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日常1

けれど日常は、当たり前で、当然で、必然で、思うとおりに過ぎていく。

休み時間 

石の剣が言っていた言葉・・・。  

『闇はお前の・・・・・』

いったい何が言いたかったのだろう・・・・。僕は少ない脳みそをフル活動させ考える。

するとラールが話しかけてくる

「考え事をしているの?」

!?

なぜわかった!?まさか顔に出てるとか?だとしたら相当ひどい顔になっているのか!?僕は今!?

「あぁ・・・まぁね」

マヌケな声で返事をした僕は彼女の方を振り返る。そうえばラールをこんな近くで目の前から見るのは初めてだ。

「顔が近いねぇ♪お二人さん♪」

「なっ!澪!?」

気が付くと僕はラールと鼻先が付きそうな位置にいた。そしてそれを澪がニヤニヤしながらからかっていた。

 「ば、ばかいうな!」

 慌ててラールから顔を離す。

 「そうだ、アイチ。今日帰り付き合ってよ。ほら、前言ってた雑貨屋行きたいんだよ。」

 こうやって澪が僕を誘うのはいつもの事だ。男勝りな性格だからかあまり女子と一緒に居たがらない澪はちょっとした用事だとすぐ僕を誘う。きっと、幼い頃から僕をドレイのようにこきつかってきた延長なんだろう。気を遣わなければならない相手とより、言うことを聞かせられる相手の方が気が楽っていうのは、ちょっとわかる気がしたし、僕は特に逆らわなかった。もちろん、一番の理由は逆らうと後が怖いから、だけど。

 ちらり、と、ラールを見る。すると、もう彼女は女子やら男子やらに囲まれていて質問攻めにあっていて、それに可愛い綺麗な笑顔で答えている。

 「ロンドンって、すごいよね!やっぱり向こうの人って背高いんでしょ?」

 「トーキョーの方がすごくてよ☆確かに、殿方は背は高いけれど。私はニッポンの素直な殿方のほぅが好みでしてよ☆」

 「やーりぃ!」

 何人か男子がガッツポーズを取る。

 「ラールって、男と付き合ったこととかあるの?」

 「まさか、まだまだ、私みたいなのと付き合ってくれる方なんて。」

 「えーーー、でも、そんな可愛かったら告白とかしょっちゅーなんじゃない?」

 「・・・イチ!アイチ!」

 そこで僕は澪の呼び声に促されて澪の方を向いた。

 いや、向こうとした瞬間だった、入れ違うように、それは僕の錯覚だったのかもしれないが、ラールが僕を見た気がした。

 え?

 って思う間もなく、目の前が幼なじみの澪の顔で占領される。そして澪、

 「どうなの!行くの?行かないの?」

 「あ、ハイ、行きます。」

と、とりあえず、、、3時間目から6時間目まで難なく授業は終わり。。。

学校の時計は、今、午後4時を回っていた。そして、澪と学校の玄関で合流し、

例の雑貨屋に行こうとした・・・。と、いうか、行った。。。

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