プロローグ的なもの
少し自分語りをしよう。
えっ、なぜって?
混乱しているからだ。
そんな時は、走馬灯のように過去を振り返り自身を見直すのが一番だと思う。
まず、名前は、蒼山良太。歳は二十歳。性別は男。そこらへんにいる学生。
一昨日も学校に行って、学校が終わればバイトへ。いつもの変わらない日常を過ごし、特にこれといって悪いことも起きていない。どこにでもいる学生の日常だったと思う。食事にカップラーメンが多いのだって良くある話だろ?
安いし片付け楽だしそこそこの味だしね。あとは野菜ジュースを飲んどけば栄養はバッチリだと思ってたんだが、昨日栄養失調で倒れ救急車で運ばれたらしい。
そして今日、打ち所が悪くそのまま亡くなったそうだ。
そんな残念な話を神様から聞いた。
曰くあまりに残念な死に方で笑わせてもらったから、もう一度やり直すチャンスをくれるそうだ。
場所は《エルライド》剣と魔法の世界。しかも行くにあたって、3つだけ願いを叶えてくれるサービス付き。
今回の教訓を活かし3つの願いを選ぶことにしよう。人は学ぶのだ!
一つ、常に健康
何があろうと病気にはならないし、毒も平気!これで栄養失調にはならんだろ。
二つ、治癒浄化魔法
病気は防げても怪我は防げないから怪我をした時、呪いをかけられた時の対策として。これで怪我をしても安心さ。
三つ、魔力強化
魔力がなきゃ魔法が使えないからな。魔力無限とかでもいいが遠慮がちな日本人なのでそんな欲張ったことは言えないのだ。CHICKENですまない。
これらを持っていざ行かん新天地!
あれ、言葉とか通じるのか?
そもそも、世界が違ったら酸素濃度とか空気の構成違うんじゃ…。
重力だって、気圧だって違うよね?
ついて速攻死ぬの?
否、神様がきっとどうにかしてくれるはず。
俺は今猛烈に神様仏様を信じてる!
大丈夫だよね?