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 課外活動が終わり、バスで学校に帰っているときのことだ。


「今日は用事がないから放課後遊べるけど、真奈美は何か用事ある?」


 そう話しかけてきたのは私の友人、夜叉神舞華。背が高くて、背中まで流れる綺麗な黒髪の美人さんだ。まぁ、個人的にはカッコイイ美人さんという感じの女の子。ん? 私? 私はどこにでもいる感じの女子高生だよ? 背は高くもないけど低くもない。髪の色は少し茶色っぽい黒色で、肩にかかるぐらいの長さだから割と似たような子はいる。まぁ、多分平均的なんだと思う。うん。自分で言うのもあれだけど特徴らしい特徴がないかも……。


「う~ん。スーパーに買い物に行くぐらいかな?」


「それじゃあ、ちょっとどこかで遊ばない?」


「いいよ。今日は16時までには学校に着いてそのまま解散だったよね?」


「うん」


 それならスーパーに行ってから私の家で遊ぼうかな? せっかくだしご飯も食べていってもらえば少しは長く遊べるかな? 


「……それじゃあ私の家で遊んでいく?」


「いいの?」


「うん。夕食も御馳走するよ? ただその前にスーパーによってからになるけど……」


「本当にいいの?」


 そう聞かれたので私は頷くと舞ちゃんは嬉しそうにしていた。


「真奈美の料理は何でもおいしいから嬉しいけど今日は何を作るの?」


「今日はね。カレーを作るの。あとはポテトサラダとかかな?」


「カレーかいいわね。でも、何もしないのはあれだから荷物持ちとかできることなら手伝うよ?」


「大丈夫よ。大したもの買わないから。それに舞ちゃんは遊びに来る度に何か高そうなお菓子持ってくるじゃない」


「それは家にたくさんあって食べきれないから気にしなくていいよ。むしろ喜んでもらえるなら私の方も助かるから。だから荷物持ちやお手伝いくらいするよ。それで何を買いに行くの?」


「え~と、ジャガイモとレタスかな? それ以外の材料は揃っているはずだから」


「……あまり買わないんだね?」


「うん。以前買ったものとかいろいろ残っているから。……あ、そういえば調味料の何かが切れていたなぁ。……なんだったかな?」


 と調味料の何が無くなったのかを思い出そうとしているとバスは休憩所に入ったみたいで止まった。


「このサービスエリアでトイレ休憩をするから行きたい人は各自行ってください」


 と先生の声がして、しばらくしたら何の調味料が切れていたのかを思い出した。


「あ! マヨネーズ!?」


 そう言ったときバスの中が急に眩しくなって視界が真っ白になった。



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