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第10話「テストと前後のエトセトラ」

遅くなりましたすみません。m(_ _)m

玲「…んぅ?私寝ちゃってた?」


昨日私は..確か雫くんを部屋に連れて行って...


雫「ふぁ〜...んえ?れ...玲さん?!」


昨日の確認をしていたら雫くんが起きた。


玲「ご...?!ごめん雫くん、直ぐに出るね!」


雫「あ...!?危ない!」


玲「え...?きゃっ!」


慌ててベッドから出ようとした玲さんが体制を崩し、転びそうになった所を僕も慌てて玲さんの手を引いた。


一恵「しーちゃん?おはよ〜...って、あら?」


結果、玲さんに僕が押し倒された様な体制で二人共がベッドから転げ落ちた。

そこに姉さんがいつもの朝のイタズラをしに来て、見られてしまった。


一恵「あら〜♡お楽しみの所だったかしら?」


雫「ちげーよ?!てか音聞いてたろ?」


一恵「え〜?何にも〜?」(棒)


玲「私が倒れそうになった所を雫くんが助けてくれたんです」


雫「いや玲さん真面目かっ!」


姉さんのお(とぼ)けに玲さんは真面目に答える。


雫「て言うか姉さん、仕事はいいの?」


一恵「しーちゃんこそ、学校は?」


雫「そうじゃん?!今日一日テストやん?!」


彩浠「だからお泊まりしてるんでしょ...?」


今日がテストだと思い出し、驚いていると彩浠が欠伸をしながらドアから少し顔を出した。


雫「彩浠、起きてたの?」


彩浠「あんな煩くしてたら嫌でも起きるよ...」


雫「姉さんに唆されたんじゃ無いの〜?」


彩浠「そんな事無いよ〜、早く準備しないと学校遅れるよ」


一恵「私も残念だけど仕事があるから先に行っちゃうよ〜」


そう言い終えると、彩浠と姉さんは一階に戻って行った。


玲「...その、昨日はごめんね?」


僕の上からどいた玲さんは謝った。


雫「昨日...?昨日は..二人が家に泊まった事しか憶えてない...もしかしてお酒飲んだ?」


玲「憶えてないの?昨日雫くんは...」


そこまで言った玲さんは口を濁す。


雫「もしかして僕が何か失礼でもしました?」


玲「いっいや?!憶えてないならいいの..」


雫「てかもう七時半じゃん?!やば!玲さんも早く!」


玲さんに一言置いて、急いで準備を進める。


・・・学校到着・・・


雫「はぁ...テスト所じゃないな〜...」


学校に着き、自分の席に座った僕は少し伸びをした後に学校鞄を机の横に掛け、筆箱を取り出した。


担当「お前ら〜!テストを始めるから席に付け!」


担任の先生が声をかけると、それぞれで話していた他の生徒達が席に座って行った。


・・・放課後・・・


雫「やっと終わった〜♪」


蓮「よっ雫」


雫「んぁ?蓮か」


教室後ろのドアから声がかかり、声の方を向くと蓮と葵希が立っていた。


葵希「早う帰ろーぜ」


雫「うい」


軽い返事をし、学校鞄を肩に掛けて帰ろうと足を進めようとすると、


担任「水無瀬!残れ」


朝とは別の先生に呼び止められる。

あの先生は確か葵希が言ってたハラスメント教師だったか?


雫「何かお手伝いでも?」


担当「ちょっとした話だ」


葵希「んじゃまたな〜」


蓮「また明日な〜雫」


雫「また明日〜」


・・・教室移動後・・・


雫「それで、どうかしましたか?」


担当「単刀直入に言おう」


少し呼吸をした後に話だした。


担当「お前、カンニングしてるだろ。」


雫「?」


唐突の言葉に僕は面を食らう。


雫「言っている意味が分からないのですが...」


担当「今回の定期テスト、お前は全教科満点に加えて回答はほぼ全て模範解答どおりだ」

「いい加減にしろ!!」


対面に座る先生がいきなり机を叩く事に『?』を浮かべる。


担当「白状しろ!」


雫「そもそも他の先生と話し合っての結果なんです?」


担当「他の先生方と話し合うまでもない事だ」


雫「一生徒の将来を左右する定期テストの結果を頭ごなしに怒る事って他の先生方と話し合う事柄では?」


担当「うるさい!!口答えするな!」


――タン!――


反論された事に血が昇ったのか、僕の頬を平手打ちしてきた。


――ガラガラ!――


「どうしましたか?!」


突然の暴力の音に先生数名が駆け付けてきた。


担当「この生徒がカンニングをしていたので叱っていた所です。」


雫「頭ごなしに怒鳴って、気に食わないと平手打ちするのが貴方の言う『叱る』事ですか?」


担当「お前...!」


学年主任「やめなさい!!」


学年主任の先生が怒鳴り、場は静まり返る。


学年主任「水無瀬くんのカンニングの正誤がどうであれ暴力は頂けませんよ」


担当「チッ...」


学年主任「では、定期テストの余り問題のまとめがありますのでそれをここに居る教師の監視の下で解いて頂きましょう?」


雫「僕としては良いですけど、先生方のお時間は大丈夫ですか?」


学年主任「ええ。一教員の生徒に対する暴力事案よりも迅速に対応しないといけない事は無いからね」

「君もそれでいいかい?」


担当「一つ提案が、数問だけ私の問題を入れても?」


逡巡の間の後、学年主任は頷いた。


学年主任「良いでしょう。それでは十分後にこの教室で受けてもらいます。」

次回はテスト回答後のお話になります。

引き続き楽しんで頂けると幸いです。

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