-暗殺者を倒したら聖女の魔法が使えちゃった!-第1話【1/2】
改行しました〜
タイトル変えたり文の推敲をしました!
登場人物名変更〜
私、ペネロペ・エカルト。
私が住んでいるエクレシア帝国に2つしかない公爵家の娘で、日本でいう、小学校から大学にあたるアカデミーに通ってるの。
凄く頭がいいし、容姿もいい。だから、「高嶺の花」と呼ばれてる。
「ペネ、ちょっといい?」
「はい、殿下、何でしょうか」
私に話しかけてきたのは、私が住んでいる国、エクレシア帝国の皇族で、皇位継承権第一位の王子様であり、私の婚約者の、カイラス・エクレシア。
彼は次期皇帝だから、色々な暗殺者に狙われる。
しかし、暗殺者を殺し、手配した貴族まで届ける。そのため「狂人皇太子」と呼ばれるが、私だけには甘い。
「今夜、時間ある?」
「ごめんなさい。今日は家族総出の夕食会があるので・・・」
「デートしようと思ってたのになぁ・・・じゃあ夕食会、俺も参加するね」
「えっ、殿下も参加されるんですか?!」
「だって俺もペネの家族でしょ?」
「ですが殿下、まだ私は殿下の婚約者に過ぎません。いくらでも他の令嬢を選ぶこ・・・」
「それ以上は駄目。私の運命の花嫁はペネ、君だけだよ?」
ちょん、とカイラスの指が唇につけられる。
「っ・・・」
「ね、何も言えないでしょ?今夜、楽しみにしてるね!」
でも、私は知っている。彼の運命の花嫁は、私ではないことを。
「よっしゃぁっ!これで完全攻略っ!いやぁ、メイン攻略対象を最後に残して良かった・・・。それにしても、ティアラ可愛いぃっ」
そう、これは私の前世の記憶。前世で私は、「エクレシアの薔薇」という乙女ゲームに友達の影響でハマっていた。
ちなみに、私が憑依したペネロペ・エカルトは、悪役令嬢。主人公、ティアラローズ・ラピスの恋を邪魔する悪女。
私の婚約者、カイラスはこのゲームのメイン攻略対象。
ティアラは元は平民で、この国のもう一つの公爵家であるラピス家の養女になって学園に通い始め、カイラスに恋をする。
2人が仲睦まじく会話している所をみて嫉妬に狂った私は、ティアラをいじめる。
そして、学園の卒業パーティーで罪を暴かれた私は断罪され、国外追放される。
その後、ティアラとカイラスの盛大な結婚式が挙げられる。
・・・のがカイラス通常ルートだが、メイン攻略対象である彼のルートに入った場合、他にエンディングが2つある。「悪役完全断罪エンディング」と「悪役下剋上エンディング」だ。
アカデミーで断罪されるまではどちらも変わらないが、「悪役完全断罪エンディング」は、断罪中にブチ切れしてティアラに攻撃しようとし、捕まる。
そして罪人となり、カイラスは公衆の場で私を死罪にする。その後、帝国はペネロペという悪女がいなくなった幸せな世界となる。
「悪役下剋上エンディング」は、ペネロペが断罪内容の誤りを炙り出し、カイラスとティアラを倒すエンドだ。
しかし、このエンドに行くには条件がある。
ティアラをいじめた根拠を消し、カイラスの弱点を握らないといけない。これは、ティアラサイドだとバットエンド、ペネロペは最終的には皇帝になるため、ハッピーエンドだ。
もしもヒロインがカイラスルートにきたら、悪役下剋上エンディングをクリアして、前世で叶えることができなかったハッピーな人生を送ろうと計画を立てている。前世で色々あったから、今世では生き残りたい!
それにゲームが始まるまでは後1年位あるから、まだまだ大丈夫。
でも、カイラスと婚約して5年は経つのに、弱点が見つかっていない。ゲームが始まってからカイラスの弱点を見つけ出すのは困難だから、早いうちに見つけないと・・・
こんにちは(」・ω・)
今まで書き溜めていた小説を投稿してみようと思い、今に至ります❁⃘*.゜*゜
どうですか?私のデビュー作なので少し変なところがあったかもしれません(>ㅿ<;;)
でも、ここまで読んでくださった貴方に感謝(人 •͈ᴗ•͈)