キャラクター紹介
空島 巧
なずなによって異世界から召喚?された、特徴といえば童顔くらいしかない平凡な高校二年生。「スサノオ」と呼ばれる、オロチとの戦いを宿命付けられた者の称号を持つ。
こちらの世界に来たばかりの頃はおろおろしていただけだったが、様々な経験を経て成長した。
五行が使えないため、かなめから預かった『土の勾玉』の力を借りて戦う。使用する神器はかなめの大剣に似たデザインの長い刀。その他四種類の五行の力を集めることで、神器『草薙』に姿を変える。
スサノオとしての特殊能力は「言霊」。言葉にしたことを現実にする力で、不可能を可能にすることもできるが、どこまで現実を歪められるかは巧の精神力次第。
雲雀野 瑞穂
危ないところを双に助けられるかたちで異世界にきた、巧の幼なじみ。その際記憶をなくし、双達には「クシナダ」と呼ばれていた。今では少し記憶が戻ったが完全ではないため、前のように巧をちゃん付けで呼んではいるが敬語を使っている。性格もクシナダのときのままで、冷静でおとなしい。
巧に対する好意が前からあったものなのか、それとも戦いを経て芽生えたものなのかは不明。
津薙 かなめ
『土』の五行を司る『麒麟』に選ばれた者。地面につきそうなほど長い黒髪をツインテールにしている。巧と同い年だが、低い身長とささやかなプロポーションのため二~三歳下にみられる。が、かなりの美少女。
病による死を強大な五行力で抑え込み戦っていた。前回の戦いにて五行の力の結晶ともいえる『土の勾玉』を作り出し、その影響で低減してしまった五行力では病を抑えきれず生死をさまようが、ゴーレム(兄)が持っていた特別な薬で奇跡的に回復した。
病を抑えるために使っていた五行が自由に使えるようになった結果、神器以外での戦い方も覚え、勾玉を巧に預けたままだが周囲からは「強くなった」と言われている。
所持している神器は『界斬刀 囲』という名の大剣。
いつからか巧に好意を抱いており、瑞穂とは友人兼ライバルの関係である。
津薙 なつめ
かなめの妹。家族がよくかなめの心配をしていたことや、いつかかなめが病で亡くなる悲しさからかなめとは距離をおいていたが、朱伽との交流を経て自分に素直になり、今では仲のよい姉妹になった。
五行は使えず、戦いには参加していない。姉の恋を応援してはいるが、特に何か行動したりはせずこっそり見守っている。
最宮 静春
『木』の五行を司る『青龍』に選ばれた者。髪を金色に染めている。身長が同年代の平均より少し低めなのがコンプレックス。
生き別れの姉を探すため、クロスアークと呼ばれる警察のような組織に最年少で入隊。精鋭部隊である第ゼロ部隊にいたが、クロスアークのトップである教皇とオロチのつながりを暴くと同時に自分が不正をして今の部隊に入ったことを隠せなくなり、現在は一般部隊の一員として学業と両立させている。ちなみに中学三年生。ラインファイトにも参加しているが、オロチがいなくなった後に急激に増えた犯罪の取り締まりが忙しく、最近はあまり行っていない。
所持している神器は『超弓 浮雲』という名の弓。
朱伽に淡い思いをよせているが恋愛に関してはなかなか奥手で、行動を起こしても裏目にでたりするタイミングの悪さもあり、朱伽には気付かれていない。
観和 朱伽
『火』の五行を司る『朱雀』に選ばれた者。ポニーテールの元気な女子高生。
ラインファイトにてチャンピオンだったKISAこと大神 咲を倒し、高校三年生でありながらチャンピオンになった。今もその座を守り続けているが、有名になりすぎて気軽に外を歩けなくなったことが悩み。
明るい性格で人付き合いがよい。最近は鈴音と一緒にいることが多い。朱伽には何か秘密があり、鈴音が関係しているらしいが…………
所持している神器は『神槍 乱火』という名の槍。
静春の気持ちなど露知らず、本人は三森のことが少し気になっている。
仮子 白宗
『金』の五行を司る『白虎』に選ばれた者。筋骨隆々で豪快な男。歳は三十代前半。過去にラインファイトでレジェンドとして君臨していたが、オロチに負けたことで自分の無力さを知り、人知れず修行を積んでいた。
陽芽の祖父である玄十郎の遺言により、陽芽の安全を守るためちょくちょく元藤道場に顔を出していたが、オロチとの戦いの後は道場の師範代として働いている。
がさつで乱暴なイメージだが、お世話になった孤児院へ援助するなどの優しい面ももっている。
所持している神器は『滅斧 影猿』という名の巨大な斧。
元藤 陽芽
祖父である玄十郎から『水』を司る『玄武』の称号を受け継いだ者。
天変地異後に玄十郎によって保護された少女で、玄十郎とは血がつながっていない。玄十郎が陽芽のことを「オロチを止めるための切り札」と言っていた通り、戦いの最中オロチ(双)が不可解な行動をとることが何度かあった。
自宅では着物姿でいることが多く、肩口で切り揃えられた黒髪や物静かで優しい性格もあわせて「大和撫子」という言葉がよく似合う。が、お茶とみせかけて炭酸飲料を飲んでいたり極度の方向音痴だったりと、ちょくちょくおちゃめな一面を見せてくれる。
争いとは無縁だったが、前回の戦いを経て護身術を覚え始めた。自分では五行が使えず、祖父から託された『水の勾玉』の力を借りている。
秋代 双
オロチの精神体をその身に宿し、「オロチ」を名乗って世界を支配していた男。この世界のスサノオだが、人間の悪意に触れ家族など身近な人達を失ったことで、人間を守ることをやめ、自分の理想とする世界をつくろうとした。オロチという邪神を宿すことで双自身も神に近い存在になっていたが、巧達に敗れオロチの精神体が抜けたことで、自身の五行の力を失うという後遺症がありながらも命は助かり、人間へと戻った。その際、髪が白髪になっている。
基本的な考え方は変わっていないため、旅をしながら犯罪者を探してはボコボコにしているが、なずなに止められて人を殺めるまではいっていない。
自分の五行がなくなったかわりに、自然や相手が放った五行などを吸収し、自分のものとして使用する技を覚えた。ちなみにこのドレイン術の基礎を教えたのはナミクーチカ。
スサノオとしての特殊能力は「絶対回避」。集中力が続くかぎりどんな攻撃でも回避するが、拘束されている、誰かに触れている等の条件では発動しないという弱点もある。
山田 なずな
『ツクヨミ』の称号を持つ、遠い過去の人間。真名は「泣砂」。オロチに取り込まれ長い年月を生きてきたが、双にオロチが取り憑いた際に精神体のみでオロチから脱出。禁術を用いることで死ぬ直前だった山田なずなと契約し、身体をもらい受けた。
今では双達とともに旅をしながら次代のアマテラスを探しているが、山田なずなとの契約を守るために月に一度柳市にこっそり戻り、両親のお墓参りをしている。
ハクシラ
双を盲目的に慕っているケイム・エラー。お尻が隠れるほどの長髪は真っ白。長身で、かなりスタイルが良い。見た目おっとりしているが、オロチ陣の女性の中では一番しっかりしている。
怪力の持ち主で、『機刀 一閃』と『機刃 紅桜』という二本のゴツい武器を使う。
お酒が好きだが、アルコールにちょっとでも触れると怪力が出せなくなる。
パルティネ
超天才のケイム・エラー。それ以外は普通の女の子。金髪をサイドテールにしている。右にするか左にするかはそのときの気分によって変わる。
勝気な性格で、相手を挑発することもしばしば。ただし、彼女自身は戦闘に不向き。
双達と旅をしながら、ケイム・エラーを普通の人間に戻す研究をしている。
静春に対して好意を持っている。本人は隠しているつもりだが、オロチ陣のメンバーにはバレバレである。
テマリア
赤い髪をツインテールにしているケイム・エラー。ネコをコンセプトに実験されたのか、爪が伸び縮みしたり本気を出すとネコのような尻尾が生える。
ケイム・エラーの第一号で、度重なる人体実験のせいで体内は生きているのが不思議なほどぼろぼろになっている。そのため普通の食事は受け付けず、ジュース等の飲み物が彼女の食事となっている。また、成長も止まっており、見た目は十代半ばだが本当の年齢は双や白宗よりちょっと上。
ナミクーチカ
長髪のスレンダーなケイム・エラー。ヘソ出しのぴっちりしたTシャツにミニスカートだったりと露出度が高く、性にオープンで妖艶な女性。雰囲気からかなり大人に見られがちだが、実年齢は二十歳前後。
実験コンセプトは吸血鬼だったのか、吸血や相手に触れることで精気を奪うことができる。が、身体能力は普通の人間と同じ程度のため、戦闘には不向き。
ソージュ・シラキ
巧とはまた違う世界からやってきた『スサノオ』に選ばれた女性。歳は二十歳前後。元の世界にて双と付き合っていた。
剣、銃、盾が一体となっている『刃機』というゴツい武器で戦う。サラを追ってこの世界にきた。
サラ・シラキ
オロチに取り憑かれた、ソージュの双子の姉。ソージュとの戦いにてこちらの世界に逃げ、こちらのオロチの力を手に入れようとしている。
りんね
静春の双子の姉。
過去にオロチの力に魅入られ暴走。クロスアークに連行されたあと行方不明になっていたが、唐突に静春の前に姿を現した。オロチに取り憑かれてはいないがオロチと似た禍々しい力を使い、オロチを復活させようとしている。