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-ヒロインを倒して聖女になりました!第1話【7/8】

改行、推敲〜

登場人物名変更〜


時が少し経ち、夕食会から1ヶ月後。私の聖女記念祝賀会が開かれる日になった。他国からの来賓が大勢いるため、庶民は招かれず一部の高位貴族と王族のみ参列することとなった。


『本日は、お忙しい中、遠くから足を運んでいただきありがとうございます。 本日の祝賀会は・・・』

「ペネ、大丈夫?」

「は、はい。大丈夫です。」

「そんなようには見えないけど」


私はとても緊張していた。

なにせ、この祝賀会で聖女の力を完全に開放しないと、聖女になれず、カイラスや父の顔に泥を塗る羽目になってしまうからだ。


「ペネロペ」

「お父様!」

「大丈夫だ。お前ならできる。」

「2人ともありがとうございます!頑張ります!」

「「うん」」

「おっと、そろそろ入場だね。・・・じゃあ私はここらへんで。」

「お父様、ちゃんと見ててくださいね?」

「ああ。」


父は席に着くため、入場門から会場に戻っていった。


『聖女、ペネロペ・エカルトと、婚約者のカイラス・エクレシア、入場!』


司会のアナウンスに合わせて入場する。


今日のドレスはいつもとは違って正装だ。金色の刺繍がされた白色の総レースのエンパイアラインドレスに、ドレスを引き立てるように付いているネックレスとイヤリング。足元は白地に金色の柄が少しついたハイヒール。神々しさが溢れていて、まさに「聖女」だ。


一方、横でエスコートしているカイラスは皇族の紋章がついたマントを羽織り、私とお揃いの刺繍がされたシャツとパンツを着ている。


『では、聖女、ペネロペ・エカルトは女神像に祈りを捧げてください』


女神像の前で膝をつき、手を組んで祈りを捧げるポーズをする。


「女神よ、私にこの世界を守る力を貸して!」


女神ディニュートが、「ありがとう」と言ってくれた、そんな気がした。


すると体が熱くなり、光の柱ができる。

はるか上まで光が立ち上り、光が止まって暫く後、奇跡は起こった。


光が上から降ってきて、すべてのものが浄化されたのだ。

汚れた心から、埃が溜まった家の隅まで。


「これが聖女様の力・・・!」「聖女様、万歳!」「体が軽くなった!」

「良かった・・・成功した・・・!」

「ペネ」

「殿下!わたくし、私、成功しました・・・」

「よくやった」


そう言ってカイラスは私の頭を優しく撫でる。

幸せな気分に浸りながら退場しようとしていると。


《聖女、ペネロペ・エカルト様 おめでとうございます!あなたはヒロインに打ち勝って見事ハッピーエンドの資格をゲットされました! ここからはこのゲームウィンドウでストーリーの紹介をしていきます。》


「え・・・」

「ペネ、どうした」

「い、いえ、なんでもありません。退場しましょう。」

「ん。」


《隠しルート〜ペネロペ攻略byカイラス〜 ペネロペ・エカルトは聖女の力を開放し、見事聖女になりました。ペネロペは国民に信頼される聖女となりますのでお楽しみに!》


「やった・・・!」


小声で喜びの叫びをあげる。


「ペネ、どうしたんだ」

「あ、いえ。なんでもないです。」


すると続きがあるかのようにゲームウィンドウが出てくる。


《本来、聖女になるはずだったティアラは、『私が聖女だ』と公言していました。しかし、あなたが聖女になったため、聖女への冒涜だと罪に問われ、あなたとカイラスの眼の前で公開処刑されます。》


うそ!勝手に自滅してんじゃん!

じゃあ、彼女も転生者だったのかな・・・?


っていうか、眼の前で処刑って、いやな予感。惚れ薬とか使ってきそうで怖いな・・・。

なんとしてでも眼の前で処刑されるのは回避しないと!

そう思いつつ、会場を後にした。




「ペネ、ちょっといい?」

「はい、殿下。何でしょう?」


私は今、花嫁修業と名してカイラスの執務室にいる。


「この紙に書いてあることなんだけど・・・承諾できる?」

「・・・?」

カイラスに渡された紙を見てみると・・・


〘首都の街にいた女が「私は聖女だ」と事実無根の発言をしていた。そのため、聖女様と婚約者であるカイラス殿下の前で公開処刑をすることを求める。〙


「これって・・・!」

ゲームウィンドウで出てきたやつじゃん!


「ペネ、どうする」

「私は・・・」


カイラスをあの場に連れて行くのは危険。惚れ薬では済まないかもしれない。

それに私がティアラ・・・あの人としっかりけじめをつけたい。


「この処刑には私のみ参列します。」

「ペネ、正気なのか?ペネ一人で行ったら何が起こるか・・・」

「聖女の魔法を使えば大丈夫です。それに殿下も、となるとより危険じゃないですか。それに、彼女を怒っても憎んでもいませんし!」

「ペネが言うならそうするか。・・・代わりに、護衛を連れていって。何かあったら俺が狂うから」

「・・・はい。」


もうすでに狂ってますよ!と言いたいが我慢して承諾する。

カイラスのためにも、絶対に、失敗できない。



〜✿✿✿〜〜〜〜〜✿✿✿〜〜〜〜〜✿✿✿〜〜〜〜〜✿✿✿〜〜〜〜〜✿✿✿〜〜〜〜〜



「どうしてこんなところにいなくちゃいけないのよっ!」


私がヒロインなのに・・・と牢屋に叫び声が木霊する。

そう、ティアラローズ・ラピスになるはずだった女、リリーは、聖女だと公言したお陰で地下牢に入れられているのだ。


「どうしてよ・・・!私が聖女になって臼井を殺すつもりだったのに・・・」


臼井とは、ペネロペの前世の名前だ。

前世のリリーは、前世のペネロペをいじめていて、彼女が自殺した原因が自分であると分かり、捕まりそうになったところを自殺し、この世界に転生した。


「はあ、いつになったらここから出られるんだろう・・・」

「出てこい」


命令をしたのは、攻略対象のナフィン。

平民でありながら、騎士団の団長まで上り詰めた、苦労人だ。


「ナフィン様、好きなタイプはどんな感じですか?」

「囚人、口を閉ざせ。お前の処分が決まった。」

「なんですか」

「首取り。公衆の場でな。」

「う、嘘・・・」


ペネロペに勝ちたいのに、このままじゃやばい。


「これから処刑が始まる。行くぞ」

「ちょ、ちょっと待ってください、ナフィン様。」

「お前に名前を呼ばれる筋合いはない」

「ナフィン様って意外と可愛いですね」


これは、ゲームで実際に出てきた選択肢の一つで、ナフィンの好感度が上がる選択肢だ。


「囚人、何度言えば気が済むのだ。口を閉じろ」

「な、ナフィン様・・・?」


好感度が上がるはずの言葉を行ってもびくともせず、逆に好感度が下がっていそうな様子のナフィンに危機感が募る。


「心広き聖女様は一番楽な処罰を下してくださったんだぞ。・・・一番苦しい火あぶりの刑に変えることも可能だが?」

「じゃあ、火炙りにしてください。」


私は絶対に死なない。死罪にならない。ペネロペに打ち勝って聖女になる。


「・・・。行くぞ」


私は最後の賭けを仕掛け、地下牢を去った。

こんにちは❀.(*´ω`*)❀.

かにゃめです(*_ _))*゜


今回は・・・


「氷結狂人皇帝に(元悪役令嬢の)私が溺愛されています 第二話-ヒロインを倒して聖女になりました!-」


の第1話でした〜ヾ(*´∀`*)ノ


ややこしいわ(˙◁˙)

まとめると、第二話内の第1話でした(*^^*)


ついに、リリーちゃん活躍Σ(  Д )ﻌﻌﻌﻌ⊙ ⊙


前世で、リリーちゃんこと藤原ちゃんは、前世のペネロペちゃんこと、臼井ちゃんをいじめていました(>_<;)


つまり、前世のペネロペちゃんは、リリーちゃんのいじめで自殺し、この世界に転生したんです.ᐟ

(なんてややこしい€("*-*")*

前世とは立場が真逆デスネ˙꒳˙)


もっとこちらに触れたいですが、かなりネタバレしちゃうので(´>∀<`)ゝ


ぜひ本編でお楽しみくださいᥫᩣ ̖́-


このお話を読んでくださった皆様に感謝(ㅅ´꒳` )


かにゃめ☾⋆·̩͙⑅*


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