第2話 衝撃
歩くのは嫌いじゃない
辺りは川や田んぼ自然で溢れている。自然を見ながら歩くのは嫌いじゃない寧ろ好きな方だ。緑を見ながら心を落ち着かせ色々な考え事をする。人生や未来などを考えながら歩く。そんな事を考えて歩いていると30分もかかる通学路も自然と学校まで到着している。これが俺の通学ルーティンだ。
だがそんなルーティンも今日は特別に温かな人間味が溢れるような考え事をしながら歩いた。
それは今日の放課後に咲と同じゲームをするからだ。咲の実力がどれほどあるのかはまだ分からないけど誰かと一緒に協力プレイをするなんて夢にまで見たシチュエーションだ。
腕を見せ合うなんか言ってたけど、俺はようやく野良以外でプレイ出来るのかと思うと心底舞い上がった。放課後が楽しみで仕方がない。
そういえば、咲もバトルロワイヤルとかやるんだな知らんかった。小学生の時は良く格ゲーで対戦してたからてっきり昔のゲームで対戦とかするのかと思った。わりといい勝負してたからいつかまたあの格闘ゲームで対戦したいな…
こうして俺は歩くたびに昔の事を思い出した。
そうして普段の何気ない通りを20分ほど歩いた頃大きな橋に差し掛かる手前で違和感を感じる。
とても綺麗で色鮮やかな風が吹いた。色艶やかな桜の葉が木枯らしのように吹き荒れる。それが吹き終えるとその先には金髪の少女が立っていた。突然の出来事に目を疑う。
その少女はとても綺麗な金髪のショートヘアーだ風に揺れる綺麗な金髪に心惹かれ容姿はまるで天使の様、そして制服を着ていた。自分の通う高校とは違う制服をきてる事から他校の生徒なのは一目瞭然、だがそれ以前に現れたそれとも幻覚?俺はこれが現実か夢かを確認するかのように目を擦る事にした。やっぱり現実だ。
金髪の少女は橋の下に流れる川を見ていた。その横を通り過ぎようとすると目の前で俺と視線が合う
『お兄ちゃん……