馬車の値段と魔物狩り
定期的にと言った手前、遅れてしまいスミマセンm(_ _)m
安定するまで少々お待ちを…!
翌日、俺は馬車を売ってくれる場所に来ていた。
「な…馬車が金貨10枚…だと…」
…そして膝をついていた。
この世界の貨幣は、銅貨や銀貨、金貨といったものが使われる。銅貨は元の世界で100円程度。銅貨100枚で銀貨1枚となり1万円、銀貨100枚で金貨1枚、だいたい100万円だ。この上に、ラノベとかでよく見る白金貨や王金貨があるがそれは割愛しよう。
俺は馬車屋にいって値段だけでもと思ったのだが、そこに書かれていた値段は、自分の想像の10倍どころか20倍も高かったのだ。
今の俺の手持ちはクラスの連中とは違って優しかったゴイル国王から貰った金貨5枚しかない。
どうしようか…と絶望しながらも悩んでいると、離れた場所に少しボロい感じの馬車を見つけた。
「なあ、あれはどうしたんだ?」
「あぁ、ありゃな、商隊とか旅人とかが少し壊れたからって売ってきた中古品だ」
…ふむ、確かに少し壊れているが、多少直せば全然使えそうだな…
「親父、あの馬車いくらだ?」
俺があの馬車を買うと言うと、馬車屋の親父は、
「あぁん?お前さん、あれ買うってのかい?」
と、奇妙なものを見る目で見てきた。
「あれ、修理すりゃまだ使えるだろ。んで、あれいくらだ?」
「…銀貨65枚」
「っ!?…いいのか?かなり安いじゃん」
俺はさっき見てた最安値で金貨10枚の馬車を見ながら聞いた。
「ああ。実はな、あれの買手がいなくて困ってたんだよ。それにそれ、修理するんだろ?なら、少しでも負けてやらんとな」
カッケェな、この親父。危うく惚れ…ないけど、感動したじゃねえか。
「マジか!?、親父ありがとな!」
「フンッ、良いってことよ。…旅に出るんだろ?修理はしっかりとしろよ?」
「おうよ!ホント、感謝するぜ!」
その後、道具屋に行ってポーションを傷回復用と魔力回復用の2種類を10個ずつ買い、他にも保存食や飲み水も買った。
「少し時間空いたな…そういや、少し離れた場所に魔物がいたよな…」
俺は魔物を狩りに行くことにした。
王都の近くには広大な森があり、そこに魔物はいる。外側の方はあまり強くない、いわばゴブリンやスライムと言った弱い魔物がいるが、内側に行くに連れゴブリンキングや吸血蟷螂など、冒険者ギルドでもAランク指定されているような魔物までいる。
世界にもこのような場所は少ないので、こういった場所を総称して、『モンスターパレス』と呼ばれる。何故パレスなのかは、最初に見つかった場所が廃城だったかららしい。
「さて、じゃ、一狩り行きますかね」
俺はその森の外縁部分で、雑魚狩りを始めた。