非日常2
気づけば、現実もむちゃくちゃだ。
そして家に帰ると、5時だった。特にやることもないから、勉強……、しようかな……。
でも、めんどくさいな~。そんなことを考えていると、インターホンが鳴った。
親は買い物で留守。今は僕しかいない。しゃーないなぁ。僕は玄関を開ける。
すると、そこには闇がいた。
「こんばんわ、闇です。」
闇はそう名乗った。
闇の塊で身長は僕よりちょっと高いぐらい、闇の一部を伸ばしてぶらぶら手を振ってる。やぁ、ってか??
闇・・・・。今僕の目の前にいるのは確かに闇だ。
戸惑いながらも一応答えておく。
「こ・・・・こんばんわ・・・」
とりあえずこんな奇妙な来訪者を外にいさせておいたらどう考えてもまずいので、とりあえず中にいれることにした。
「えっと・・・。中へどうぞ・・・。」
闇が玄関に完全に入ったのを確認して僕はドアを閉めた。
「いやぁ、すいませんねわざわざ。」
闇は僕に一礼して手をさしのばしてきた。
握手・・・・?変な気分だがとりあえず僕も闇に手をさしのばし握手をする。お互い手を握り合って少しすると闇がとんでもないことを言ってきた。
「はい。契約成立ですね!ではよろしく!」
「へ?」
僕は闇の言っていることがまったく理解できない。
「なんのことですか・・・?」
当然の疑問を投げかける。
「いやだなぁ。今、握手したじゃないですか。握手は闇との契約成立の証拠。そんなこと常識ですよ。」
「は?契約?いったいなんの話・・・」
僕が全部言い切り前に闇はさらにしゃべりだす。
「まぁ、というわけなんであなたに居座らせてもらいますよ。」
居座る!?僕に!?さすがに少しイライラしてきた。
「だからなんなんですか!?居座るってなんですか!?だいたい契約なんかしてません!」
「なんなんですかって言われてもわたしはなんでもないただの闇だし、居座るって言ってもあなたの体に居座るわけじゃないし、契約は今しましたよ。」
「だから何をわけのわからないことを・・・」
「うるせぇ。」
いや、急に態度が変わった・・・・・。
「とにかくあなたが今つけてるそのピアス。それに居座らせてもらうからね。」
びゅぉぉぉーーーー
突風のようにその闇はピアスに流れ込んだ。僕の髪は逆巻き、ピアスがぶらぶら揺れる。
こうして、僕は闇と同居?する事となった。
「おまえさー。あっちの世界の行き方もしらんの?」
これが、ピアスに寄生?した闇の最初の言葉だった。