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 受付カウンターの近くで待っているとエレナさんがカウンターの方へ出てきた。


「皆さんこちらへ」


 そう呼ばれたので私達は、エレナさんのいるカウンターへ移動した。


「それでは、皆さんには冒険者カードをお渡しします」


「え? 冒険者カードもらえるの?」


「はい」


「見習いでもギルドカードがもらえるってこと?」


「そう言えばギルドについての説明をまだしていませんでしたね」


 そう言ってエレナさんギルドについて説明をしてくれた。


ギルドにはS~Hのランクに分けられていて、S~Gが冒険者でHは見習い冒険者に分けられてている。冒険者のランク目安としてはFからG駆け出し冒険者、DからEが一人前と呼ばれるようになってCランクは中堅AからBはベテラン冒険者と分けられているらしい。因みにSランクはAランクでトップクラスの実力があって、さらに高い依頼達成率とギルドマスター3人の推薦状があってようやく試験が行われてなれるそうだ。まぁ、あまりいないからSランクについては気にしなくてもいいらしいが……。


 それとBランクから指名依頼や強制依頼などが発生するそうだ。ただ、親しい人などからならランクを問わず指名依頼が来る場合があるらしい。


「まぁ、ざっとこんな感じになります。因みにあなた達は十分に戦うことができると判断したためGランクからのスタートになります」


「え? 冒険者として活動できるの?」


「はい」


 ちょっと講習を受けて訓練しただけなのにいいのかな? 教えられたとおりにこなしただけなのに。


「ちょっと講習を受けただけでもらっても大丈夫なのですか?」


「基本的には、良くないのですがあなた達は、Gランクにしても問題ないくらいには武器を扱えていたので問題ないです」


「……本当ですか?」


「はい。でも、実践経験はゴブリンから始めてください。恐らく問題なく倒せる実力はありますが、油断だけはしないようにお願いします」


 まぁ、依頼の幅が広がると思えばいいのかな? とりあえず、エレナさん言う通りに実践を積んで行こう。とそんなことを思いながら私達は頷いたのだった。


「それでは皆さん、各自このカードに血を一滴垂らして下さい。そうするとこのカードは本人しか使用できなくなります」


 そう言って、エレナさんは針を差し出してきたので受け取ってカードに血を垂らした。すると血がカードに吸い込まれていった。一体どうなっているのだろう? とそんなことを思っていると舞ちゃんとまこちゃんも作業が終わったようだった。


「はい。大丈夫ですね。このカードを利用して各地にあるギルドにお金を預けることや引き出すこともできるので、是非ご利用ください」


 なるほど、このカードを使ってギルドを銀行の代わりに使えるということか。もし大金が手に入ったときは便利そうかも。まぁ、そんな大金簡単には手に入らないと思うけど。


「それともしこのカードを紛失すると再発行に銀貨5枚かかるので気を付けてください」


「「「はい」」」


「他に何か気になることはありますか?」


「あ、そう言えば私達宿を探しています。どこかいい宿を教えていただけませんか? あと武器とかもみたいので武器屋さんも教えて欲しいです」


「それでしたらギルドが経営している宿と武器屋がありますがいかがですか?」


「どこにありますか?」


「宿はギルドを出て左隣にある建物で、武器屋は右隣にある建物です」


「分かりました。因みに宿は一泊どれくらいかかりますか?」


「そうですね。3人部屋で朝食と夕食込みで金貨1枚くらいでしょうか? あと別料金ですがお風呂とかも利用できます」


「え!? お風呂があるの!」


「本当ですか!」


 異世界だからもしかしたらお風呂がなくて水とかで体を拭くのかと思っていたけど、お風呂があるのはとても嬉しい。舞ちゃんはかなり喜んでいるし、まこちゃんも嬉しそうにしていた。


「え、ええ。確か銅貨5枚ほどで利用できたはずです」


「是非そこへ行きます! ありがとうございます」


 そう言って私達はギルドを後にして隣にある宿屋に向かったのだった。



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