第五話
プロローグ編はこれで終わりです。
ここからやっと話が進みます。
めんどくさくて色々ハショリ続けた為、読み返すと意味わからなくなっていましたが
気にしないでください。
ではでは
それから何日も彼女と話した。
そして彼女が好きになっていた。
南は
「やっぱな。」
と笑った。
俺は彼女が好きだ。
彼女は俺をどう思っているのだろう。
知りたい。
「知りたかったら聞いたええやん。」
南はケロリと言った。
「聞けたらおまえに言ってないし。」
実際仲が良ければ良い程、こう言う事は言いにくい。
「このまま言わんかったら夏休みは会うことないやろな。あわよくば他人にとられるかも。」
痛い所をついてくる。
「う…それはキツイ。」
「さっさと言わな後悔すんで。」
「…何て言うたええん?」
「そりゃ一発、好きだー!ってゆったえーやん。」
「アホか。そんなん言えんし。」
「ゆわな夏休みは…」
うつ向いて彼女のモノマネをしながら言ってくる。
「わかった!言う!」
決心した。
「…俺はおまいのそんな素直なとこが大好きやぞ?」
「…うるさい!放課後言う!邪魔すんな?」
照れてしまったので一応脅しておいた。
…そして運命の放課後。
「じゃあおじゃ魔女の俺たちは先に帰るかんね?うまくいってもいかなくても報告してね?」
どこかの言葉で強く報告だけはしろと念をおす南と別れ、あらかじめ用意しておいた空き教室に向かう。
(先にもう来とるんかな?)
ドキドキしながら扉を開く。
いた。
彼女は窓の外の夕焼けを眺めていた。
「何見とん?」
声をかけると彼女は振り向いた。
「夕焼け。すごく綺麗。」
夕焼けに溶けて消えそうな彼女。
(昔こんな歌あったな…)
何故か切ない気持ちになった。
「ほんまやな。」
彼女はまた外に向き直した。
「…何か切ない。」
胸が絞まった。
「なぁ。…」
覚悟を決める。
血が燃える。
「何?」
彼女が微笑んで振り返った。
その瞬間、溢れた。
「好き。」
ただ一言。
彼女は恥ずかしそうに
「私も」
とだけ答えた。
もう記憶はぶっとんだ。
覚えている事はただ一つ。
出口に貼ってあったノートの切端にかかれた
「おめでとう!性春!」
だけだった。
俺達は、付き合い出した。