表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/11

プリンとグラタン

Kくんとの思い出です!!

変な奴です

20くらいの時おれは金さえあればパチンコを打っていた。



打っては負け、負けては打ち

夢にまで見るほどだった。



そのころパチンコ友達にKくんというやつがいた。



彼もスーパープラネットの微妙なリーチ目をみつけて喜んでいるほどの

パチスロマニアだった。




バイトが終わるとパチ屋に直行し

終わった後は公園や道端で朝まで語り合っていた。



何を話していたかはあまり覚えていないが

時間を忘れて夢中で話していたものだ。






あるときKくんが家に遊びに来ていた時

俺の部屋にあったギターを見て突然こういった。




「ボウイ弾いてやTさん!」




いままで音楽の話なんかしたことなかったのに彼はそういった。

俺のギターに興味があったなんて思いもしなかった。





ボウイは俺はあまり知らなかったが

俺は適当に弾いてしかもアクション付きで歌まで歌ってやった。






「にゅーよーく!にゅーよーく!」





めちゃくちゃにやったのだが、彼は妙に感心して

「めっちゃうまいやんTさん、バンドやったらええのに。」




バンドをする?いままで漠然とあんなことしてみたいな〜とは考えたことはあったが、

実際できるとは思いもしなかった。




「あはは!じゃあKもいっしょにやろうや!」




「俺楽器はカスタネットくらいしかできへんけどええの?」




「もちろんや!じゃあ君リードカスタネットでいこか」





そんな感じだったとおぼえている。




で、二人でバンドをすることになったのだが

ドラムがいなかったので俺の高校時代からの友達のYくんに頼むことにした。




Yくんは大学でバリバリドラムをたたいてる人だった。

バンド経験まったくなしの二人を相手にしてくれるか心配だったが




なぜか知らないが「やろか」といってくれた。





曲は何をやろうかという話になったが

無謀にもオリジナルを作ろうという話になった。




詩はKが書いてくることになり曲は俺が作ることになった。






数日後彼が持ってきた歌詞を見て俺は絶句した、、、




すこし紹介しよう、、彼の才能の一端がうかがえるはずだ、、、








かのじょの〜いきたいところは〜

海に〜山に〜遊園地〜



かのじょの〜好きなたべものは〜

プリンに〜グラタンそして〜おさしみ〜



あのこの〜望み何でも〜

かなえて〜あげた努力した〜




あのこの〜笑顔が〜スキだった! ときめいた!どきどきさ〜






いったいこれを俺にどうしろというのだろう。

しかし「力作やで!かっこいい曲つけてね!」

と目をキラキラさせながら言われた俺は仕方なく曲を作った。




この最初に作った曲は歌詞そのままでライブでもやった。

ちょっと恥ずかしかった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ネット小説ランキング>短編集部門>「ゼロから始めろ!」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ