これが一目惚れというやつか
彼目線
自分は失礼ながらも
勇気を出して告白してくれた彼女に理由を尋ねた
その彼女の返事は
“恋に理由はいらない”
これが一目惚れというやつかと思った
自分は現実に現実性を感じないから本を読む
本の中には可能性がある
実際は知らないが
こういうのを人は一目惚れと言うのだろう
そうか、今まで気づかなかったが
自分は思ったよりもイケメンだったりするのか
と考える
だが、ならなぜ今までモテなかったのだろう
どうやら人は自信を持つと知らぬ間に自意識過剰になるらしい
自身がイケメンであることを程に考えてしまう
随分と恥知らずなやつだ
そもそも一目惚れすると言う感覚を自分は知らない
だから理解もできない理解できないことを理解することは不可能だ
だから考えない
今は目の前のことを考えようと考える
自分の脳内で処理が開始されると
もう1つの可能性が現れた
それは罰ゲームという線だった
失礼を承知して目の前の彼女に
“もしかして罰ゲームだったりする
もしそうならもう大丈夫だよ…”
と言った
正直本ではあるあるだった 一人だけで盛り上がってドッキリでした展開というのは
まさか自分がその対象になる時が来ると思ってなかったが
いざ尋ねるセリフを言うと 結構辛いものなのだと知った。
次は1時間後