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3.guardian report

今回は軍、視点のないようです。

 軍事メガロポリス(ark)、各国から最先端科学技術が集まり、そのための研究施設が所狭しと並ぶ巨大都市。

 その中に世界の軍隊から兵を集め構成されている多国家集合軍(guardian)の本拠地(Noah)が存在する。

 そこに一機の白い軍の機体が任務から戻ってきた。


白兎はくと帰還、1番ハッチを解放します」


 ハッチを通り白いBA、〈白兎〉が降りてきた、それに続いて、他に二機のBAも降りてくる。


「チーム、risingただいま戻りました」


 そういって白兎から黒髪のミディアムヘアーでキリッとした目の男、瀬戸 雷瞬がでてきた。

 あとに降りてきたBA

〈トール〉からはビル アーベック

〈ソルファー〉からはオルガノ セントルイスがでてきた。

 ビルはスキンヘッドにムキムキマッチョな大男、オルガノは対照的に長髪でガリガリ、だか大男。二人とも身長は2メートル近くある。雷瞬は178センチあるが二人にはさまれると小さく見える。


「ご苦労だったな、次の任務が入るまで各自自由に行動してくれたまえ」


三人の機内スピーカーに軍総司令からの連絡が入る。

「了解」と三人は機体から降りた。


「飯にでもするかぁ」

 ビルはよほど空腹だったのか無駄に大きな声でそういった、それに便乗してオルガノが


「そうね、私もご飯にしようかしら」

といってから雷瞬の方を見て

「雷瞬もどう?」と誘う。


雷瞬は

「ああ、朝からなにも食べてないからな、そうするよ」と誘いにのった。

「よし、なら食堂へゴーだ」といってビルは一人走っていく。



 ark内の食堂に来た三人はそれぞれ食べたいものを注文し席に座る、雷瞬が座る横にオルガノが座り、その前にビルが座った。

料理がきて食べ始める三人の前に一人の男が近づいてきた。

 

 男は「よう、お前ら」と手を上げ、そしてビルの横に座る。

「チワッす、ハザックさん」ビルとオルガノは軽く挨拶をする。

「何のようですか」雷瞬だけは彼をけむたがるようにそういう。


 三人の前に現れた男はハザック バルド、くしゃくしゃの髪に髭、ひきしまった体、年はもうじき40をむかえようとする三人の上官にあたる人物だ。


「な〜んだぁ〜連れね〜なぁ〜雷瞬」


 昔からハザックにいじられてきた雷瞬はどうもこの男が苦手だった、昔は尊敬する面もあり、そこまで嫌ってはいなかったが、今はほとんど、目すら合わせない当のハザックは今回も冷やかすような口調で話しかけてきた。


「用がないなら話しかけないでください」

「用ならあるさ、てか聞きたいことがあるんだわ」

「なら手短にお願いします」


 雷瞬はめんどくさそうな顔で言うがハザックはニヤッとして続ける。


「昨日が何の日か知ってるか」

「さあ」

「2月27日だ」


 そうハザックが言うと雷瞬の顔が少し反応する、その日は元軍人で元雷瞬とハザックの部下であるスバルの出所日だ。


「それを聞いて俺にどう答えろと言うので?」

「別にただ反応を見たかっただけだ、…だが残念だな、軍には戻らないみたいだぜ」

「当たり前だ、父上を殴っておいて簡単に戻ってこられては困る」


 徐々に雷瞬の顔は強張っていく。


「そりゃそうだな、だがよ、もしスバルがレジスタンスにでもなったらどうするよ、かなり厄介だと思うぜ~~俺は」

「そのときは俺が月咲を排除して見せますよ。何度でも」

「ほほう、そうかい」 

「もう話がないならこれで」

 というと雷瞬は席を立つ、そんな雷瞬にハザックはいう


「その魚食わねーならもらってやるぜ」

「どうぞ、ご自由に」


そして雷瞬は不機嫌そうに食堂から出て行った。


「そうとう、嫌われてますね」


オルガノは雷瞬が出て行った食堂でしゃべり出す、ハザックは少し笑う


「月咲って誰?スバルって誰?」


 ビルは一人、頭にハテナマークをうかべている

「そういえば、あんたは事件のあとの入隊だから知らなかったわね」

「月咲スバル、昔ここにいた、俺の知る限りでは最強のBAライダーだ、バカで負けず嫌いで一直線なやろう…そして軍で当時、天才ライダーとまで言われた雷瞬に初の黒星をつけた男だ、俺も負けたし」


 ハザックの言ったことを信じられずにビルは聞き返す。


「リーダーに黒星を?」

「そうよ、あの試合はすごかったわ、実戦以上の迫力だったもの」

「そんな人がなぜ軍をやめたんですか? 事件って?」

「雷瞬の父親、瀬戸総司令を殴っちゃったのよね〜」

「なぜ?」

「詳しくは私もよくしらないわ」

と言ってオルガノとビルはハザックの顔を見る。


「…まっいろいろ、あんのさ」

「いろいろ?」


 オルガノとビルは同時に訊く。


「いろいろは…いろいろだ」


 二人は納得いかないような顔をするがハザックは話をそらすように言う


「おっその肉もらうぜ」

「ダメです」

……



 雷瞬は食堂をでてark内の通路を歩いていた。 少し歩くと通路の端に少女が座っているのが見え話しかける。


「シーナ、昨日スバルが出所したそうだ」

「ええ、知ってるわ」


 少女は素っ気なくそう返す、少女と言っても年は20歳だ、童顔ということもあってかその表現もあながち間違いではなかった、髪は綺麗な金で腰ほどまであるロングヘアー、いつもは後ろで束ねているが今日はおろしている。


「嬉しくないのか?」

「もちろん、嬉しいわ」


 彼女は言葉とわ正反対の無表情で答える


「そうは、見えないな」

「感情を表現するのが苦手なのよ」依然無表情のまま答える

「行きたいのなら行ってもいいんだぞ、総司令がなんというか知らないが、俺に止める義務もないからな」

「行かないわ、むかえに来てくれるって約束したもの」

「そうか」


 彼女の顔が少し綻ぶ。


「あなた、意外と優しいのね」


 雷瞬も少し微笑み自分の部屋へとまた歩きだす。





 ハザックは第二格納庫に来ていた、そこには三体の機体が並んでいる。だがそこに並んでいる機体はBAとは違うものに見えた。

 フォルムは丸みをおびていて人間をそのまま大きくしたような柔らかさも感じられる。

それは、機械のようではなく、まるで一つの生命体のように見える。

 ハザックはその中の白地に黄色でペイントがされている機体

〈シャーロット〉に話しかけていた。

「なぁシャロ知ってるか? 昨日、月咲 昴が出所したんだぜ、俺はよーなんだか何かが起こりそうな気がして、しかたがないんだ、お前も感じるだろ、スバルのやろーは必ず何かやらかすぜ」


 すると後ろから一人の少年が話しかけてくる。


「何一人でブツブツ言ってんですかリーダー」

「ゼロか」


 ハザックに話しかけたのはゼロ ショーサーだった、茶髪にソフトモヒカンで顔立ちは少し優しそうな感じだ、背は170センチほど、彼はハザックがリーダーを務めるチーム、edenのメンバーだ。


「なに、ちょっとシャーロットに話しかけてただけさ」

「シャーロットは何か喋りましたか?」

「さぁな、だがこいつも何かを感じてるはずだ」

「何かって?」


 ハザックがゼロの質問に答えるより早く


「ごめんなさーい」と声がして一人の少女が格納庫に入ってきた。


 彼女もチームedenのメンバーの一人だ、肩ほどまで伸びた燃えるような赤い髪と赤い目が特徴的だ。


「もしかして、みんなかなり待ちましたか...?」

 その少女は焦りながら言う


「大丈夫、僕も今来たとこだよエリー」


 ゼロは優しく答える。その少女はエリーという名前のようだ。


「ほんとに? よかったぁ~」

 

 エリーはホッとする、が「俺は2時間まったぞ」とハザックはいじめっ子精神をむきだしにしていう。


「えっあっ、にっにに二時間も」エリーは取り乱す。

「エリー落ち着け、このおっさんは暇だから二時間も前にここにいただけだ、任務は10分前に入ったんだ、エリーがここに着いた時間は妥当だよ」とゼロのフォローがはいる


「そっそうだよね」エリーは落ち着きを取り戻す

「バカもん、edenのメンバーたるも常に先を読み行動しなければならない、エリーお前にその意識があるのなら、2時間前とは言わないが、遅くとも1時間前にはこれたはずだ」

 ハザックはどこから湧いてくるのか分からないほど適当な言葉を口にする。

「たっ、ったt、たしかにリーダーの言うことも一理ある」

エリーはまた取り乱しオロオロする。

ゼロはため息を吐いてから一言

「リーダーあんたはどこまで子供なんだ!」


 ゼロがその言葉を口にした瞬間、格納庫に総司令からの放送がはいる。


「何してるんだお前たち、早く出発の準備をせんか!」


「がはっはっは、エリーのせいで怒られちまったなぁ」


 ハザックはそういって、そそくさと機体に乗り込んでいく。


「えっ…えー私のせいですかー!!」


 エリーはさらに取り乱す。


「エリー早く行くよ」


 ゼロはエリーの機体〈ヴァルキリー〉の前で彼女を急かす。

その言葉で我に帰るエリー


「あっごめんゼロ」


 機体の方に行くエリー、彼女は一人で機体に乗れないほど運動ができない、なので、機体に乗る時はいつもゼロに手伝ってもらっていた、といっても機体の操作はかなりのもので、彼女に言わせると運動と操縦は別次元のものだよ、だそうだ。


「エリーあまりリーダーの言うことを真に受けるなよ」

「う、うん」

「あと、ちょっとしたことで取り乱しすぎ」

「えっああ、うん、ごめんなさい」


 ゼロはエリーを機体に乗せる


「ゼロありがとう」

「ああ」

  そんなエリーの言葉に顔を赤らめながら、ゼロも自分の機体に乗り込む。

 三体並んだ機体はみな同じフォルムの色違いだった。


「こちらハザック バルド、準備完了」

「エリー ザジョイです、こっちもオッケイです」

「ゼロ、大丈夫だ」


「よし、行くぜお前らミッション内容は説明すんのは、面倒だから、ちゃんとモニターで確認しとけ!」


 機内スピーカーでハザックの声がとどく。

「ハッチ解放」オペレーション室からの声で天井のハッチが開く

「チームeden作戦開始する!シャーロット発進!!」

ハザックの黄色の機体、

〈シャーロット〉が飛び立つ


「ヴァルキリー発進!」続いてエリー、青色の

〈ヴァルキリー〉が飛び立つ


「ギャラクシー発進!」 最後にゼロの機体、赤色の

〈ギャラクシー〉が飛び立つ。

格納庫内にはわずかにブースターの熱が残る。

今回は軍の構成について 総司令→軍のトップで軍の全指揮権がある(現在は雷瞬の父親)     特殊部隊→三人一組の部隊で機体を操作しレジスタンスなどの排除の役割を担う。(現在は雷瞬リーダーのチームrising、ハザックがリーダーのチームeden、偵察や隠密行動に長けているチームsneakの3チームある)   通常部隊→約100のBA兵がいる。特殊部隊のサポートや小規模のミッションに送られる。         飛行部隊、海上部隊→それぞれ空、海の機体の搬送や他部隊へ物質搬入を行う。 ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

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