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 という、夢だった。

 寝ていたらしい。俺は時計を見る。


 《1月1日 AM 2:16》


(真夜中じゃねえか……)

 そうか、年、明けたのか。どうせなら、起きてりゃよかったかな。

 そんなことを寝惚けた頭でひねり出しつつ、俺は部屋の電気を付ける。テレビを付ける。正月番組がやっていた。名前の分からないタレントが画面に収まっていた。何やら騒いでいるが、それらの声は耳に入らなかった。

 年越しの瞬間は夢の中だった。

 おかしな夢だった。アリスという女の子が出て来ていた。可愛い子だった。たぶん、俺の欲望が反映されているのだろう。

 洗面台で顔を洗う。幾分か覚醒した。鏡で寝ぐせのひどいのが窺えた。

(……ん?)

 それは一瞬だったが、確かに見たような気がした。

 鏡の端にチラリと映った服のすそ。見覚えがある。夢の女の子の服に……。

(……な、わけないか)

 洗面台を後にして、テレビを消し、部屋の電気もやっぱり消し、俺は再び、床に就いた。

 正月か。

 新しい一年か。

 例年のごとくあまり実感はわかないが、新年というだけで、人は少しだけウキウキするものなのだろう。

 もう一度、あの夢を見たいと思った。

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