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魔力ゼロの探索者~魔力ゼロは無才ではなく異才だった~  作者: 北杜
一章 無能と呼ばれた異才の持ち主
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夕食

 七時になると市太郎が優を迎えに来た。

 そして三階に降りて市太郎は呼び出しベルを鳴らして入った。


「お邪魔します」


 優も「お邪魔します」と言って入った。すると「いらっしゃい」と二十代後半だと思われる女性が出迎えてくれた。


「優君。彼女は入道先生の奥様だ」

「初めまして、優君。私の事は真子マサコと呼んで頂戴」

「初めまして真子さん。現道優です。こちらこそよろしくお願いします」


 真子の案内でリビングに行くと同じ科のリナと日野。副担任の新家先生と中学生の女の子がテーブルに座っていた。


「おせーぞ、二人とも」

「お兄ちゃん! 言葉使いが悪いよ!」


 日野の隣にいる女子中学生。彼女は日野の事を兄と呼んでいる。


「いらっしゃい、二人とも」

「よう」


 普段着を着たリナとビール片手に挨拶する新家先生。


「優君。彼女は日野君の妹のエマ君。そしてリナ君の姉で私達の副担任の新家メイ先生だ」

「現道優です。よろしくお願いします」


 反射的に自己紹介する優。


「初めまして。ひまわりお兄ちゃんの妹のエマです。中学校一年生です。よろしくお願いします」

「リナの姉のメイだ。改めにてよろしくな、現道優」


 そういえば苗字が同じだった事を思い出した優。

 皆がそろったので夕食を食べる。ガツガツ食べる日野に注意するエマ。お酒のつまみに唐揚げを食べるメイに野菜を食べるように注意するリナ。世間話をしながら食べる市太郎と真子と優。そして優は質問をする。


「皆さん、いつも一緒に食べているのですか?」

「そうね。用事が無い時は皆で食べているわね」

「皆で食べた方がおいしいしね」

「私は真子さんに料理を教えてもらっているし」


 リナと真子とエマが言う。


「最初は別々で食べていたけどね。夫は夜勤とかで夕食時は仕事で私は一人で食べていたわ。そんなときに隣に住んでいるエマちゃんと会ってね。食事に誘ったの」

「その時は私一人で。お兄ちゃんは泊りがけで実習だったから。夕食もコンビニのお弁当で済ませていたんです。その時の私は料理が下手で」


 そのときに二人で一緒に夕食を食べ、エマは真子に料理を教えてもらいはじめた。


「途中から私もヒー君も真子さんと一緒に夕食を食べてね。お姉ちゃんは探索者と教師の二束わらじで帰宅が遅いし食事は外食で済ませるし」

「エマの料理が上手くなって驚いたな。料理の先生が真子さんだと聞いて更に驚いたもんだ」


 そして市太郎もメイも参加し夕食は皆で食べるようになった。


「真子さんは栄養学も学んでいるそうなので、栄養の偏りはないし料理も美味い。訓練で疲れた体を癒してくれる料理を作ってくれて本当に感謝しています」

「私も皆と一緒に楽しく食事ができて嬉しいわ。市太郎君、お替りいる?」

「頂きます。普通盛で」

「真子さん、オレは大盛で!」

「お兄ちゃん! 行儀悪いよ!」

「お姉ちゃん! お野菜も食べないと!」

「食べるから心配するな。真子さんも一杯どうですか?」


 楽しく団欒中に入道護道が帰ってくる。


「ただいま」

「護道さん、おかえりなさい」


 妻の真子が最初に迎えた後に皆が入道を迎えた。


「夕食を食べに戻ったよ。患者の様子を見ないといけないからすぐに戻るが」

「入道先生、駆けつけ三杯な」

「先ほど言ったように病院に戻らないといけないので酒は飲めない、メイ君」


 寮の住人が全員揃い夕食を食べる。食事中の話題が途切れず楽しい時間が過ぎる。

 家族から離れて少し寂しかった優だが、皆と一緒に夕食がとれて明るい気持ちになり、高校生活が楽しくなりそうだと思った。



誤字脱字、文面におかしな所があればアドバイスをお願いします。

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