口笛吹いて
口笛吹いて
海と空が同じ夜に染まる頃
誰に響かせるでもなく
波間を駆けていって
とびきり明るい星見上げて
苦しみがつかえた喉から
息を吐いて
上手くいかないんだって
叫びだしそうな胸押さえて
着地なんて知らない
メロディを繰り返して
終わらないで
終わらないで、夜
もっと遠くまで
闇を伸ばして
何も連れて来ないでって
強がりな唇尖らせて
臆病な言葉を仕舞いこんで
終わりにして
終わりにして、今
誰かがかなしかった夜に
口笛吹いて
遠くは
いつも知らない場所だから
言葉では辿り着けなくて
だから僕は
口笛吹いて
漕ぐように
漕ぐように
口笛吹いて