第12話「美術鑑賞と新しい友達」
学校内じゃ無い分滅茶苦茶難しかったです。
本日6月下旬、1年生の全員は美術鑑賞会という学校行事で国立美術館へ行く所。
雫「はぁ...一人でゆっくり回りますか〜」
現在地は駅の構内、のんびり一人で美術館を回って行こうと思っているとカツアゲされそうになっているクラスメイトが目に入った。
雫「あの人は...確か東条雅彦だったか?」
辛うじて名前は覚えてる程度の間柄だが、目の前の困ってる人を見捨てる程腐っては無い。
雫「あ〜...遅れてごめんな、僕のツレに何か用?」
駆け寄って声をかけると相手方のヤンキーは圧をかけてきた。
ヤンキー「あぁ?誰だテメェ...?ってテメェはあの時の?!」
雫「ん?アンタ誰?」
ヤンキー「テメェ...オレ様の事覚えてねーのか?!」
雫「あ〜!あの投げ飛ばされたクソダサヤンキーか」
ヤンキー「散々バカにしやがって」
雫「まだ投げられたり無いんか?」
ヤンキー「ウッ...覚えてろよ」
少し圧をかけただけでヤンキーはすぐに逃げて行った。
雅彦「あ..あの...」
雫「ん..?あぁ雅彦くん...?やったっけ、大丈夫だった?」
雅彦「うん、ありがとう雫ちゃん」
雫「僕は男だよ、大丈夫なら良かった。じゃあね」
雅彦「ま..待って雫くん!」
突然呼び止められ、振り返る。
雫「まだ何か?」
雅彦は口後もりした後、衝撃を口走った。
雅彦「僕に...付き合って?」
雫「えーっと...話聞いてた?僕、男だけど...」
雅彦の顔が少し紅潮し、慌てて訂正した。
雅彦「あ...!?そ、そういう事じゃなくて、これから美術館に行くでしょ?それに付き合って欲しくて」
雫「あぁ!良いよ」
・・・現在午後1時・・・
僕と雅彦は美術館附属の公園でお昼ご飯を食べていた。
雅彦「雫くんはお昼ご飯食べないの?」
お昼ご飯を食べない僕を心配して話てきた。
雫「僕は少食お昼ご飯はこれくらいで足りるんだよ。」
そう言いながら僕はinゼリーを肩掛けバッグから取り出した。
雅彦「そ...そうなんだ」
あれ?何か僕呆れられてる?
少しショックを受けてると雅彦が話を切り出してきた。
雅彦「そういえば、雫くんって部活とか入ってるの?」
雫「何も入ってないよ」
そう答えると雅彦はいきなり熱を上げた。
雅彦「じゃあ、ぼくと同じ部活入ろうよ!」
雫「雅彦って何の部活に入ってるの?」
雅彦「総合武道部っていう部活だよ。少し特殊かもね」
雫「へー、今度見学行ってもいい?」
雅彦「うん!何時でも来て良いよ!」
そうこう会話をしているうちに雅彦はお昼ご飯を食べ終わっていた。
雫「それじゃ、そろそろ解散かな」
雅彦「あ!LINE交換しよ?」
僕と雅彦はLINEを交換してその日は解散した。
次回から部活や放課後でイツメン以外も出てくるけど、メインはイツメンです。




