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異世界に転生したら、普通の生活で暮らしたいです。  作者: ジャックス
第一章「普通じゃない始まり。」
9/17

解放

俺は倒れた。

あの時目の前が真っ暗で何も見えなかった。

そして、目を開いた瞬間・・・


俺はとんでもないところにいた。


目の前には白いドレスを着た少女がいた。

少女の隣に、大きな古代の剣が地面に刺さっていた。

俺は周りを見た。

左は綺麗な星が見える夜空に、右には、太陽が沈むところ、下には見える浅い海。

前には浅い海が続く、水平線。

「すっげえ!!なんだこの場所?」

「うん、うん!こういうリアクションをまた見たのは超久しぶり!」


少女は、シゴクのところへ歩いた。


「君の名前は?」


少女は歩き止まった。

「私の名前は、まだ教えない。」


俺はちょっと気になった。

「なんで?」

「その理由は、まだ君は死んでいないからだよ。」


「え?」


「逆に言うと、私は死んだ人に私の名前を教えるよ。」

「あと、この場所は、死んだ人が来る場所だよ。」


変な女神だな・・・

というか女神なのかな・・・

死神っぽいんだが・・・

ていうかここ死後の世界に来ちゃったりとか?

まだ、死んでないって言われた俺が?


「君の名前は?」

「シゴク・・・」


少女は微笑んだ。

「シゴク・・・か。」

少女はなぜ俺がここに来たのか少し考えて、こう言った。

「君は、バグを起こしたんだ。」


「バグって、なんでいきなりゲームみたいな・・・」


俺はさっきのことを思い出した。

俺は異世界に転生したのに、バーチャル感があった。

だけど、変なものがスクリーンに出て考えたら、削除することにした。


まあ、戦いにくいからやったんだけど、削除ができる理由とかってあるのかな・・・?


「女神たちならわかりそうだけど、転生した後、俺はどうなったの?」


すると少女は「フフフ」、と笑った。

「そうか、君は転生者なんだね。」


もしかして、この少女わかっていないとか・・・?


少女は俺の質問に答えた。

「私は、知らないよ。」

「私は女神さまではなくて、死神だから。」

「・・・そうか、ありがとう。」


「死神?!」みたいなそういうリアクションしようとしたけど・・・


今はそういうところではない。

俺はなぜ、転生したのにバーチャル感があったのかが知りたかった。


少女は笑顔で俺を見た。

「君のことはまだわからないけど、不安があるのがわかる。」

「女神さまたちに会ってみたい・・・でしょう?」


「まあ、その通りだけど・・・」


少女は俺に近づいてきた。

「君はまだ、あの世界に慣れていない。」


そりゃ、まだ一か月もかかっていないから慣れてないだろうけど・・・

「どういうこと?」


「きっと誰かが、君の体内に、変なものを入れただろう。」

「女神さまたちは、ちょっと変なところもあるから。」

俺は気づいた。

「もしかして・・・」

「そう、あなたは、女神さまにスパイとして自分の体に何か入らせた、だと思う。」


「・・・は?」

嘘だろ?

女神が俺のことを道具扱い?


もしかして・・・

女神は、俺のつらかった人生を無視して、道具扱いとして、適当にこの変なくらい森に適当に召喚させられた?


じゃあ、俺を召喚した奴らはどうなっているんだ?

もしかして、女神の仕業?


結局俺は、道具扱い?

ふざけんなよ。

前も道具みたいに扱われて、今もそうなんだ。

やっぱ、()()って・・・

気持ち悪いんだな・・・


俺は憎んだ顔をしていた。


「そんな顔になるもんね。」

「私も嫌いだよ、道具扱いされるのが。」


少女は微笑んだ。

「君はまだ時間がたっぷりあるから、じっくり話しよう。」

「うん。」

少女は座って、自分の過去を俺に話した。

そして、俺たちは、ある約束をした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ー二時間経過ー


2時間経過した、俺と少女は座ったまま話していた。


俺の服、濡れてると思ったけど、濡れない。



少女の話は終わった。


「そうなんだ。」

この()は、俺の過去と似ている嫌な過去がある、良い()()だ。


少女は俺の顔を見て、笑った。

「唐突に、変なことを言うけど、君はやっぱり、魔人に似ているね。」

「・・・本当に変ことを言うね。」



「だけど、君と同じ気持ちだったとは、知らなかった。」

「だけど、良かった。」

「私みたいな人がいて。」

「私は嬉しいよ。」


「俺もだよ。」

「似ていた経験を話し合うのは、一番落ち着く。」

「あと俺は、人間と女神(やつら)はどんな奴なのか思い出した。」


突然、俺の体はきりみたいに下半身から消えてゆく。


少女はちょっとびっくりした。

「戻るんだね。」

「うん。」

「・・・また来れるかわからないけど、もし君が死んだら私と一緒に話そ?」

「そうだね。」


ここは死後の世界。

俺はいちゃいけない世界にいる。

そういえば、2時間経過しても、まだここにいる。

死神さんが、この世界の時間とあっちの世界の時間が異なっているとか言っていたね。

あっちの世界だと、ちょうど二分ぐらいかかっているかな。

本当なのか知らないけどな。


少女は寂しい顔を隠して、俺の顔を見た。

「君を解放したのは私。」


その言葉を聞いて、驚いた。


「解放したら君は、また普通の人間になる。」

「また、最初からになるっていうこと?」

「うん。だけど、次からは道具扱いされないように、強くなれるようになる。」

「そのほうがましだね。」


少女は笑顔で俺のことを見た。

「・・・シゴク、あなたは過去のことと、私たちと一緒に話をしたときを絶対に忘れたときに思い出してね。」

「うん、必ずそうする。」


「君との会話は楽しかった。」

「死んだら、来てね。」

「うん。」


異世界冒険は始まるから、死にたくないけどな。

だけど楽しかった。

もっと、話したかったね。


死神は呟いた。

「絶対に守るからね。」


俺は目を閉じたら、霧と化し、消えた。


そして、猫さんの泣き声が聞こえた。

「起きて、シゴク・・・・」


俺は目を覚ました。

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