第16.5話 異なる世界の結末は……ヤンデレ本格化
【注意〜!】ヤンデレとかが苦手な人は逃げてね! 自衛大切!
寒さが私の体調を崩してくる(真顔)。
という訳で、微妙に体調復活につき更新です!
タイトルから分かるよーに! 皆様お待ちかね(?)のヤンデレ本格化するよ! 多分!
徐々にヤンデレ成分増やしていくのは、確かです。
あい( ・∇・)
それでは〜ルイ君目線で!
今後とも、よろしくねっ(`・ω・´)ノ
………と。まぁ、そんな感じで?
ボクは兄様のように異なるボクを吸収した。
結果を言えば、大成功。
まぁ、ボクも邪神も衰弱してたからね。
ぶっちゃけ、もう少し元気だったらどうなったか分からない。
でも……こうして無事に、ボクはボクになって、ボクもボクになった。
そして……。
………えーっと……うん。
ついでに邪神にもなっちゃった……。(←思わず遠い目)
………。
………………。
…………まぁ、うん。驚きだよね。
ボクと邪神は混ざってたけど、それでも別の存在だから……吸収した後がどうなるかなんて分からなかった。
ボクと邪神の場合は……ボクの中に邪神がいて、徐々に同化していくって感じだったけどね(でも、あっちは封印で……ボクの方は吸収だから、元々微妙に違うのかもだけど)。
確実に分かってたのは、死ぬ可能性の方が若干高いだろうなぁってことぐらい。
〝死なずに済むと良いなぁ……上手くいってくれないかなぁ〜……〟なんて希望的な観測をしてたら……。
本当に良い感じでいっちゃったよ。
勿論、主人格……ボクの精神も安定してて、自我が崩壊しかけるなんて問題も起きてない。
違う世界に生きてた彼らの記憶二つ分と、力が多少増えたぐらいの変化しかない。
でも、そうなったのは……。
異なる世界のボクだけに限らず……邪神さえも、ボクに吸収されることを良しとしたからだ。
…………彼の記憶曰く。
どうやら邪神さんは……いきなり知らない人から執着心をぶつけられたら、アリエスが怖がるだろうからって……。
完全にボクになった方が(この世界の)アリエスの側にいやすい、彼女に愛される可能性が高いって思ったから、吸収されたみたい……。
…………。
…………………。
ねぇ、邪神さん……。
もし、君がボクに吸収されてなかったら、一言……一言だけでも良いから、言いたかった。
提案したのはボクだけどさ? 邪神のアリエスのためなら、他人に吸収されることも構わないところ……若干怖いよ……。
………。
……………。
……まぁ……邪神もボクになっちゃった今じゃ何を言おうが無意味だけど、そんなこんなで?
今のボクは昨日のボクよりも……邪神(と、もう一人のボク)の分だけアリエスに対する執着心が強くなってしまった。
ボクが言うのもアレだけど……ボクのモノになってしまった、この〝執着心〟は異常だ。
ううん、訂正。元々、ボクと同化してた時点で、ボクのヤンデレ属性と合わさって、かなーり執着高めになってたけど……。
更にボクも合わさったものだから、二人分のヤンデレ属性と邪神の執着心が一緒になっちゃって、異常なほどに強まってしまったって感じかな。
アリエスを前にすると気分が浮足立って、理性を失いそうになる。
アリエスにボクだけを見てて欲しくて、ボク以外の誰とも会えないように閉じ込めてしまいたくなる。
アリエスを見ていると、言葉で言い表せないようなドス黒い想いが溢れそうになる。
…………いっそ、頭のてっぺんから足の先まで喰べてしまいたいとすら、思ってしまう。
……そんな反面で、愛おしいからこそ……アリエスの笑顔を、全てを守りたいと思う。
あの子の全部がボクで埋まるように、甘やかしてやりたくなる。
アリエスを傷つけないように、慈しみたい。
…………いつか誰かと結ばれるなら……アリエスがいい。
グチャグチャにしたい気持ちと、大切にしたい気持ち。
その強すぎる二つの感情が上手く釣り合って、今はまだ保護者として見守るという選択ができている。
(精神は大人でも)子供に手を出す……なんて、常識を失くさずに済んだのは救いだね。
元々ボク由来の感情とは言い難いけれど……何度も繰り返すように、ボクとボクと邪神が一緒になった今では関係ない。
今抱いてる気持ちは、もうどうしようもないぐらいに揺るがない。
ボクはアリエスが好きだ。
今のアリエスも。異なる世界の……悲しい結末を迎えたアリエスも。
どんな性格をしていようが、どんな姿をしていようが。
前世の記憶があろうがなかろうが、彼女が彼女である限り……アリエスという存在である限り。
ボクは彼女が好きで好きで堪らない。
だからボクは……アリエスをもう手放せない。
あぁ……可哀想なアリエス。
現時点ですら、こんなにも君に抱く感情が溢れてるのに……これからもっと……。
ボクとボクの分まで、君に向ける感情が大きくなっていくだろう。
そうなったら、アリエスはもう完全に逃げ切れないね。
ううん、ボクから逃げるなんてもう今でも許せない。
でも……アリエスの気持ちを無視するつもりは一切ない。
だから、ボクは君にいっぱいの愛情を注ごう。
ボクのこと、好きになってもらえるように。
将来、ボクから離れるという選択肢がなくなるように。
ボクと共にいることが当たり前になるように。
……君を閉じ込めて……しまわないように。
独占欲を暴走させて、ボクだけのモノにしてしまわないように。
ボクなしじゃ生きれなくなるように、誤魔化そう。
君をボクに縛り付ける代わりに。
せめて……君の幸せだけは約束するから。
だから、ごめんね。アリエス。
ヤンデレが本格化するボクを、許してね。




