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バロニカ国到着?

書くのむじぃー

「兄妹で旅ですか仲が良いですね」

最後の乗り換えで先に乗車していた冒険者らしき男達のパーティのうちの1人にそんな事を言われ、記憶が無いはずなのにも関わらず姉はもっと立派ですと食い気味に返答を返しカミラとルイを貶すと苦笑いをしながら男は黙り込んだ

「痛、痛い」

「「…」」

両隣から横腹の肉を摘み捻られて痛みに侵された瞬間、咄嗟に振り払い気まずい空気が漂い始めると空気を読んだのか御者が馬を休ませる為少し止めますと乗車している人達に話し整備されている道から少し外れ馬車が完全に止まった

「何かあったら俺達を呼べよおっちゃん」

「じゃあ私達は向こうに行きます」

乗っていた4組がばらけ夕飯や武具の手入れ雑談などで時間を潰している間、ルイが影世界に繋がるゲートを開け縄を結んだミルバを無断で侵入させて直ぐ引っ張り中の状況を確認すると物音一つしない不気味な感じがしたと言う

「あれ?バベル様とトキさんは何処かに行かれたのかしら、それでルイ何を探しにいくの」

「一瞬だったけどミルバの剣が飛んで行くのが見えた」

そう言いながら影世界に侵入する3人はあんだけ暴れたのにも関わらず元の家々が並び元に戻っている道を迷いなく歩く姿は探し物が何処にあるのか分かっているかのようなスピードで路地裏や細い隠し通路を使い探し当て持ち主であるミルバに譲渡した

「ずご〜、次物落としたらルイに探してもらおっかな」

「僕本当に騎士だったんだ」

手のタコにそう感じで柄がフィットした感触で記憶が無くなる前はコレを握っていたんだと思わせる程馴染みそのうえ腰に掛けるとその重みまでしっくりとき、元の世界に戻った3人は野生動物と食べれる草をミルバに獲らせている間に、カミラ達は木の枝を集め火を焚いたり余った物で肉を刺す串やハシを作り皿代わりの葉っぱを燃えないよう炙り全て洗浄し終わる頃に帰って来た

「おっ、デカいわね」

「流石ねミルバ」

「後は任せましたカミラさん」

雫を懐から出し解体し始めると体長40cm20キロのヘビを3分たらずで捌き串を波を打つように3本刺した物を6つ作り革はルイが御者の人と物々交換して貰った布で冷凍してもらった肉を巻き馬車へ積むと同時にカミラに頼まれた調味料を持っていく

「1つは塩と山椒でもう片方は甘辛いソースで炙ると」

尋常じゃない程の香りを漂わせ待つ事5分よだれをダラダラに垂らすルイとガンギマル目で肉を見るミルバは葉っぱ皿に盛られている草をムシャムシャと食べ終わると、ちょうど肉が焼き終わり草が無くなった皿の上にソース味と塩山椒味である串肉を置いた瞬間瞬きする間も無く口へと運んでいた

「頂きます」

カミラがそう言い塩山椒味の蛇肉を一口食べ美味しいが何か足りない感じがし馬車に積んでいた酸っぱい柑橘類であるレモンと言われている搾り汁の瓶を取り出して掛けると奇跡のマッチが起こった

「うっまー」

「えっ!何それ私にも」

「ぼ、僕も」

食い掛けのソース味の方を皿の上に置きもう片方の串に手を出してカミラに掛けてもらい食すとあまりの美味しさに倒れ込み目を丸くして絶句するルイと、食欲を抑えきれず両手で串を持つミルバは交互で食べると口の中で旨味の化学反応が起き爆発寸前まで口を膨らませていた

「それでは皆さん出ますよ」

全員が乗るのを確認して出発する馬車は日を跨ぐまで走り続け就寝する時にようやく止まり芝生の上に布を被せ寝ている2人を置いてミルバは森の中に身を投じ消えていく

(この感触じゃ無い、もっともっと重かった気がする)

自身が誰だったのか分からず彷徨っていた時に記憶を無くしてもなお体に刻まれた感触に希望を見出したミルバはその手掛かりにすがり、剣を振り木々や偶に襲って来る魔物を切付けていると背後から声を掛けられ目を向けると寝ていた筈の2人がいた

「何してるの?」

「もう夜遅いですよ」

寝ましょうよと手を引くカミラの腕を振り払いもう少しだけやらして下さいと懇願するミルバだったが、今日は頭を冷やして辞めたらと止めるルイ達に焦りと不安により血が昇ったのか八つ当たりをしてしまい散々言った後に冷静になり頭を下げて深々と謝罪した

「いえ、不安になるのは分かります早く記憶を取り戻したいのも分かります心配してくれている人の何処に行きたいのも分かります。でも、もうちょっと肩を抜いて行きません楽しくなかったですか私達の旅は?」

「案外良かったけどな私は」

「はい、そうですね。楽しいかな」

それでどうしてこんな所に2人は来たのかと尋ねるとお花を摘みに来たと言われ朝の方が見やすくないですかと返すと変態や馬鹿と罵声を浴びせられ何故怒られたのか分からずやはり早々に記憶を取り戻したいと思いながらも来た道を引き返す

「何か火付いて無いですか?」

「本当だ何あったのかな」

近くに寄るたびに鉄と鉄がぶつかる音や呻き声が聞こえ木々からようやく出て来た3人は盗賊から馬車とその御者を守るよう冒険者の男達が戦っているが人数不利により押され前線である剣士が1人次は斧刃使いと倒れていきパーティが崩壊し始めていた

「ちょっと行ってきます」

「「お願いします」」

足元に落ちていた石ころ数個拾い冒険者から近い順に投げ飛ばすと弾丸のごとく飛んでいき体を貫通してさらに奥にいた盗賊を殺せる程の威力で7人を葬り、ワンステップで懐まで入ったミルバは剣を抜き1人そして空間掌握術で松明と燃え上がる馬車の火を鎮火させると同時に空間把握能力で暗闇の中盗賊の位置を完璧に捉えて心臓や頭等の急所を的確に狙っていると飛んで来た矢を感知し咄嗟に盗賊の頭を掴み肉盾として利用した

(残りは後方組か)

前衛部隊を壊滅させ手に持っている魔剣であるマイルを横に一線振ると次から次と木が倒れて行く音が鳴ると遠距離攻撃は止みもう襲われる事は無くなった

「何があったんですか」

乗車していたもう2組が就寝中に刃を持って襲い最後の力を振り絞り叫んだ仲間のお陰で目を覚まし飛び起きて対処している間に、盗賊が姿を現し襲ってきたタイミングでミルバに助けられたらしく近くで見てみると確かに斬った何人かは見覚えのある顔をしている

「馬車焼けましたね、ちょっと焦げくさい」

達観的な態度を取っているミルバが手を上げ近付いても安全だと知らせると2人が近付き荷台に乗せていた私物を取り出し5分後には出ると告げ付いて来るなら早く支度をしろと言いつけた

「俺らはコイツらが歩けるようになったら行くよ」

「わ、私は行きますよ」

倒れている仲間に回復薬を掛けながら言い退け御者は運べる最低限の荷物を馬に乗せ連れてカミラとルイ、ミルバの後ろをついていき足を休ませず歩くこと数刻気付けば水平線の向こう側から日の出が出始め夜が明けると御者が馬に跨り何も言わず走り出す

「あ、行っちゃった」

「夜も明けて私達不要になったんでしょ」

「それにしても、本当に置いてきて良かったんでしょうか?」

先に出発した負い目を多少なりとも感じているミルバがそんな事を呟くと辛辣ながらも的を射抜いている話しをカミラにされそれもそうかと諭されて思い止まり、かなりの距離が離れ米粒ほどの小ささになった御者を目に歩む3人は実際のところミルバが何処まで闘えるのか話し合っていた

「あの時私とルイは買い出しに出て行ったので未知数何ですよね」

「絶対ボコボコにされてたカチンコチンに固まってたし」

誰を基準に比べてるのかは知らないが2人の口ぶりからするにどうやら下の下か下の中の実力の立ち位置らしく、無理したら駄目だよと釘を刺されその後も他愛も無い話しをしながら歩む事8時間ついに遠目ながらも門が見えてきたのを堺に昼食を取ることにした

「ミルバさんも手伝ってくれます?」

「任されました」

どうやら固形物の蛇肉をペースト状にしたかったらしく刃物を持っている僕に声が掛かったみたいだがさっき人を斬り殺した剣で料理して良いものか悩んでいるとカミラが此方を見て早くして下さいと言っているような軽い圧を感じる

「「「ごちそうさまでした」」」

ご飯もとった所で再び歩き始める3人は夕方になる以前に何とか門をくぐりバロニカ国へと一歩踏み込むと目の前には鋼鉄に黒色のラインが刻まれている鎧を軽装で着こなし、黒く厳ついガントレットを装備している女性が仁王立ちしておりその周りには明らか普通じゃ無い人達が剣を地面に刺し柄頭を両手で抑える姿は侵入者に威嚇するライオンの如く勇ましい光景だった

「待ちなさい」

「なにかありました?」

「なにか…なにかね、私の弟攫っておきながら。しらこいんだよ!」

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