表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/53

11.新月

ついにスバルが武器を持ちます。

 研究施設内を激しい光がいっぱいにする。

「レーザー出力80%突破」

「よしもう少し」

その光はさらに激しさをます。

「90%突破…95、96、97、98、99、第三安全ランク、クリア、これでオールクリアです月川さん」

「よし、あとは実戦試験だけだな」



「おっだいぶできたみたいだな」

 そういいながらスバルが施設内に入ってくる。

「おかえり、スバル君、だいぶじゃないよ、もう完成だ、あとは実際に使ってみるだけ」

「スバルさ〜ん、早く試し斬りしてくださいよ!」

 上からカーチェスがハイテンションで叫ぶ。




〈SDX〉は刀の柄だけのような武器をもち立っている。

「よし、じゃあ−新月−の使い方を説明するよ」

 と機内スピーカーに月川の声がはいる。

「しんげつ? なんだそれ」

「その武器の名前だよ

僕(月川)の新しい始まりの意味を込めて新月」

「なるほど、いい名前だな」

「その月には月咲の月も入ってるんだよ…とそんな話は置いといて、じゃ、とりあえず刀身を出してみよ、柄を強く握ればレーザーが放出される」

 スバルはコントロールハンドルを強く握る。

 すると激しい光とともに刀身が姿を表す。

「すげー、こんだけ、高密度なレーザーよく留められるな」

「不可能を可能にする、それが僕の仕事だよ、新月は最大8メートルまで伸ばすことも可能だ」

「おっすげー伸びた」 スバルは新月を振り回す。

「あと、刀身を放出する事ができる、つまり遠距離攻撃が可能ってわけだ」


「ほんとだ、飛んだ。

名付けて新月砲」

 新月の刀身は勢いよく飛んでいき、研究所の壁を突き破る。

「すっスバル君、研究所を壊さないでくれ!」

「あっ、悪い」

「あと放出はできるけどあまり乱用はしないでくれよ、消費エネルギーが多いから、使いすぎるとすぐBAが動かなくなるよ」

「了解」

「刀身を消すときは柄の後ろを押すと消えるから」




〈SDX〉から降りたスバルにカーチェスがはなしかける

「どうでした、スバルさん」

「最高だな」

「スバル君、君なら新月を正しく使ってくれると信じているよ」

「ああ、任せろ」

「あっそれでだね、お金のほうだけど、500万セルでいいよ」

「ちょっとまて、金取んのかよ!」

「これからの研究費用にね」

「でもスバルさん、これで500万セルってかなり安いと思いますよ」

「わかったよ、出せばいいんだろ、出せば」



「それでスバル君たちはこれからどうするんだい」

「そうだ、そのことなんだが、カーチェス、お前ここに残らないか」


「どういうことだい」

「どういうことですか」 月川とカーチェスが同時にいう

「これからは、かなり危険な戦いが増える、前のような賊じゃなく、レジスタンスや軍なんかの、いわゆる戦闘のプロがこれからの相手だ、お前まで危険な戦いにわざわざつきあう必要はないんだ」

「スバルさん、僕はいきますよ」

「カーチェスだが…」

「僕は師匠に世界を見てこいって言われたんだ、たしかにここで技術を学びたいのもあるけど、僕はスバルさんについて行って世界を見ます。」

「僕もそれがいいと思う武器を造るのは世界をみてからだよ、僕は先に武器を造ってから世界をみたからね、そしてその結果、武器造りをやめるはめになった」

「わかった、じゃあ一緒に行こう、カーチェス」

「はい、…で、これからどうするんですか?」

「国際重度反軍者収容所からある人を助け出す」

「ほっ本気ですかスバルさん」

 月川は何かに気づいたかのようにいう。

「リーマン・ホールソンだね」


「ああ」

「りーまん? 誰ですか」

「カーチェス君は知らなかったね、

リーマン・ホールソン

natural blue現象を提唱した人だよ」

「なちゅらるぶるー?」

「別名、電気系統混乱現象と言われる現象だよ」

「聞いたことないです」

「立証、実証がされてないから、世間には広まってないんだ」

「でもそんな人がなぜ捕まってるんです」

「彼は軍の研究員として働いてたんだけど、スパイ容疑がかけられてね、そのまま…逮捕」

「なんでスバルさんはそんな人を助けるんです?」

「リーマンはスパイじゃないからと、natural blue現象を立証してもらわないといけないからだ」

「つまり、悪くないのに捕まった人を、助けて、研究をさせてあげたいってことですね」

「まあ、そんなとこだ」

「で、いつここをでるんだい?」

「1時間後」

「急だねー」

 月川は少し笑う。

「スバルさんはいつも、そうです、ゆっくり旅をする事を知らない」

 とカーチェスも笑う。

「ほっとけ」







 スバルとカーチェスは新月を装備した〈SDX〉に乗り込む。

「世話になったな」

「いや、君のおかげで僕のするべきことが、わかった気がするよ、ありがとうスバルくん、カーチェスくん」

「月川先生、僕は世界を見た後、月川先生に弟子入りするつもりなので、よろしくです」

「ああ、まってるよ」

「それじゃ、行くから」

「僕は君たちを応援するから武器のことならいくらでも僕にたよってくれよ」

「ああ、ありがとう」

「さようなら、月川先生」

「いくぞカーチェス」

〈SDX〉は研究所から空へと飛び立つ。

ここまで読んでいただきありがとうございます。次回もよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ