口笛吹いて
掲載日:2015/06/04
口笛吹いて
海と空が同じ夜に染まる頃
誰に響かせるでもなく
波間を駆けていって
とびきり明るい星見上げて
苦しみがつかえた喉から
息を吐いて
上手くいかないんだって
叫びだしそうな胸押さえて
着地なんて知らない
メロディを繰り返して
終わらないで
終わらないで、夜
もっと遠くまで
闇を伸ばして
何も連れて来ないでって
強がりな唇尖らせて
臆病な言葉を仕舞いこんで
終わりにして
終わりにして、今
誰かがかなしかった夜に
口笛吹いて
遠くは
いつも知らない場所だから
言葉では辿り着けなくて
だから僕は
口笛吹いて
漕ぐように
漕ぐように
口笛吹いて




