登場人物紹介①(ネリア・レオポルド・ライアス関係)
括弧内はスタート時の年齢です。
設定しただけで、本文中にでてこない人もいます。
◇◇ネリア◇◇
【ネリア・ネリス(20) 転移者・錬金術師】
三年前、バス事故に巻きこまれて転移し、錬金術師グレンに助けられ錬金術を教わる。彼の死後、跡を継いで師団長に。明るくサッパリとした前向きな性格だが、落ちこむと風呂で号泣することも。おいしいものは作るのも食べるのも好き。
【グレン・ディアレス(60)(故人)】
ネリアの恩人で王都シャングリラの錬金術師団長でもあった。デーダス荒野にひとり住む偏屈な老人で、人を寄せつけない仮面の錬金術師。魔導列車や転移門の開発などその功績は大きいが、息子とは疎遠のまま亡くなった。
【ソラ】
師団長室の守護精霊。元は建国の祖バルザムが五百年前に植えた、コランテトラの木精。グレンが作ったオートマタに魂として封じた。少年時代のレオポルドの姿をしている。ナイフの使い手で現在の主はネリア。
【奈々】
化学が好きな高校二年生。腰まで届く長い黒髪が自慢。
【まつ子さん】
奈々のバイト先、お好み焼き屋のおかみさん。
【アケミお姉ちゃん】
奈々の従姉で、結婚している。
【兄貴】
奈々の三歳年上の兄で猫背な大学生。漫画やゲームが好きで彼女はいない。
◇◇レオポルド◇◇
【レオポルド・アルバーン(23)魔術師団長】
銀髪・黄昏色の瞳で、騎竜はアガテリス。
泣く子も黙る厳しい魔術師団長。成人してすぐ就任した天才魔術師。アルバーン公爵の甥でグレンの息子。無愛想で無口だが、小動物が好きで面倒見はいい。最初ネリアのことは警戒しつつ観察していた。わりと目が離せず、本人も困っている。美麗な外見のため周囲は飾りたがるが、当人はわりと無頓着。
【レイメリア・アルバーン(故人)】
先代のアルバーン公爵が溺愛した公爵令嬢で、学園一の可憐な美少女と言われた学園時代に、グレンと出会った。深紅の髪と瞳を持つ〝炎の魔女〟として塔でも活躍。グレンを口説き落とすほどの行動力と決断力はハンパない。
【前アルバーン公爵(故人)】
魔力偏重の姿勢により、引き取ったレオポルドを厳しく鍛えた。亡き妻によく似た娘のレイメリアを溺愛し、グレンのことは毛嫌いしていた。幼少時のレオポルドにもつらく当たる。
【サリナ・アルバーン(17)公爵令嬢】
レオポルドの従妹で、金の髪に緑の瞳。先代のアルバーン公爵からレオポルドの許婚にと定められており、王子たちとはハトコの関係。
【ニルス・アルバーン】
亡きレイメリアの弟で、金の髪に緑の瞳を持つ現アルバーン公爵。モリア山を擁するエクグラシア北部を治めるレオポルドの叔父。強烈な性格の父と姉をみて育ち、かわいい妻を迎えたつもりが、彼女も強烈だった。
【ミラ・アルバーン】
ニルスの妻で現アルバーン公爵夫人。平凡な容姿ゆえ、美しいものに執着する。レイメリアの友人ではなく、ただの追っかけだった。優雅で優しげだが性格は難アリで娘には厳しい。
【セバスチャン】
アルバーン領にある公爵家本館を預かる家令。学園に入学する前のレオポルド少年を、先代の公爵の意向により厳しく指導した。忠実さと冷酷さを兼ね備えた男。
【リン】
王都にある公爵邸のスタッフで年配の婦人。
レオポルドの母、レイメリアを世話していた。
(書籍7巻に登場するだけで、なろうでは出てこない)
◇◇ライアス◇◇
【ライアス・ゴールディホーン(23)】
金髪碧眼の竜騎士団長で、騎竜はミストレイ。
王都女子に絶大な人気で、竜騎士たちの信頼も厚い。性格は生真面目で温厚、レオポルドやオドゥとは親友でネリアにも優しい。元竜騎士の父ダグ、しっかり者の母マグダ、文官を務める兄オーランドと王都十番街で暮らす。
【ダグ・ゴールディホーン】
ライアスの父で金髪碧眼、左ほほにゴリガデルスからつけられた三筋の傷を持つ。元竜騎士で騎士爵を持ち、王都十番街に鍛錬ができる広い庭のある家で、妻のマグダや二人の息子と悠々自適に暮らす。貴族の子弟相手に護身術を教えることも。
【マグダ・ゴールディホーン】
ライアスの母。しっかり者で面倒見がいい。長身でキリッとしており、貴婦人たちからもひそかに慕われている。
【オーランド・ゴールディホーン(25)】
ライアスの二歳年上の兄。金髪碧眼で銀縁眼鏡をかける。文官から第二王子筆頭補佐官となる。学生のうちから不在がちの父に代わり弟ライアスを鍛えた武闘派。口ぐせは「漢は拳で語らねば」で、オドゥの実力も認めている。
※グレンはネリアが勝手に80歳ぐらいと思い込んでいただけで意外と若い。魔力の使い過ぎと寝食を忘れて研究に没頭する不摂生ぶりで老けこんだらしい。