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魔力ゼロの探索者~魔力ゼロは無才ではなく異才だった~  作者: 北杜
一章 無能と呼ばれた異才の持ち主
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プロローグ2

 西暦1999年。ノストラダムスの大予言はいろんな解釈をもって的中した。

 突如世界中に恐怖の大王の代わりに『門』が現れる。

 現れた『門』を潜るとその内部は洞窟・森林。砂漠・平原が広がり、そして『門』の中をダンジョンと呼ぶようになる。


 ダンジョンには神話やおとぎ話に出てくるモンスターが現れ、モンスターはダンジョンに入った人間を襲い、門からダンジョン外に出て街を襲った。

 モンスターには現代武器である銃などはほとんど効かず、襲われたら殺されるだけだった。

 しかし世界は人間を見捨てなかった。

 人間に魔力というモノが宿り、魔力でしか倒す事が出来ないモンスターと戦える事が出来る事が分かった。


 その事を発見したある組織は魔力を使ってダンジョン外のモンスターと戦いを広げた。

 その組織は魔力というモノを知っている組織で、魔力によって身体を強化し、魔力を火や水や雷に変えてモンスターと戦った。

 そして魔力の使用法を才能ある者達に伝授し、モンスターを門の内側のダンジョン内に押し止める。

 魔力を使ってモンスターと戦う者達が増え、世界は人間とモンスターが戦いを広げ、魔力によって身体能力を増やし魔法を使いモンスターと互角に戦えるようになった。

ダンジョンには形成するコアがあり、そのコアを破壊すると門は無くなりダンジョンは消滅する。しかしどこか別の場所で新しく門が現れてダンジョンを探索し、コアを破壊してダンジョンを消滅させる事を繰り返した。


 モンスターと戦える者達が多くなると余裕ができ、ダンジョン内を探索し研究を始める。

 ダンジョン内を探索して鉱石や宝石、魔法の武具やアイテムを手に入れる。それに鉱石や宝石は高く売れ、魔法の武具はモンスターとの戦いを有利にする。

 ダンジョン内のモンスターの死骸や鉱石・宝石によって新しい経済を生んだ。

 モンスターの死骸や鉱石からは、魔力が籠った探索者専門の武器防具が作られ、宝石は珍重されて装飾品になり良い値段で売れる。


 珍しい鉱石は研究の対象となり、形を変えてさまざまな使い道が見つかった。食べる事が可能な食用モンスターも存在しダンジョンの出現は世界に様々な衝撃を与えた。

 そして魔力を使ってモンスターと戦い、ダンジョンを探索して鉱石や宝石等を持ち帰る者達を探索者と呼ぶようになった。

 更にダンジョンには宝箱が存在していてその中身は金銀財宝から重傷者を一瞬で治せる薬、強力な武器防具などが手に入れる事ができ、珍しいモノが手に入るとなるとダンジョンに入る者が多くなり、怪我人や死傷者も増える。

 死者数を減らす為に探索者達は集団で行動し、探索者が集まりギルドを設立する。


 探索者結成当時は魔力というモノが理解されず、魔力を持つ者が差別される。

 当初の探索者にはガラの悪い者達が多く、職業として良いイメージを持たれなかった。

 その結果、ダンジョンを探索する者達が減り、ダンジョン内からモンスターが出て来て、街を壊し人を襲う。

 世界は魔力を持つ者を優遇させる政策を取る。

 マスメディアに魔力という概念を広げ、探索者の持ち上げ、テレビ等のニュースでイメージ向上の情報操作をした。

 モンスターに対抗できる探索者を各国が擁護し、探索者に補助金が与えられ、一流のダンジョン探索者は有名になり、テレビに出演し芸能活動する者も増えた。

 次第に金も稼げて有名人になれる特別な職業と言われ、ギルドの広告塔と言われるイケメン探索者や美人探索者にはスポーツ選手の様にファンが出来た。

 大手会社が探索者を好条件で雇いはじめ、魔力が多い者は探索者になり、金持ちになり、美人と結婚でき、夢を叶えられる職業と言われていく。

 探索者は素晴らしいという認識が世界に広まった。

 そして魔力を持つ者が優遇されるという認識から『魔力至上主義』という言葉が生まれた。

 魔力至上主義……魔力を多く持つ人間が優秀である。魔力の少ない人間は下に見られた。


 そして魔力至上主義者が多くなり、魔力が少ない一般市民に対して探索者が傷害事件を起こす。

 探索者達が集まりギルドを作り、集団になる事で強大な影響力を持ちはじめる。

 世界が探索者を優遇し、影響力を持ち始めた事で、各国は恐ろしくなり取り締まりにかかる。

 魔力を世界に広めた組織、『魔女狩りから善良な魔法使いと魔女を保護する会』を中心にした『国際ダンジョン探索者協会』が設立され、各国でも探索者の情報の管理、探索者の監視や取り締まり、ダンジョンの調査等を主とする『ダンジョン管理省』が設立された。

 探索者の優遇が少しずつ無くなり、魔力至上主義者も減りはじめる。


 そして数十年後、魔力を持つ探索者が職業として当たり前になった時代。

 十五歳になる者は魔力を調べる事が義務化された。

 魔力量が基準よりも多い者は探索者専門の学校に進学して、将来は探索者の職業に就く事が出来る。

 魔力を宿す人間は普通に居るが、ダンジョン内に入れるだけの魔力量を持つ者は千人に一人と言われており、才能の有る者だけが探索者になる事が出来た。

 西暦2032年。日本の首都にある国立探索者高等学校での事。

 探索者を多く日本に出した高校で新しい科目が出来た。その科目名は特殊探索科。

 特殊なダンジョンに挑む事が出来る、才能の有る者しか入る事が出来ない科目が出来た。


誤字脱字、文面におかしな所があればアドバイスをお願いします。

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