表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
捨てられた王子と仲間の最強伝説~私と仲間達は無自覚で最強を目指しています~  作者: シロさんズ
一章 捨てられた王子とエルフの巫女
4/7

奥地で発見!!

 一週間、風魔法を鍛えることで、Bランクへと至った。そして、今は中間地点を探索中である。


「暗ぁいよ~」


「そんな風に言わないで!」


 さっきから僕は、ひそひそ声でユズリアをからかっていた。


『おい、う・し・ろ』


 ノアにそう言われて、振り返ると、白骨の黒いローブを着た幽霊がいた。


「わあお」

「きゃああああああ」


 僕はたいして怖がらなかったが、ユズリアが涙目で走っていった。しょうがないと、僕は後に着いていった。




 ◇




『お~い、こっちにこい』


 ユズリアに追い付いて、唐突にそんな言葉が僕達にかけられた。


「いく?」


「………ん……」


 消えそうな声でユズリアは言った。


 彼女を背負って、声が聞こえた方へ歩いて行くと、洞窟があった。入っていくと奥に輝く宝玉があった。


『そう、それよ、それなのよ。お前に取り込んで欲しいの、そのスキルオーブをよぉ』


 男の声は、懇願するするようにそう言った。


 スキルオーブというのは、スキルを獲得するための手段の一つである。スキルオーブは誰にでも取り込むことができ、ランクはそのスキルからである。


「えーっと。なんで?」


 当然、疑問に思うのだが、


『俺ぇ、異世界人なんだ。俺のスキルを使ってくれそうな奴、ずっと探していたところを、偶然お前さんを見つけた、っつーところなんだよ。それに、表も裏もねえ。しかもその歳で、ここに来てるなんて、なんか訳ありなんだろ。俺も背負ってやりたくてよぉ』


 男の声に嘘は混じってない。これで混じっていたら、むしろ褒め言葉を投げるほどの話術だ。


「わかりましたよ」


 俺はユズリアを降ろし、スキルオーブを取って、取り込んだ。




 ◇




 取り込んでから一週間、スキルの確認をしていた。獲得したスキルは、


「時間魔法・B」「召喚魔法・A」「結界魔法・A」「干渉魔法・A」「複合魔法・B」「??魔法・?」「時空の加護」「世界の加護」「能力昇華」「物質創造」「効果設定」


 と言う、やばいスキルだらけだった。


 時間魔法は、文字通りの時間の魔法だ。加速や遅速など時間に関する魔法ばかりだが、欠点は詠唱が途方もなく、長ったらしい事。詠唱短縮っていうスキルを獲得したいところだ。


 召喚魔法は、異界から生物を呼び出したりする魔法。こちらも詠唱が長い。


 結界魔法や干渉魔法は、獲得した魔法スキルの中で、詠唱が短い魔法で、もっともランクが上がった場合に、伸びしろがあるスキルである。


 複合魔法は、魔法と魔法を組み合わせる事で、新たな魔法を創りだす魔法だ。代わりに詠唱が長くなる。


 ??魔法は知らん。


 他のランク無しスキルについては、どんなスキルかさえ知らない。いや、名称でなんとなく分かるけども。


 というわけで、絶賛修行中である。


スキル解説


世界樹の加護とは

世界樹の加護を示すスキル。スキルのランクが上がりやすくなる。魔力に関するスキルが、獲得しやすくなる等々、様々な効果がある。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ