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魔力ゼロの探索者~魔力ゼロは無才ではなく異才だった~  作者: 北杜
四章 複雑な経歴を持つ異才の持ち主
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未来を変えた現在①

 山田市太郎は綾乃と婚約者となっても、幸せな未来に向けて行動している。

 伝風寺財閥の協力を得て、市太郎は他のダンジョン管理省職員や探索者達から一目置かれている。そして上位探索者ともコネが出来、恩も売る事が出来た。他にも他国でも特殊探索者が広まって行き、前よりも良くなっていると実感していた。

 そして新家リナを監視している者から連絡が入った。

 新家家の会社である新家探索販売店にライバル会社の松本探索ストアが手を出してきた連絡を受ける。そして新家メイが探索するダンジョンの契約書を盗撮してきた書類を確認する。

 ……失敗したら成功報酬の十倍の違約金って。そんな書類にサインした新家メイに呆れてため息をつく市太郎。


「新家メイを助ける様に。私はこの書類を弁護士に確認させるから」

「それから新家探索販売店を潰そうとしている会社ですが……」

「松本探索ストアの汚職や不正報告や脱税は調べ上げている。後は報告するだけだよ」

「相変わらずの手際だね。本当に中学生かい?」

「戸籍通りの中学生ですよ。二宮特別特殊探索者警護官」


 特別特殊探索者警護官。山田市太郎の父親である山田豊市が息子の為に作った特殊探索者達の監視と警護を担っている者達。そして未来を知っている市太郎の情報によって事件を防ぐ部隊。

 市太郎は二宮特別特殊探索者警護官しか知らない。警護官の人数等や現在の仕事内容等は、山田豊市事務次官補兼特殊探索者課長と杉田事務次官しか知らない。

 特別特殊探索者警護官はギルド蛇使いの笛の捜査、新家家に手を出している会社の捜査、日野ひまわり周辺の捜査、他にも市太郎が記憶している国内の事件や天災などを防ぐ為に尽力している。


「では新家メイ探索者の救出をお願いします。私は松本探索ストアの不正を報告しますから。ついでにその取引先と融資銀行も一緒に」

「……頑張ってくれ。……本当に中学生か?」


 二宮特別探索者警護官の励ましは聞こえたが、最後の言葉が聞き取れなかった市太郎。

 父親に連絡をして松本探索ストアを潰しにかかる。

 数日後には会社の代表や役員達が警察に捕まり、芋づる式に取引先と融資銀行にも捜査のメスが入って役員数名が捕まった。

 そして前々から計画していた『呪いの武具を解呪してオークションで大儲け』計画の一端で買い出し業者を新家探索販売店に依頼すれば新家家も不幸にはならないと考えていた。

 新家リナを特殊探索科に推薦するときに買い出し契約を結び、新家メイも探索者高等学校の教師として招き入れる事を思いついたので父親に頼む。

 そして新家姉妹を説得して長女のラナに呪いの武具の買い出し依頼を結び、次女のメイに教師として招き入れ、三女リナを特殊探索科に入学させる事に成功した。


 その後、日野ひまわりを監視している者から連絡があった。

 日野ひまわりが街の資産家を殴ったとの事だ。詳しく聞くと日野ひまわりの友人が集団リンチに遭い、その仇討ちに主犯の街の資産家を殴り飛ばしたとの事。その結果、高校退学と慰謝料請求となった。

 そして市太郎は計画的に恩人にみせるタイミングで日野ひまわりを救出して、探索者高等学校の特殊探索科に入学させる事に成功した。日野ひまわりの曽祖父母にも慰謝料を渡し、妹の日野エマの進学校の転入もスムーズに出来た。


「……あっけないな。簡単に物事が進む。そろそろ面倒事が来るかもしれない」

「……市太郎君。こっちはかなり苦労しているよ。過重労働で大変なんだよ。面倒事は勘弁してくれ」


 前世では不幸になっていた日野家と新家家を、何事も無く救った事に疑念を抱く市太郎。そして無茶な頼みで倒れそうな二宮特別特殊探索者警護官だった。

誤字脱字、文面におかしな所があればアドバイスをお願いします。

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