修行・1
とても短いです。
「はぁ!!」
剣を一閃、鳥のような魔物を倒した。
「ふう、これで終わり」
「ん、お疲れ様です」
現在、僕達は『終わりの森』にて修行中だ。
奥地に入る、その肩慣らしに入口付近で魔物の群れと戦っていたのだが、
「やっぱり入口付近は弱いな」
『終わりの森』は、中間地点から難易度が急激に上がってくるので、入口付近はまだまだ弱い魔物ばかりなのだ。
「いや、あの、普通に強いって……思う?」
「いやいや、首を傾げながら言わないでよ」
ユズリアの言葉に僕はそう言った。
ひとまず、僕の力は通用することが分かったので、
「ユズリアのスキルを確認して、それから戦って見ようか」
彼女は一つ頷き、
「私のスキルは、
「火魔法・E」「水魔法・Ⅾ」「土魔法・Ⅾ」「風魔法・C」「魔力増量・C」「魔力操作・C」
「思考加速・E」「並列思考・F」「家事・E」「料理・Ⅾ」「鑑定・Ⅾ」「世界樹の加護」
です」
この歳を考えると、やはり強い。僕やユズリアの歳だと、F~Ⅾを持っていればいい方だ。
しかし、彼女のスキルだとまだ足りない。ならば、得意分野を鍛えていこう。
「風魔法を徹底的に鍛えてようか」
「ん」
そして、僕達は森へ入っていった。
スキル解説
生命の加護とは
現状確認されている加護スキルの中でほぼ無敵の加護。効果は、十回まで死んでも蘇る能力を持つ。十回は基準であり、個々人により変わる。シンの場合、十八回。鑑定で回数が分かる。