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よろしくお願いしますm(*_ _)m
今回はちょっと胸糞悪いかも…
家に帰るとお父様が激怒していた。
「おい、リア!なんて事をしてくれたんだお前はっ!!」
「ただいま帰りました、お父様。そんなにお怒りになってどうされたのですか。」
怒鳴り声が外まできこえてきたし、家具も当たり散らされ大変なことになっている。
これではこの状況を見た人々からあらぬ噂をたてられてしまうだろう。
「お前は事の重大さを分かっていないのか…お前の事はもっと賢い子だと思っていたよ。」
「その『事』というのが殿下との婚約解消を指しているのでしたら、私は反省も謝罪もいたしません。」
「…お前の様な愚劣で浅慮な者を招き入れたのが間違いだったのだな。とんだ恥知らずめ。」
さすがにカチンときた。
「妹では婚約者は務まらないと考え、私の器量と能力、それに父の地位を手に入れるため父と母を殺したのでしょう?招き入れた、だなんてお綺麗な言葉で飾らないでください。」
「お前の両親は『不慮の事故』で死んだのだ。それを拾ってやった私に恩を返そうとは思わないのか!」
「…えぇ、そうですね。仮にも育てて頂いたのですから。殿下の婚約者に決まるまでろくな食べ物も与えられず、奴隷のような扱いをうけ、今まで暮らしていた家を奪われたとしても。」
「あぁ、そうだ。分かったなら今すぐに陛下に…」
「本当は今日中に、と思ってたのですが仕方がありませんね。
ルピナス公爵、貴方の地位は不正な横領、及び前ルピナス公爵殺人の罪により明日を持ちまして剥奪されます。後任はお兄様だそうですので職務等についてはご心配なさらず。貴方には今日、明日中に荷物を纏めてこの屋敷を出ていただき城下の獄へ行っていただきます。」
「な、何を言っているんだ!そもそもそんな証拠が何処に…」
証拠は何処…とか言ってくる人は大体やってるんですよ、お父様。と言いたい気持ちを抑え、続ける。
「詳しい話は牢の中でに致しましょう。あぁ、言っておきますが今抵抗しても無駄ですよ。もう迎えの者が大勢きておりますので。」
「なっなぁ、リア。お前からも減刑の申し出を…」
「また『恩』の話を持ち出すのでしたら、やめてくださいね。」
「っ!」
「あなたが何度も繰り返している『恩』も含めあなたが今まで私にしてきた事、その結果が今のあなたの状態なんですから。」
そう言った私は自分で言うのは何だが
、人生で1番悪意に溢れた笑顔だったと思う。
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