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ソルトン  作者: spright
3/16

自己紹介ってこんな感じだよね?

個性豊かな5人の自己紹介が始まる。

ある者は文句を

ある者は普通

ある者は重い

ある者は怖い

これで、本当に大丈夫か?

「じゃぁ、まず言いだしっぺの俺から」

俺は立ち上がって自己紹介を始めた。

「瀬野尾 昴です。15歳。血液型はO型。誕生日は7月26日のしし座です。趣味、特技は特にありません。よろしくお願いします」

まぁ、こんなもんだろ。これ以上知る必要も無いしな。

「足りないな」

「え?」

「そんなんで世の中やっていけるかァァァァッ」

はい。意味が分かりません。

「ごめん。いまいち言ってる意味が分からないんだけど?」

「そんな基本的情報はどうでもいいって言ってんだよ!」

いや、普通これが一番重要だと思うのは俺だけか?

「えと、じゃぁ他に何を言えば?」

「知らん!」

「自分の言葉に責任ぐらい持てよ!」

「責任?フン、俺は責任なんて1度も持ったことは無いは!」

「堂々と言うな!」

最初に会ったときも思ったが、やはりこいつ馬鹿だ・・・。

「特徴とか言えば良いんじゃないかしら?」

クールな女性が言った。

成る程・・・特徴か・・・。

「特徴は・・・特にありません」

『チッ!面白みの無い奴だな』

「またもや声がそろった!?」

しょうがないじゃん、本当に無いんだもん・・・。

「仕方ないな今度は俺が自己紹介してやるよ」

俺を哀れな目で見てきやがったこいつ。

俺は自分の席に座りこいつの自己紹介を聞くことにした。

「俺の名前は『小鳥遊 瞬』血液型はB型。誕生日は9月4日のおとめ座だ。趣味特技は、けん玉がすげぇ得意だ。性格はマイペースで一度決めたことは、とことん突き通すぜ!ルックスは、イケメンだ!」

最後のはいらなかったと思う。確かにそれなりにカッコイイ、さわやかなイケメンって感じだ。しかし、自分で言うなよ・・・。

「そして、あの学校を潰す気でいるんでよろしく!」

そう、言い終わると小鳥遊は席に座った。

「自分のことをイケメンと言う奴は死ねばいいのに・・・」

そぅ毒を吐いたのはさきほどのクールな女性だった。

「流石に死ねはひどくねぇか!?」

小鳥遊はその女性に涙目で訴えた。

「そうかしら?私的にはかなりオブラートに包んだのだけれど・・・」

オブラートに包んで死ねかよ!本音はどう言うつもりだったのか知りたいけど、怖いからやめとく。

その言葉に傷ついた小鳥遊は、部屋の隅で縮こまってしまった。

「さて、今度は私の番ね」

そう言うとその女性は立ち上がって自己紹介を始めた。

「私の名前は『泉 冷』血液型はA型。誕生日は6月6日のふたご座。趣味特技は他人を弄ること。性格は友達は温厚でとても優しいと言っていたわ」

「いやいや、趣味特技で、弄ることって言ってるのに温厚で優しいと言っていたなんて矛盾しているだろ!」

「信じれないって言うの?」

「もちろんだ!」

「なら、信じさせてあげましょう」

そう言うと、泉さんはバックからカセットテープを出してきた。

「これに、証拠の音声が流れているわ」

泉さんはそのカセットテープをテープレコーダーに入れてスイッチを押した。

「『ねぇねぇ、私ってどんな性格だと思う?』」

「『も、もちろん泉さんは、と、とても温厚で誰にでも優しく、皆からにもし、慕われて理想な女性です』」

テープの中の彼女の言葉が終わると泉さんはテープレコーダーを止めた。

「ね?言った通りだったでしょ?」

確かに、言っていた。そりゃぁべた褒めしていたさ。しかし、中の女性はかなり震えていた気がすると思ったのは果たして俺だけだろうか・・・そして・・・

「何でテープレコーダーを常備してんだよ!」

「こんなこともあろうかよ☆」

言葉の最後に☆がついた気がするが気にしないでおこう。

「ま、これで私がどれだけ素晴らしい人間か分かったでしょ?」

あぁ、確かに色んな意味で分かったよ・・・。

「俺よりもひどい自己紹介だったじゃねぇかよ・・・」

部屋の隅で小鳥遊がぶつぶつと文句を言っていた。

「じゃぁ、次は私ね」

そう言ったのは、校長室で俺の次に入ってきた少女だ。

「私の名前は『秋野 緑』。血液はO型。誕生日は12月30日のやぎ座。特技趣味は家事が得意です。炭酸水が大好きです。コンプレックスはこの赤い髪の毛です。昔、名前は緑なのに赤髪だと馬鹿にされていました。」

う~ん・・・なんか重くなってしまったぞ・・・

「そ、そう言えば家事が得意って言ってたけど何が一番得意なの?」

「一様、料理よ」

「本当!?じゃぁ今度作ってくれないかな?」

「え?別に良いけど・・・」

「有り難う!」

「別にお礼を言われるようなことじゃないんだけどな・・・」

よし!これで空気は幾分ましになったはずだ!それでは次の人に自己紹介してもらおうか。

「じゃぁ、次君が自己紹介してくれるかい?」

「えっ!?あ、はい!」

その少女は黒髪がとても似合い大和撫子が似合うような人だった。

何だかとても緊張しているように思えた。

「えと、私の名前は『日笠 瑠奈』です。血液型はAB型です。誕生日は2月14日のみずがめ座です。趣味特技は読書をしたり、編み物をすることです。これからよろしくお願いします」

そう言い終わるとぺこりと頭を下げて自分の席に着いた。

なんだろうか・・・この気持ち・・・すごく守ってあげたい。か弱い小動物みたいな人だった。

「これで、一通り自己紹介は終わったな」

いつのまにか小鳥遊が復活していた。

「よ~し次はリーダー決めだ!」

「リーダー?そんなもんいるのかよ?」

「もちろんいるさ!」

「何の為に?」

「何となくの為に」

「それは理由になってねぇ!」

「良いじゃねぇか、そんな細かいことはよ」

すごくヘラヘラとしていた。

「は~~~まぁ、いいや。誰かリーダーになりたい人はいるか?」

「はい、は~い!俺がやりた~い!」

やはり小鳥遊がやりたかったようだ。俺はどうでもよかったので、小鳥遊でも良かったのだが・・・

「私は反対よ、こいつがリーダーで私がその下だなんて・・・考えただけで自殺ものね」

そこまでいきますか泉さん!

「そんなに嫌ですか・・・」

小鳥遊が項垂れていた。意外と繊細なのかもしれない。

「え、えと・・・他にやりたい人は・・・」

誰も手が挙がらなかった。俺はリーダーという柄でもないし。皆をまとめる自信が無い。だからリーダーは無理だ。皆のそのような理由じゃないかと思う。まぁ、一人を除いては・・・。

「だったら、くじでいいんじゃない?」

秋野さんが皆に問いかけた。

「くじなら平等だし、文句も言えないわよ」

「それもそうねそれでいいわ」

「はい、私もそれで良いと思います」

「俺の運と言う名の実力を見せる時が来たぜ!」

どんな実力だ!


くじの準備が出来みんなで一斉に引くことになった。

「いい?先端が赤色の紐を引いた人がリーダーよ」

皆が頷く。

『せーの』

皆には申し訳ないが、俺はくじ運が物凄く良い。皆からすごいすごいと言われるほどにな!つまりだ、俺が取る紐は・・・

『!』

そう

「昴君に決定!」

アタリと言う名の『ハズレ』にな!

「ちぇっ!リーダーは昴かよ・・・。まぁ、いいやリーダーは譲ってやるぜ!」

俺はくじに関して右に出るものはいなかった・・・。

さっきみたいに、当たりたくないと思うと当たってしまい、当たれと思えば当たらない。つまり自分の人生くじは絶対に決まってしまっているのだ。

じゃぁ、何でさっきは『止めなかったのか』と思う人もいるかも知れないが・・・

あの流れでくじは駄目ですなんて言えるはずがないだろう!皆がそれで良いって言っているのに俺だけ我が儘を言えるはずが無いじゃないか!そりゃぁ、言える人もいるかもしれないが、残念ながら俺は言えないのだよ・・・。

「それではリーダーこと昴!何か一言!」

「えぇっと・・・しっかり勤まるか分かりませんがよろしくお願いします」

軽い拍手をもらった。

「それでは、リーダーも決まったことだし作戦を考えていくか!」


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