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 僕の彼女はちょっぴり変わっている。

 それを象徴するかのように、彼女は突然、部屋の中で謎の踊りを始めた。どこかの部族の演舞のように、ゆっくりとした不規則な踊りだ。

「……なにしてんの?」

「今、神を呼んでいるの」

 踊りを続けながら彼女は答えた。

「へえ。そらまた、どうして」

「願いを叶えてもらおうと思って」

「ふーん」

「ふーんじゃねえよ! どんな願いか聞けよ」

「……どんな願いなの?」

「私の、お前への愛が一生消えないように、ってね!」

 え、やだ、何この子イケメン。

「でもやっぱ、神は呼べないみたい……」

 彼女は踊りを止め、がっくりとうなだれた。

「神は呼べなくてもさ、僕がその願いを叶えてみせるよ!」

 彼女に負けじと、僕もカッコいいことを言おうとする。

「うるせえ黙れ!」

「えー」

 一蹴されてしまった。

「やっぱ玉が7つ集まらないと神は来てくれないかあ」

「いや神龍かよ」

「4つは集まったんだけど――なぁッ!」

「おっふ」

 彼女は右手で僕の金玉を握る。割と、思いっきり。

 金玉独特の痛みに耐えながらも、ある疑問が浮かんだ。

「……4つ?」

「残り2つは――」

 彼女は空いた左手でチョキを作り、僕の眼前に持ってくる。

「――お前の目ん玉だ」

 やだ、何この子、怖すぎ。

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