表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

『或る小説的思想集』

『攪拌する自己認識の思想』

『攪拌する自己認識の思想』



小説も、人間も、一つの物理現象だと規定すると、どれだけこの二つを、自己認識できているかという問題が、浮上する。自分は自分である。これは一理あるが、自分がどの様な自分か、という問題は、大層難しい問題である、つまり、自分は、自分が思っている様な自分ではないという命題が出来上がる。



小説に置いても、これはこの様な小説です、という自己解釈がある。しかし、読解者のほとんどが、これはこの様に読まれる、と規定すると、どちらが正しいのか分からなくなる。凡そ、人間にも当てはまるが、A=A、ではなく、A=Bである、といった命題が浮上し、物事は攪拌されるのである。



攪拌する自己認識の思想において、どれだけ自己が自己を規定しようと、本来の自己との差異は、生まれるものである。小説においても、然りである。こういう思想は、物事を進める時に、認識しているとしていないで、随分効果が変容するものである。攪拌し続けて、物事に臨みたいものである。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 何と言っても読みやすいですね。 難しいテーマにもかかわらず、短くまとまっているところも良いと思いました。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ