13.edenの動き
今回はチームedenの3人のお話。
edenがサイサルニーの軍に来て4日目。
「リーダー」
「なんだエリー」
「ゼロ、モテモテですね」
「やきもちか?」
「やだなぁリーダー、そんなわけないじゃないですか」
「あっさりだな」
遠くでサイサルニー軍の女性隊員に囲まれるゼロを見ながら、ハザックとエリーは昼ご飯を食べていた。
「だが近頃の若い女ときたら分かっちゃいないな」
「えー何をですか?」
「ゼロよりも、このハザック様の方が数倍も魅力的な男性だということがわかっとらん」
「そうなんですか」
「よく考えろよエリー、俺は筋肉ムキムキ、ゼロはひょろひょろ、俺はリーダー、ゼロはその部下、俺は経験豊富、ゼロは未熟者…どう考えても俺の方が魅力的で素敵じゃねーか」
「でも、顔は圧倒的にゼロですよ」
「うるせぇんだよ!お前はほんとに何もわかっちゃいない、罰として演習場50週してこい」
「えー、何でですかぁ」
「リーダーの命令だ」
文句を言いながらもエリーは走り出す。
「たく、どいつもこいつも、ほんとに分かってねえよ」
それからハザックは弁当の残りを口に詰め込んでから、機体に乗り込み外部スピーカーをONにする。
「あー、あー、…
おら、ゼロ! 午後の調査に行くぞ、エリーも何走ってんだ、早く機体に乗り込めー!!」
遠くからエリーのリーダーが走ってろっていったんじゃん、という声とゼロを取り囲む女性隊員たちの厳しい視線が飛んでくる。だが、どちらもハザックには何の効果もなかった。
「たく、なんで俺らがこんなめんどい、調査をしなければならん」
サイサルニー軍を出発して、しばらく飛行しているとハザックの口から愚痴がこぼれる。
「文句言うなよ、リーダー」
「そりゃお前は、いいよなぁ、女どもに囲まれて…」
そこまで言うとハザックは通信をゼロにだけ聞こえようにして続ける。
「大好きな、エリーと、1日中、一緒にいれるんだもんな」
「なっ!なにいってんだこのくそおやじ!」
ゼロは自機の中で顔を赤くし大声でいう。
それに驚いたのはエリーだ。
「ひゃッ、いたっ、ど、どうしたの? ゼロ」
驚いて、普段はぶつけない、いやいくら驚いてもぶつけないであろう、と思われるコックピット天井で頭を打つ。
「わっ悪いエリー、別に何でもないんだ」
「なら…いいんだけど、でもリーダーにくそおやじなんて言っちゃだめだよ」
「あっああ」
そんな2人の会話を聞きながらハザックは自機の中で顎が外れんばかりに大笑いしていた。
「わっ笑うなよ」
「えっ笑ってないよ」
まさかのエリーが反応する。
「あっいやリーダーにいったんだ」
ハザックの笑いはさらに止まらなくなる。 そんなこんなで、一行は目的地に到着する。
「この洞窟?」
「ああこの洞窟だよ、エリー」
「ちょっと、暗くて怖いかも」
「大丈夫、僕のそばにいればいい」
その言葉でハザックはまた吹き出しそうになる
「ありがとう、ゼロ」
「ああ、…てか笑うなよハザック!」
今回、彼らに与えられた任務は年中暑い
デロイト地方の暑い原因を調査することだ、といってもデロイトの各地を周り、写真や調査器具を使い調査した情報を軍の研究施設に届けるというものである。
「よし、いくぞ」
三機は洞窟の中に入っていく、洞窟の中間地点辺りまで行くと少し開けたところになっていた。 そこに機体を止めるハザック、そしてゼロとエリーも機体を止める。
ハザックとゼロが機体から降り、エリーもゼロに手伝ってもらいながら降りる。
「よし、ここらへんでいいだろ」
そういうとハザックは手に持った器具を地面に突き刺し、スイッチを入れた、器具は黄色く点滅する。その後、土を瓶に詰め始める。
「ちょっと、怖いかも」
「大丈夫だよ」
エリーはライトを持ちながら片方の手でゼロの服の裾をつかんで歩く
「エリー、そこを照らしてくれ」
ゼロがそういうとエリーはライトでゼロのしめしたところを照らす、そしてゼロが写真を撮る。 この作業の繰り返しだ
しばらくして、一通り作業を終えたハザックがゼロたちを見ていう。
「おっ、なんだーお前らラブラブだなぁ」
「リッ!リーダー!」
ゼロは顔を赤くして言う
「きゃッ…ゼロ…
いきなり大きな声出さないで」
「ご、ごめん、エリー」
調査を終え洞窟からでると日が落ち始めていた。
「今日中にもう一カ所回るぞ」
「次はどこですか?」
「国反所の近くの森の中だ」
「サイサルニーの基地に戻るのは夜か」
といいながらゼロはエリーを機体に乗せる。
「そうだね」
とエリーも返す。
国反所→国際重度反軍者収容所、国際軽度反軍者収容所などの国際収容所の略。 ここまで読んでいただきありがとうございます。次回もよろしくお願いします。