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 私達はというと舞ちゃんと相談して、とりあえず様子をみながら考えるということにした。だから彼等には賛同しなかった。他にも一人を除いた女の子が集まっているグループと私達、そして参加しなかった男子グループの4つに分かれている。おそらくみんなそれぞれの考えがあるのだと思う。


 すると中山は辺りを見渡して誰も出てこようとしていないことを確認して王女の方へと向き直った。


「……全員とはいきませんでしたが私達はあなた方に協力したいと考えています」


「ありがとうございます。勇者様」


 王女は涙を軽く拭いてからそう言ってもう一度礼をした。すると国王様らしき人に向き直って何やら少し話すと1人の男性が前に出てきた。


「ここから先の話はわたしが説明をしたいと思います」


 そう言った人物は文官らしき人で、この世界のことなどをいろいろと説明をしてくれた。

 その説明をまとめるとこんな感じだ。




この世界には、魔法があり魔物が存在すること。

魔王がこの国を滅ぼそうとしていること。

召喚された者はみな勇者であること。

勇者には、何らかの強力なスキルを持っていて普通の人より能力値が高いこと。能力値については、この世界では、ほとんどのステータスは100ぐらいが平均らしいが勇者達は、平均300くらいらしい。多少の個人差はあるらしいそうだが。

帰還方法は魔王を倒すことで神様が神託で教えてくださるとのこと。


 その話を聞いてすぐに帰れないことで泣く者や魔王を打倒すれば全てうまくいくから早く倒そう! という者など様々な意見が飛び交っていた。


「みんな! 少しいいかな?」


 いろいろな意見が出ているなか中山がそう声を掛けると静まり返った。


「いろいろな意見が出ることはいいことだが私達はこの国、いや、この世界について知らないことが多くあると思う。そんな状態では意見の精査などが難しいと思う。そこで、この世界についていろいろ学んでから考えてみないか?」


 確かに彼が言っていることは正しいかな? でも、この国の人がちゃんとしたことを教えてくれるという保証はないのでは? と思った。まぁ、いろいろなことを考えるという側面では学ぶことはいいかもしれないけど……。


 中山は提案した内容にほとんどの人が頷いていることを確認してから王女に話しかけた。


「私達には分からないことが多くあるため、いろいろなことを学ぶ機会をいただけないでしょうか?」


 と言って頭を下げた。


「それくらいのことでしたら問題ありません。ですが勇者様のスキルやステータスを確認してからいろいろな予定を考えたいと思っています」


「……分かりました。どのように確認を行いますか?」


「では、ステータスと念じ見てください。そうすると自分のステータスについてみることができます」


 そう言われたので私もステータスと念じてみると私のステータスが出てきた。


 夜桜 真奈美


Lv     1

HP     500

MP     500

体力     300

攻撃力    200

魔力     200

物理耐性   100

魔法耐性   100

敏捷力    500

抵抗力    100

運      100


特殊スキル『マヨネーズ』

スキル『言語翻訳』『鑑定』『家事』『料理』


「え?」


 特殊スキルがマヨネーズってどういうこと!?



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