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 それから20分ほど人混みを歩いていると大きな建物の看板に冒険者ギルドと書かれている場所を見つけた。


「あ、あそこに冒険者ギルドって書いてあるよ」


 と言いながら看板がある方を指差すとみんなが確認した。


「本当だ」


「思っていたよりも時間がかかったね」


「まぁ、人通りが多いから仕方ないよ」


「た、確かにこの辺り人が多いです」


「まぁ、とりあえず中に入ろう」


 そう言って建物の中に入ると中はとても広いけど、人はあまりいなかった。カウンターもいくつもあるのに人が座っているところは2箇所しかなかった。


「思っていたよりも人が少ないね」


「確かにそうだね。建物が大きいからもっと混んでいるかと思った」


「そ、そうですね」


 そんなことを言いながら女の人が座っているカウンターへ移動をした。


「すいません。冒険者登録をしたいのですが、ここで大丈夫ですか?」


 そう声を掛けると作業をしていた女の人が顔を上げた。その人は茶髪のセミロングヘアーで整った顔立ちをしていた。美人さんだけど、どちらかというと可愛い感じの女の人だ。


「はい。大丈夫です。後ろの方も冒険者登録ですか?」


「はい」


「は、はい」


「それではこちらの紙に必要事項を記入してください」


 そう言って渡された紙には名前と年齢記入する欄しかなかった。とりあえず、名前と年齢を記入してから女の人に質問をしてみた。


「これを書くだけで冒険者になれるの?」


「いえ、一応、冒険者見習いにはなれますが試験に受からないと冒険者にはなれません」


 まぁ、そうだよね。名前と年齢を書いただけで冒険者になれちゃったら冒険者で溢れそうだし。


「因みにどんな試験を受けるますか?」


「ある程度戦闘ができるか確認します。それが通らなかった場合は講習を受けたりして基礎を学び再度試験を受けていただく形になります」


「なるほど。みんなはどうする?」


「わ、私はちょっと……」


「私はある程度大丈夫だと思うけど、真奈美と真琴は分からないわね……」


「そうだよね。武器を触ったことないから扱い方も分からないし」


「え? 武器を触ったことないのですか?」


 すると女の人は驚いたように聞いてきた


「はい」


「それなら、講習から始めてみてはいかがですか?」


 まぁ、いきなり試験をやるよりはそっちの方がいいけど、舞ちゃんには必要ないから迷惑かな? とそんなことを思いながら舞ちゃんの方を見る。


「私は別に構わないよ?」


「まこちゃんはどう?」


「わ、私は講習を受けたいと思います」


「それじゃあ、講習をお願いしてもいいですか?」


「分かりました。では、記入していただいた紙を回収します」


 そう言われたので私達は記入した紙を女の人に渡した。


「それでは、少しお待ちください」


 そう言うと女の人はその場を離れて奥へと消えていった。


「困ったら舞ちゃんに教えてもらってもいいかな?」


「いいわよ」


「わ、私もいいですか?」


「もちろん」


 とそんなことを話していると先ほどの女の人が戻ってきた。


「これから訓練場で講習を行いたいと思います。とりあえず、ついて来てください」


 そう言われたので女の人についてくとギルドに隣接した大きな広場に着いた。



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