9.スバル対ヨハネ
あとがきにサイサルニー軍のキャラ設定をのせてます。 今回もサイサルニー軍のお話。
「さすがだな」
「いくらヨハネでもスバルにはかなわないと思っていたが」
「ここまで圧倒的とわ」
「スバルさん、恐るべし」
レチェット、バルン、セパト、ホークがそれぞり思ったことを述べる
「まっヨハネにとってはいい経験になっただろ」続いてリグラもいう
倒れたBAの中でヨハネはただ青くどこまでも広がる空を見ていた。
さて、話はさかのぼる。
「俺はヨハネ・エクステル、俺はあんたと戦ってみたい」
サイサルニー軍のエースである、ヨハネがスバルに勝負を挑んできたのだ。
「なっ何言ってんだヨハネ」
セパトはスバルとヨハネの間に立つ。
さらにレチェットもいう
「ヨハネ、いくらお前でも…スバルに勝てるわけねーだろ」
「そんなの、やらなきゃ分かんないだろ」
ヨハネは間をあけずにそう言い返す。
「確かにそうだ」
スバルはセパトをのけながらヨハネを牽制する。そしてさらに続ける
「俺が、お前ぐらいの時には周りに敵はいなかった、お前もそうだろ…自分の力をしりたいんだ、してやるぜ…勝負」
「スバル本気か?」
バルンも話に入ってくる
「ただし…お前が負けたら軍を止めろ、その条件が、のめるならしてやるぜ」
ヨハネもスバルをにらみ返しいう
「いいですよ、その条件のみます」
「いい目だ、よし外に出ようか」
「ちょっと、
スバルもヨハネもいい加減にしなよ、リグラさんも止めてよ」
「がはは、いいじゃねーか」
「ヨハネ止めちゃうかもしれないんだよ」
「なにスバルも本気じゃないだろ、あいつは、ああゆう男だ」
2人は外に出て行き、あとを追うように他のみんなも出て行く。
「演習グラウンドにBAを持って来い」
「ああ」
そういうとヨハネは格納庫の方へ走っていく。
「リグラさん」
「なんだ、スバル」
「いいやつがいますね」
「ふん、なんせ俺の育てた、やろうだからな」
「guardianにいたころの自分を思い出すよ」
「ほほー」
「俺も上官に勝負挑んだことがあるんだ」
「お前らしいな」
「俺は勝ったけどな、やつは俺に勝てない」
「えらい、自信だな」
「ああ、なんせ俺は最強だから」
「まっヨハネにとってはいい経験になるさ」
グラウンドには二機のBAが並ぶ、一機はスバルの乗る〈tyrant〉もう一機はヨハネの乗る
〈darkness〉、漆黒のボディーに目だけが赤く光っている。
「あいつ、特注機体なんて乗ってやがる。どこぞのお坊ちゃんか」
ヨハネの乗っている機体は量産型ではなかった
「聞こえるかいヨハネ」
「ああ聞こえる」
スバルとヨハネは機内通信で話をする。
「勝負はどちらかが動かなくなった時点で終了だ、俺はやらねーが、コックピットへの攻撃もありだ。」
「俺は殺し合いがしたいんじゃない」
「なら攻撃しなきゃいい…スタートのタイミングはそっちから仕掛けてこい、お前の攻撃で試合開始だ」
「わかった、一撃で終わるかもな」
「どうだか、通信を切るぞ」
二つの機体の間に風が吹く。周りにはいつの間にか大勢のギャラリーがいる。
「いくぞ〈darkness〉」 そういってヨハネは機体を前に動かす。
試合はゆっくりと始まる
ブースターに火をつけたヨハネは
〈tyrant〉の右側に回り込み、右腕に内臓されたレーザーを放つ
スバルは〈darkness〉の方へ機体をむける。
レーザーは見事に
〈tyrant〉の右腕を弾き飛ばす
「まじかよ、あたった」
「スバルのやつどういうつもりだ」
「ハンデじゃねーのか」
ギャラリーからどよめきが起こる。だが一番焦っていたのはスバルだった。
「やばい、こいつまた、いうこときかねー」
「ハンデのつもりか」
ヨハネはまたレーザーを構える。
「やばいぞ、
〈tyrant〉お前このまま動かなかったらもう一本腕が吹き飛ぶぜ」
〈darkness〉の右腕がエネルギーを溜める、次の瞬間レーザーが発射。
「やばい、きた、いい加減に動けよ、このポンコツがー!」
そのとき、
〈tyrant〉の赤い機体が光輝く、
レーザーは何かに弾かれるように、直角に真上へとんでいく。
「リフレクターか!」
その場にいた何人かがリフレクターだと気づく
〈tyrant〉内のモニターには
−あなたの名前は−
の文字が表示される。
「なるほど、
人工知能か
おもしろい機体だ…
俺の名前はスバル
月咲スバルだ!」
−ユーザーネーム登録、操作を機体からユーザーへ変更−
「いくぜ、ヨハネ、勝負はこっからだ!」
〈tyrant〉のブースターに火がつく
「ぶっ潰してやんぜ!」 さっきまで鈍かった動きがまるで命を宿したかのように動き出す。
砂埃を上げ〈tyrant〉は〈darkness〉に接近する。
「はやい!」
ヨハネは思わず距離をとる、そして左腕に内蔵されている高熱ナイフをだす。
温度は数千度になりその周りは歪んで見える
「装備確認」
スバルがそういうと
〈tyrant〉内のモニターに装備の一覧が表示される。
レーザーリフレクター・残り使用限度3
プラズマライフ・右腕損傷、使用不可
高振動ナイフ・使用可
……
「ナイフ使用、ブースター出力を全開に」
スバルのその言葉で
〈tyrant〉の左腕に内蔵されていたナイフが現れる。
そしてブースターがさらに強力になる。
〈tyrant〉は距離をまたつめる
〈darkness〉は、それに合わせて高熱ナイフを振り下ろす。
「おせーよ!」
スバルはブースターを巧みに使い〈darkness〉の振り下ろした左腕の左へと回り込みそのままナイフできりつける。
高振動ナイフはまるでチェーンソーのように火花を散らしながら
〈darkness〉の左腕を切断する。
「くそ、やられた」
ヨハネは機体を〈tyrant〉の方に向けレーザーを構える、次の瞬間、近距離でレーザーが青白い光となって放出されるだがスバルはわずか数センチの動きで、レーザーをよける、レーザーは〈tyrant〉の頭部、横をスレスレで通過、地面に突き刺さり、土をえぐる。
「たった二発で俺のレーザーを見切ったというのか」
この近距離で、突き出された
〈darkness〉の右腕はあまりにも無防備だった。
「悪いな、右も切るぜ」スバルはさらに
〈darkness〉の右腕をきりにかかる。
再び火花を散らし
〈darkness〉の右腕は地面に落ちる。
「勝負あったな」
周りのギャラリーはみなそう思った。
しかし、ヨハネはまだ諦めない。両腕を無くした〈darkness〉は
〈tyrant〉の方へと走り何度も蹴りをくりだず。
「あめーよ、そんな蹴りじゃあたらねー」
スバルは〈tyrant〉の高振動ナイフを取り外す。
「なんでスバルのやつ武器を捨てるんだ」
「徹底的に力の差を見せつけるつもりだろ」
「ヨハネ、蹴りってのはこうするんだ」
〈darkness〉の蹴りが飛んでくるが〈tyrant〉にはかすりもしない。
その蹴りをよけた
〈tyrant〉は〈darkness〉に強力な回し蹴りをくらわす、蹴りは〈darkness〉の頭部をとらえ、〈darkness〉はそのまま後ろへと倒れていった。
「俺の勝ちだ」
「さすがだな」
「いくらヨハネでもスバルにはかなわないと思ったが」
「ここまで圧倒的とわ」
「スバルさん、恐るべし」
レチェット、バルン、セパト、ホークがそれぞり思ったことを述べる
「まっヨハネにとってはいい経験になっただろ」続いてリグラもいう
倒れたBAの中でヨハネはただ青くどこまでも広がる空を見ていた。
「強い、これが月咲スバル」
空をみていたヨハネの目にスバルの顔がうつる。
「おーい、生きてるか」ヨハネはコックピットを開けていう
「負けました」
「まあ、気にするな、この世で俺に勝てるやつはいないからな」
とスバルは笑う。
「へーきかー」
リグラがそう言いながら近寄ってくる。
続いて他のみんなも近づいてくる。
「平気です、でも負けてしまいました、もう軍には、いれません」
ヨハネは小さな声でそういう。
「なんだ、お前、軍辞めるのか?」
その言葉を言ったのはスバルだった。リグラ以外のみんなは目を点にする。
「あっあんたが、
負けたら軍を辞めろって…」
「たぶん、そりゃお前の聞き間違いだ、なっリグラさん」
「そうだな、俺もそんな話は聞いとらん、聞いとったら、隊長命令でそんな試合はさせん、ヨハネはうちの大切な戦力だからな」
「それよりさ、俺のBA、腕とれちゃったから修理してくんない、これ借りてるやつだから」
「お前らこの赤いのと〈darkness〉を格納庫まで運べ」リグラのその言葉でみんなが動き出す。
格納庫では〈tyrant〉と〈darkness〉のとれた腕の装着をしている。
「ヨハネ強くなりたいか?」
スバルは格納庫で
〈darkness〉を見つめながら座っているヨハネにきく。
「なりたいです」
「教えてやろうか、強くなる方法」
「そんなのあるんですか?」
「強くなりたいなら、自分を世界最強だと思え」
「それが…強くなる方法?」「まずはそこからだ」
遠くからリグラがスバルを呼ぶ声がする
「スバル、BAの訓練につきあってやってくれんか」
「全然いいっすよ」
そういって走り出すスバルにヨハネはいう
「スバルさん…俺は強くなる、で…いつかスバルさんを倒します」
「ああ、楽しみにしてるぜ」
リグラ→サイサルニー軍の隊長姫野・ユウリ→スバルの元カノ、現在は軍のBAオペレーション。 レチェット→サイサルニーのBA部隊隊長、スバル先輩 バルン→サイサルニーの航空隊隊長、スバルの同期 セパト→BA部隊隊員、スバルと同期 ホーク→BA部隊隊員、スバルの後輩 ヨハネ→BA部隊のエース 人工知能システムについて→装備の切り替えなど声ですることができる機能、ただしユーザー登録をしていない、または拒絶された場合、機体は全くいうことを聞いてくれない、めんどくさいシステム。まだ試験的な感じのシステムなので世界に十数機ほどしかない。今回も読んでいただきありがとうございます。次回もよろしくお願いします