目次 次へ 1/31 プロローグ 〝時よ止まれ。お前は美しい” ――のか? その答えを僕は知らない。 おそらくずっと、知ることはない。 だけど不覚にも止まってしまった時の中で、僕は静かにカウントする。 その一瞬でもあり永遠の、6秒間を。 それは、きみがくれた6秒間。 それは、きみを失くした6秒間。 その世界を、きみを、答えを。 ずっとずっと、探し続けている。求め続けている。 僕だけがひとりきり、 この世界に取り残されたことにも気づけずに。 そこに、きみは居たのに。