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第34話 アリエスは五歳になりました(容姿は変わってません)。


ちょっと長期的に体調がよろしくなく、執筆がかなり遅れましたが……久しぶりの更新です!


まぁ、まだ微妙に体調が良くない(+階段落ちかまして怪我したので、気力も萎えた)のでまた更新が遅くなるかもしれませんので……気長にお待ちくださいませ!


それでは、よろしくどうぞっ!


 







 あれから五年ーー。


 私の身長は何も変わってないけど、その間に色々なことが起きた。




 まず、セリナが私の専属から外れた。

 どうやら……私を誘拐(?)した子達の中に、セリナの弟がいたらしくて。

 本当なら解雇処分になるみたいなんだけど、《邪神兵団》が関わっていたから専属を外れて、私との接触禁止ーーという処分になったんだって(勿論、あの子達も接触禁止ね)。

 ……でも、それで良かったのかも。

 当時のセリナは自分の弟がしたことで必要以上に自分を責めてしまっていたって聞いたの。

 だから、もし直ぐに会ってしまっていたら……きっともっとセリナを追い込むことになっちゃってただろうから。

 だから私はーーこの件は時間が解決してくれる、ことを願うことにした。



 次にルイ君。

 あの一件でちょっと……ううん、かな〜り過保護になったかな……。

 寝る時も一緒。ご飯の時も一緒。ルイ君がお仕事の時は……私も付いていくことになって。

 いや、お仕事について行っちゃ駄目じゃん? って思うかもしれないけど、目を離してる時にまた拉致されたら困るから、離れる方が駄目って言われちゃったんだ。

 国の偉い人達も同じ意見で。あれから私は、ルイ君とずっと一緒に行動することになった(あっ、トイレは別だよ?)。

 最初はまぁ色々と騒がしかったし、慣れなかったけど……五年も経てば、それも日常になる。

 いつしか私もルイ君と一緒にいるのが普通になって。

 軍部でも、《幼女連れ軍人》……なんて言われるようになりましたとさ。



 そして……最後にメルンダさんことメル先生。

 エクリュ侯爵家の住み込み家庭教師となった彼女は、取り敢えず私に付き添って常識を教えてくれることになった。

 一応、無駄にハイスペックだからシエラ様から何も教えることがない……って言われてるんだけど、メル先生的にはエクリュ侯爵家(と軍部の特殊部隊)の普通と一般的な普通にはとんでもない差があるらしい。

 どうやらシエラ様が教えてくれたのは、あくまでエクリュ侯爵家の中だけの話で。特殊部隊の人達は普通に規格外ということらしくて。

 コレを一般常識だと思われたら困るとメル先生は言っていた。

 という訳で、メル先生による授業は一般常識に関することになったのでした。

 ※なお、ルイ君は真面目に家庭教師をする先生にある程度、態度を軟化させました。最初は極寒対応だったけど、今は普通です。

 ちなみに、ルイ君と一緒にいなきゃいけないので、先生も特殊部隊に通うことになった。んで……。

 …………。

 ………………えーっと……最初に言った色々と起きたって話。あれ、実は殆ど先生関連だったりする。

 何が起きたかと言うと……。



 …………メル先生、デキ婚したんだ……。



 いや、何が起きたの? って思うじゃん?

 私もその話を聞いた時はマジで何が起きた? って感じだったんだけどね?

 箇条書きで説明すると……。


 一、ある日、特殊部隊の人達で親睦会という名の飲み会をした。メル先生と私(※私は飲んでないよ!)も参加した。


 二、先に私とルイ君は帰ったけど、その後も他の人達は飲んでたらしい。で、軍部特殊部隊所属のネロ・ロータルさん(軽くカールした茶髪の美女。基本は平民の女性なんだけど……侯爵令嬢でありながら軍部に所属している、珍しい女軍人さん)にオススメされた酒を飲んで泥酔。


 三、酔ったメル先生、同じく酔った特殊部隊所属の軍人であるアダムス・ノートンさん(藍色の髪の犬耳と尻尾が生えた獣人。先祖返り? ってヤツらしい)と何故か盛り上がっちゃった。


 四、はい、朝チュン。


 って感じだったらしい。

 いや、何してるのぉぉぉぉ!?!? ってなったよね。教わった内容が正しかったら、メル先生は貴族令嬢として普通にアウトになる。

 だけど、あの時の親睦会をした場所って、かなりきちんとしたレストランだったから(というか……親睦会というには格式高すぎなレストランだった)、そんなことが起こるとか思わなかったし。

 というか、ほぼほぼネロさんが元凶だよ……。酔わせた本人は、「まさかそんなに二人が酒に弱いとは思ってもいませんでしたわ」とか言ってたけど、大人がショットグラス一杯で撃沈する酒を好んで飲んでるとか聞いて、完全にネロさんが悪いって分かったよ……(本人的には親睦会だから、つい自分の好きなモノをオススメしてしまったらしい)。

 まぁ、こういう訳で。

 酔った勢いでそうなっちゃったらしい。うん……酒は飲んでも飲まれるなって、本当だったんだね。

 …………見ず知らずの暴漢に襲われなかっただけ良かったと思うべきなのか……それは私には分からないよ……。

 取り敢えず、その時は互いに酔っていたから水に流すことにした(水に流すにはちょっとダメージがデカ過ぎるけど)らしい。

 でもね……。



 …………その一回で妊娠してしまったんだって。



 大変だったのは……そっからだったよね。

 大騒ぎですよ。大騒ぎ。

 メル先生は死んだ魚のような目になっちゃうし、アダムスさんは「おぉう、マジか〜」とケラケラ笑い……先生のお父さんであるモルブ将軍は「令嬢としては婚前交渉はどうかと思うけど、騎神の血筋との繋がりができるなら許せるかな〜」とニコニコ笑顔。ネロさんは顔面蒼白で謝りまくる。

 混沌カオス、ここに極まりけりってヤツだよ。


 唯一の救いは、アダムスさんがきちんと責任取るって宣言したことかな。


「ぶっちゃけ……オレ、かな〜りテキトーだからちゃんと父親になれるか分からねぇけど、責任は取るわ。だから、嫁に来い」


 特殊部隊の執務室で私とお茶をしていた先生に、なんの前触れもなくプロポーズ!

 あまりにもサラッとし過ぎてて二度見したよね。

 というかよ? 本音暴露し過ぎだし、俺様キャラかよ!

 だけど……。


「三点。場所が悪い。タイミングが悪い。本音を漏らし過ぎですわ。自信がなくても幸せにするぐらい言えませんの? それに、嫁に来いなんて上から目線……何様のつもりかしら? やり直し」

「アッ、ハイ……」


 メル先生もメル先生でやり直しさせてたわ。

 で、何回かプロポーズをやり直しして……やっとゴールインしましたとさ。

 ちなみに、ノートン伯爵家はよくデキ婚するらしいから全然問題なかったらしいよ。

 ………いや、よくデキ婚するって何って思う人もいるかもしれないけど、ルイン様の乙女ゲーム時代からそうだったらしいので、遺伝なんだと思ってください。はい。

 そんな経緯で結婚したメル先生とアダムスさんだけど、今では普通(というにはちょっとサバサバ?)の夫婦になっている。来年には三人目の子供が生まれるらしいしね。

 ……あっ、これは仲睦まじい夫婦か。お嬢様なメル先生と伯爵家の長子でありながら、軍人ゆえ(?)にガサツなアダムスさん。見た感じだけだと全然、馬が合わなそうなのに……本当、見かけによらないと言うか。

 ………幸せならいいと思うよ、うん。




 以上がこの五年間で起きたこと。

 まぁ、他にも色々とあったんだけど……そのお話はまたの機会でってことで。


 まだ、《邪神兵団》のこととかは解決してないことも残ってる。だけど、奴らはこの五年間、一度も襲撃をしてくることがなかった。

 力を蓄えてる、ってヤツなのかもしれない。

 今もあの時のことを思い出すと怖い。

 傀儡師、とんでもなく性格悪そうだったし。

 だけど……今はそんなに怖がる必要はないかなぁとも思う。

 それはきっと、ルイ君が側にいてくれるから。彼なら私をちゃんと守ってくれるって思えるようになったから。

 …………というか、この五年間でルイ君のチートっぷりをよぉ〜く知ったとも言うんだけどね。

 あっ、ひよこも凄かったです。(←アリエスの頭が定位置化してて、偶に存在忘れるぐらい馴染んでる。)




 結局、何が言いたいかと言うと……。




 五歳児になった私は、今日も元気にルイ君に甘やかされています。








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― 新着の感想 ―
>「三点。場所が悪い。タイミングが悪い。本音を漏らし過ぎですわ。自信がなくても幸せにするぐらい言えませんの? それに、嫁に来いなんて上から目線……何様のつもりかしら? やり直し」 ヨシッ!!(≧∇≦…
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