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魔力ゼロの探索者~魔力ゼロは無才ではなく異才だった~  作者: 北杜
一章 無能と呼ばれた異才の持ち主
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閑話② 引率者の愚痴

 時間を少し戻し、広場で休憩中の探索者高等学校の案内をしていた探索者達は集まって愚痴を言う。

 今回の案内役の探索者は各ギルド所属の中堅探索者である。その者達はダンジョン管理省から依頼を受けてきた者達だが、


「まったく、指定依頼とはいえボーイスカウトの真似事をするとは思わなかったな」

「それを言うな。依頼料は良いし安全な仕事だ」

「それにダンジョン管理省の覚えも良くなる。しいて言うならタバコが吸えないのが難点だな」

「未成年の前でタバコはNGって……。オレがガキの頃はこの年代の奴らはタバコを吸っていたんだ。別に良いと思うがな」

「オレ達は名目上、安全無害な探索者だ。ボーイスカウトらしく子供を良い大人に導いてやらないとな」

「あら、真面目なセリフね。貴方がそんなセリフを言うなんて、明日は雪かしら?」

「うるさいな。オレはダンジョン管理省に認められた探索者だ。それくらいの分別はついている」

「それにギルド上層部からは良い人材発掘を頼まれているからな。……学校入学一ヵ月での若手の人材発掘ってどうよ? 何が基準だ? 魔力量か?」

「知るか! オレが聞きたいよ!」

「ダンジョン探索中における冷静さか?」

「……ガキ共は楽しくダンジョン観光しているんだぞ。冷静さ何て分かるか」

「分かるとしたら、きちんと整列して案内係に耳を傾け言う事を聞く礼儀正しい子供達かしら?」

「アホか、オレ達は探索者であってガイドではないんだぞ!」

「じゃあ、容姿か? ギルドの広告マスコットでも探して伝えるのか?」

「だったらモデルでも雇いなさいよ」

「……そろそろ休憩は終わりだな。じゃあ俺は先に行くから」

「逃げやがった。……容姿と言えばお前の班の女は美少女揃いだな」

「そうだな。でもガキだからな。対象年齢まであと三年だ」

「セクハラ発言よ。管理省が聞いていたらペナルティーよ」

「おっとオレもそろそろ休憩終わりだな。出口で会おう」

「どうしたんだ、奴は? 逃げるように行ったが」

「逃げ上手な探索者なのよ。そっちなどう?」

「楽な仕事だと思っていたら、肉体よりも精神がキツイ。ガキの面倒がこれほどキツイとは思わなんだ」

「……その面倒そうなガキが何やら集まっているな?」

「あの隅の班の奴らか? どうしたんだ?」

「ちょっと待て! 宝箱って言ってないか?」

「もしかして開けるの? ちょっとヤバくない? 罠の可能性を知らないの!?」

「止めさせろ! 注意に行け!」

「……遅かった!」

「クソ! 宝箱が光っている!この種類の罠はヤバいぞ!」

「最悪の展開だ!」

「モンスター召喚の罠だ! 全員逃げろ!」

「生徒を広場から出して、オレ達がモンスターを退治するぞ!」

「……ヤバいぞ! 物理攻撃無効のゴーストやレイスだ!」

「召喚の種類がゴースト系かよ! 魔剣を持っている奴は居るか! あと魔法が得意な奴!」

「それよりも生徒がパニック状態だ! 急いで逃がせ!」

「こんな事になるなら休憩繰り上げて出発していれば良かった!」

「楽な仕事だと思っていたのに!」


 子供を守りながら物理攻撃無効のモンスターと戦う事になった探索者達は死を覚悟して戦いに挑んだ。



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