イレギュラー達の本気
書くむじぃー
ステータスを確認した後、事前に待ち合わせしていた場所で4人は合流し祝福の祭に起きた不思議な現象を訪ねるがそんな話は聞いた事が無いと頭を振り、念の為に呪いの類に掛かってないか調べると違うものがヒットしその内容からして祝福で得たスキルが原因だろうと瞬時に分かったミコミルは何を会得したのか聞いた
「いーえっくすスキルのウェポンマスターって書いてた」
「私は魔道具製作【極】だったな」
「風龍の巫女でも仮ってなってた」
3人が取得した物がイレギュラーの中でも特にイレギュラーだった為聞き間違いかと思ったがバベルという超特大のイレギュラーがいる事からして何かに巻き込まれた口か、ただ単にこの3人が神に溺愛されているか思考を回らせていたら驚きのあまり吹き飛んでいった問題を思い出し教会の中でした行動を逐一話させると原因がわかった
「祈って鑑定してもらった事ぐらいしかしてないよな」
「「うん」」
この子らと出会ってから4年と経っていないがそれでも多少なりの母性が芽吹き始めていた所に、よく犯罪に使われている追跡魔法を掛けられていた事を知ったミコミルはこれ迄に感じた事のない種類の怒りに駆られ困惑しながらも解除する
(あ〜、うちの子達に手出してみろ教会に関わる全員皆殺しにしてやる)
そのまま怒りを覚えつつも部屋まで戻り成人祝いに製作していた特製魔道具を3人に見せて欲しい物を選ばせると被る事なく欲した道具がちゃんと全員に行き渡り最後の仕上げとして専属化する契りを交わす
「3人ともしっかり着けたね」
「「「はい」」」
それぞれが選び着けた魔道具に手をかざすと高純度の魔結晶が淡く光、ソラが緑と微かに浮かび上がっている青、ヒナが黄金と微かに浮かび上がる青、メルは白と黒そして青が浮かび上がる光景を目にし契りが成功したのを感じ取った
「御守りだから肌身離さず持っててね」
人生に一度っきりの大イベントを盛大に祝いかったミコミルは3人には内緒でドレスや装飾品を幾つかプレゼントし、ドレスコードやテーブルマナーを重視してくる超高級料理店に出向き店内に入るとこれ迄生きてきた空間と丸っ切り異なり場違いなのではと緊張しながらも先に歩くミコミルの後を追いかけ予約席に向かう
「私マナーとか分からないけど」
「ナイフの使い方って剣と同じでいいの?」
「堅苦しい」
「大丈夫大丈夫、個室で取ってあるから心配要らないよ」
誕生日をこうして祝われたのは初めてで小っ恥ずかしくメル、ソラ、ヒナは祝ってくれたミコミルを直視出来ず、まるで好きな子のそばに居る如く体をソワソワしながらその日は過ぎ言葉で伝えれなかった日頃の感謝を夜中3人で一つの手紙に綴り起きてすぐ目に付きそうな場所に置くシャイな少女達だった
「あの子達が動き出した」
成人式の次の日の朝、目を赤くし瞼を腫らしながらもご飯を食べていたミコミルが半日ぶりに魔道具を通してカミラ達の居場所を特定すると、山を迂回する形で動き出しており恐らく目指している場所はその先にあるバロニカ国だと容易に想像が出来ると共に今の速度感なら後5日間ほどで国境に入ると読みそれに対して私達は3日程で着く距離にある別国に違法滞在している為1日、2日の猶予はあったが念には念と今日の夜には出る事にした
「突然だけど今日の夜にはこの国を出る、身支度をしといてね」
身支度と言われてもミコミルから貰った魔道具の一つ目の効果である最大魔力量に応じて収納出来る重量が増える能力を使用して詰め込むだけの簡単な作業だった為10分程で片付き、この国では最後であろう散歩をし始める
「通った事ない道行かない?」
「楽しそう」
「でも、ミコミルさん居ないし危なくない」
平気平気とソラの手を引くヒナとその2人と一緒に歩くメル達3人は直ぐこの国の裏で起きている闇の部分を目にする事になる
「もしかして此処スラム?」
殆どが横たわり座っている者も壁に持たれないと今でも倒れそうな人ばかりな路地にいつの間にか侵入していたら急に助けを呼ぶ悲鳴と高笑いする声が聞こえたが周りの者達は微塵も動こうとはせず、それでも助けを呼び続けているが諦めかけているのか弱々しくなっていく声を聞き我慢の限界にきた
「なんど言わせんだ叫んでも誰も助けやしないさ」
高笑いしながらそう言い髪を引っ張りもう片手で上げた拳を顔面に叩きつけもう1発振りかぶった瞬間、その者の頭がずるりとズレ首から血しぶきを吐き出しながら横たわり絶命したが殴られていた方も絶える寸前だったがメルが模倣した上級ポーションを掛け難を凌ぐ
「おーいそろそろ…」
今さっき倒れた者は4人1組のうちの1人だったらしく路地に繋がる小道から血だらけの鎧を着た3人が姿を現し仲間を殺したであろう少女達を見て怒号を上げる前に瞬時に創り出した大蠍の式神により両腕のハサミで2人を殺して毒針が付いている尻尾をもう一体の首に絡まさせそのまま頚椎をへし折った
「ソラその子の周りに倒れている人達に回復魔法を掛けて」
「わかった」
珍しく長文を喋るメルは証拠隠滅の為に人体を跡形も残さない毒を模倣して四つの肉塊に浴びせ蒸発し始めるのを目にし、ソラが癒している者達に近づいて何処かで会った事のあるような顔をしていると引っ掛かっているとヒナも思っていたらしく2人して顔をじっと見つめ思いだした
「夜襲って来た人だ」
そう言われてようやく気付いたメルは周りに倒れている人達の顔を見始めるとあの時にいたような、いなかったような顔ぶりによく分からなくなり悩んでいるとポーションを掛けた子が起き上がり第一声を放つよりも早くお腹の虫が鳴いた
「これ食べる?」
収納してて良かったパンを与え何があったのか聞いてみると、どうやら今日起こっていたのは日常茶飯事だったらしくたまたま次の標的が彼だっただけで昨日もその一昨日または明日、明後日には違う人が今みたいに暴力を振られ殺されていたらしいと話しているとパンの匂いに釣られて乞食達が寄って来た
「私にも」
「子供にもひとつ」
「飢えそうなんだ1つくれ」
「俺にくぅ」
助けを呼んでいた時は息を潜め殺されるのを待って隠れていたのに都合の良い時は声を上げて恵みをくれと騒ぐ乞食達にブチギレたソラは風魔法を使用して吹き飛ばし風の障壁を立てた
「何もしない奴に与えるもんは何1つも無い腹が減ったなら情報と一仕事してもらうぞ」
ある者の情報では裏組織の組合の1つが仕掛けて来たと言い違う者からは騎士の鬱憤ばらしと言い話しが上手く噛み合わない事が多発していたが多分全部が本当でありとあらゆる所から標的にされていた
「よし、潰そう」
「場所も分かっている事だし」
「連れて行かれた人も助けないとだもんね」
以前仕掛けて今さっきまで倒れていた男どもが起き上がり話を聞いていたらしく俺達も連れて行ってくれと懇願されたが好都合と言わんばかりに笑顔一杯になり3人はそれぞれ潰す物の分断しはじめる
「裏組織潰す」
「騎士団に1発かましてやるか」
「私は…商いかな、、ほら一時的じゃなくて持続的じゃないとね、ね」
メルの模倣、鑑定を使用して早速チーム分けをし始めだした、商売に有益なスキルやジョブについている者はヒナグループに入り、残りの魔法使いと武術使いはメルとソラで半々に別れてグループを作り武器を1人1つ魔法で作成した
「あの私魔法使いだから剣は」
「バカか、魔法使いだから剣は握らない?いいか、魔法で倒し剣でも倒すなんでもいいから兎に角倒せ」
そう高らかに言い夜までというタイムリミットがある為、直ちに別れメルグループは裏組織の本拠地と言われている伯爵家にカチコミを掛け、ヒナグループは騎士団の内の一つ特に可愛がってくれたサカサル組を標的にしする、ヒナは3つの班に分け容姿が良い者を真っ先に清潔にさせて身なりの良い服を着せヒナの収納庫にある売れそうな物を出店に出して接客を任せ、裏では技術班に簡易で大量に売れる筈の魔道具達の製作方法を分かりやすく図で書きみんなの前で試作してスパルタで叩き込み最後の班は商売の際に最も優れている少数精鋭の班で材料の調達を最安で取引できるよう組む
「戦っている者達、子供やこれから産まれて来る者、此処にいる自身の未来は君達に掛かっている。死ぬまで死ぬ気で頑張るぞー!」
「「「「「うおー」」」」」
技術班の気力を上げる為、舌に活力上昇の言霊の刻印刻み不安が漂う空気感を払拭させ空気を完全に操る事に成功させ、この日この国随一と言われても過言では無い商売グループが誕生した瞬間であるが今はただ1人1人が全員の為に死ぬ気で霧かがった未来に手を伸ばし第一歩を踏み出していた
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