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ステルスというか迷彩というか

一度イースを下ろし改めて状況を確認する。


「この森って危険だったの?ここまで来るのに魔物とは遭遇しなかったけど…。」


改めてエルミルに確認する。もし本当に危険な森なら何かしらの対策をとらないと危ない。まさか、俺の存在感があまりにもなさ過ぎて魔物に見つからなかったのか!?そんなに影が薄いとかショックなんだが、この状況下なら喜ぶべきなのか?そんな事を考えているとエルミルがやっと混乱から復活したみたいだ。


「取り乱してすみません。綺麗にしてくれてありがとうございます。この森はほんの少しでも歩けば魔物と遭遇することから出会いの森とよばれています。私たちも低級の魔物とかなりの回数それも両手の指では数え切れないほど遭遇しました。流石にリトルゴブリンの集団に遭遇するとは思いませんでしたが…。」


リトルとな。子どもかな?それにしても数の暴力はどこでも有効なんだな。


「リトルゴブリンってのはどんなのなんだ?」


「普通のゴブリンに比べ力も弱いし、かなり小さいゴブリンなんです。ゴブリンの子どもといったところでしょうか。それでも、20、30といるとやっぱり厳しいですね…。」


その時のことを思い出しているのか苦虫を潰したような顔をしている。


「それにしても、良太さんは本当にどうやってここまで…。あれ、あっ、そのローブ…。まさか…、ありきたりなローブ…ですか?」


ん?何を驚いているんだ?ありきたりなローブで特別な物じゃ無いはず。全く神め、もう少し良い装備を用意して欲しかったぜ。


「そうだよ。貰い物なんだ。」


エルミルの表情が徐々に綻び破顔していく。


何がそんなに嬉しいのだろうか。このローブになにかあるのか?

まさか、いくら神からの贈り物とはいえ、ありきたりなわけだし…。わからん。


「エルミルなにがそんなに嬉しいんだ?これはどこにでもあるありきたりなローブだよ。」


「良太さん知らなかったんですね。ありきたりシリーズは、ありきたりな物を使い作成されているせいか魔物に対して極端に影が薄いなるんですよ。道端にある石や雑草と同じですね。しかも、近くにいる仲間も影が薄くなるのでものすごく便利でなかなか手に入らないアイテムなんですよ!」


はっはっはー。神様ありがとう!センス疑ってごめんなさい。まさかのステルス的装備とは!しかも俺ブーツもありきたりシリーズだ。そりゃ魔物に会わないわ。本当文句ばかり言ってごめんなさい。神様を疑うのが間違いだったって事か!今、俺の中で神様株が急上昇だ!


「なら、安心して行けるね。では、改めて街へ向かおうか。道案内よろしくね!」


そういいながらイースを背負いエルミルとともに街を目指して出発する。


神様に感謝しながら。

にしてもイース起きないな。生きてるのか?




おい、そんなに強く絞めつけるな…。息が…。くそ…、こいつ寝相が…、悪い…、ぞ…。

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