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無能と蔑まれ追放される

初めまして、よろしくお願いします

満園 将人(みつぞの まさと)、すまないが君は追放となった」


その言葉に、俺は軽いショックを覚えた。


「...とりあえず、理由を聞いても良いか?」


俺は目の前にいる、追放を言い渡した好青年然とした男、桐山 魁(きりやま かい)に細かい説明を求める。


「そりゃ、あんたのスキルが役立たずだからよ!」


声の主は、クラス内でのカーストトップであるグループの一人で魁の左隣を陣取っている荒沢あらさわ 叶奈かな


「叶奈の言う通りだ。他の皆は超強力なユニークスキルだったり、英雄が取得していたような強スキルをいくつも持っている。君はユニークスキルではあるものの、効果は一般的な弱スキル程度しかない。」


 さらに魁の右隣で、クラスの副委員長でインテリ眼鏡のたき 賢治けんじも、俺のスキルに関してなぜか説明口調で話しながら同意している。


「それに~、職業の旅人も~、唯一ではあるけど~

支援にも戦闘にも向いてないしねぇ~」

 ゆったりとした口調で若干オブラートに包みながらも同意しているのは、叶奈と同じカーストトップグループでのんびり屋な佐倉さくら 水樹みずきである。


「...ということだ。君は総合してレベルが低い。正直このクラスに君はいらないんだよ」


 魁にそう言われ改めて周りを見ると、クラスの奴らは俺に嘲笑や蔑みの目を向けている。分かってはいたが、特にと悔しさや怒りなんかは無かった。


「…そうかい、まぁ、多少自分も足を引っ張ってる自覚はあったからな。そういうことならここを出ていこう。」


「ああ、そうしてくれたまえ。最強と言われているこのクラスに君は必要無いからな。君はゴミだというのがこのクラスの総意だそうだよ。」

 

 まさかのクラスメイトからゴミへと早変わりだ。魁の言葉を聞いて俺は、こいつらに元から少なかった愛想を尽かし、みんなが集まっていた会議室を出ていった。

















 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





 「……これでいいんだよね?水樹」

 将人が出ていった後、魁は不安そうに水樹にだけ聞こえるように言う。叶奈と賢治も表情を曇らせて水樹を見ている。

 「うん~、これで大丈夫だよ~」

 

 水樹は将人が出ていった扉を見ながら寂しそうな笑みを浮かべていた...





 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

















 自分の部屋に戻り、部屋にある荷物を整え、城の門へと向かう。


 思えば、この世界に来てから似たような暴言やイジメもされていた。魁たちが気付いてからは表立ってのいじめは多少減っていたが、イジメをしてこなかった奴らは訓練と称して俺に、スキルを使って攻撃してきていた。そこに元々イジメていた奴らも乗っかってきて、結局余り変わらなかった。


 初期は自分のことで精一杯だったから気付かなかったが、あれは善意なんかではなく、単にプライドの高い奴、高くなった奴らがこのクラスに(落ちこぼれ)がいることを許せずに、小賢しく、陰湿にイジメていただけだったのだ。


「さぁて、これからどうすっかな...まあ取り合えずどっかで宿をとるか」





 しかし、俺は知らなかった。俺の能力の本質に。そしてそれがもたらしていた効果を。



 これは俺の、世界を巡り、際限なく成長して最強へと至る旅の序章である。


改めまして、インパルドです。

初投稿なので、温かい目で見てもらえたら幸いです。

頑張って定期的に投稿したいと思います。


よろしくお願いします。

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