登場人物紹介②(王都三師団)
括弧内の数字はスタート時の年齢です。
◇◇錬金術師団◇◇
【クオード・カーター(40)】
栗色の髪と瞳を持つ、錬金術師団の副団長。グレンの死後、師団長になるつもりだった。ギラギラした野心家で性格はねちっこく、ポッと出のネリアが面白くない。嫌がらせの天才。
【オドゥ・イグネル(23)】
こげ茶の髪に深緑の瞳で、父の形見である黒縁眼鏡をかけている。クオードの一番弟子でもあり、レオポルドやライアスと魔術学園で同級生だった錬金術師。カラスの使い魔を持ち、ネリアが異世界からきたことを知る、色々と油断のならない男。グレンには信頼されつつも仲たがいした。
【ユーリ・ドラビス(18)】
赤い髪と瞳で、今年成人したばかりの新米錬金術師。若い割に情報通で王城にもくわしい。錬金術師団には目的があって入団した。魔道具好きでウブルグ・ラビルに師事する。カタツムリの話はさんざん聞かされたが興味を持てなかった。ネリアからは魔導列車のメンテナンスや、ライガの量産化を任されている。
【ヌーメリア・リコリス(27)】
灰色の髪と瞳で〝灰色の魔女〟〝毒の魔女〟とも呼ばれる、毒に詳しい錬金術師。引っこみ思案な性格だが、甥のアレクをひきとってから前向きに。
【ヴェリガン・ネグスコ(32)】
紺色の髪と瞳を持つ〝森の民〟の末裔。ひょろりとしたやせ型。農園の生まれで〝緑の魔女〟を祖母に持つ。人と接するより植物を相手にするほうが得意で、ヌーメリアの甥アレクに面倒を見てもらっている。
【ウブルグ・ラビル(53)】
オレンジ色の髪は薄めで瞳はつぶら。黒蜂など軍事用魔道具を手がけるが、カタツムリの研究はライフワーク。カタツムリの話だったら何時間でも話せる。生き物の観察を得意とし、オートマタでその動きを再現する。
◇◇竜騎士団◇◇
【ミストレイ】
エクグラシアを守護する竜王。青みがかったミストブルーの鱗と金色の瞳を持つ。風の精霊の力を継ぐ天空の支配者。縄張り意識が強く、エクグラシアを出ることはあまりない。ネリアにはお腹をなでてもらいたい。
【アガテリス】
ミストレイ並みに体の大きな白竜で瞳は紫。優美な姿をしているが、ドラゴン界の『肝っ玉母ちゃん』。何事にも動じず、豪快な性格。ネリアの前ではしおらしくしており、ミストレイをからかって遊んでいる。
【アマリリス】
ミストレイに憧れる白竜だが、焼きモチ焼きでネリアのことは嫌い。レイン夫妻のことは『オヤツをくれる人』と認識しており、仲良くしてくれないと困る。
【デニス・エンブレム(32)】
ライアスの副官。騎竜はツキミツレ。緑の髪でライアスが竜王戦を制するまで団長を務めていた。ふだんは穏やかだが、怒鳴るときは竜王なみの迫力。
【レイン(30)】
紺色の髪をしたベテラン竜騎士で、騎竜はアマリリス。アマリリスが結んだ縁で結婚。ざっくばらんな性格で騎士団のムードメーカー。
【ヤーン(25)】
茶髪の竜騎士、騎竜はクレマチス。くだけた感じの親しみやすいナイスガイ。ヤーンとアベルは、ライアスの兄オーランドと同級生で、オーランドのことは苦手。
【アベル(25)】
水色の髪で、騎竜はリンデルカ。同い年のヤーンいわく、「シュッとした爽やかイケメン」。わりと冷静なツッコミ担当。
【ベンジャミン(19)】
黄緑の髪で2巻から登場。まだ自分の騎竜を持たず、アガテリスに転がされている新人竜騎士。テイクアウトグルメに目がない。妄想彼女とのデートプランを考えながら、訓練に汗を流す。
◇◇魔術師団◇◇
【メイナード・バルマ(26)】
紫の髪と瞳の魔術師団副団長、人当たりもよく、よくしゃべる。無口なレオポルドの代わりに内外との調整役を務める。あまりに想定外の事が起きると表情がなくなる。
【マリス女史】
団長補佐を務める実力派。夫と子どもたちと過ごすプライベートを大事にしており、内勤中心で遠征などには参加しない。
【ローラ・ラーラ(年齢不詳)】
長い白髪をキリッと束ね、金の瞳は怒ると輝く。ローラ・ラーラ メニアラに駐在する魔術師で前魔術師団長。ヌーメリアの恩人でレブラの秘術を教えた。
【リズリサ】
塔の魔女で学園では、ヌーメリアよりひとつ上の先輩だった。優しいが事なかれ主義で、流されやすい。同情から恋に発展することも。
【カイラ】
塔の魔女でレオポルドも認める実力を持つ、炎魔術の使い手で気が強い。産休が明けたばかりで、同僚のマイクとの間に三人の子がいる。学園時代は同級生のヌーメリアをいじめた。
【マイク】
ヌーメリアの初恋相手の魔術師、優男で気の強い妻カイラに頭が上がらず、つねに顔色をうかがっている。何でも妻任せで気楽なところもある。
【ターリ、スーリ、ミルヒ】
レオポルドの母レイメリアよりは年上の、塔では古株の美魔女な魔術師たち。レオポルドやローラには絶対の忠誠を誓う。それぞれ猫の使い魔を持ち、三人そろって仲がいい。ヒマな時は崇拝するレオポルドのことを、ずっとしゃべっている。