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LOVE DISCORD  作者: 猫町
2/6

第一話

暇な時続き書きます

感想ください

1999年、6月。

その日は、暑かった。

ジメッとした教室で授業を受けると言うのは、とてつもない精神力がいる。かといってこの空気で寝るのも難しい。

殆んどの生徒は暑さにうだっていた。

そんな中、彼はもう夏休みの予定について考えていた。

(今年はまず、ライブしよう。そんで三ノ宮で新しいギター買って、大阪でライブ見て、夏休み後半は…)色々考えているうちに、突然隣の席の女子がフラっと立ち上がり、上から倒れるようにヘッドバッドをくらわしてきた。

「ぐぇっ!」

見事に左頬にヘッドバッドがヒットし、変な声を出しながら倒れそうになるが、このまま倒れると彼女も一緒に倒れてしまうので我慢する。

「どうした!?」

先生は驚いて声をかけてきた

「コイツがいきなり頭突きしてきました!」

彼は勢いよく答えた。

教室が笑う。

「多分暑さで貧血かなんかなったんやろ。保険室連れてくついでにおまえもほっぺた見てもらってこい。」

と先生が言った瞬間、クーラーのきいているであろう保険室へダッシュで彼女を背負って向かう。

頭突きはきつかったが、これはラッキー。

ただ少し他のクラスの人達に変な目で見られている。

理由は言うまでもなく、女の子をハナジ流しながら背負っているからだろう。

しかし羞恥心よりもクーラーのきいた部屋に一刻も早く入りたいので、あえて彼女を背負って行く。

そして保険室に着いたと同時にドアを開け滑り込む。

「急患です!ついでに鼻血が止まりません!」

元気良く言ったものの、誰もいなかった。

「誰もおらんのかい。しかもクーラーついてないし」

期待は見事に打ち砕かれ、病人を背負ってうなだれる。

仕方ないので、まず彼女をベッドに寝かせ、自分の鼻に消毒用の綿を詰めておいた。

以外に保険室は風通しがよく、涼しい風が入ってくる。

すやすや寝ている彼女に少し目をやって、横にあったパイプ椅子に座り、彼女の顔をまじまじと覗き込んでみると、あることに気付いた。

(こいつ、いつも隣おったっけ?髪の毛で隠れとってわからんかったけど…)

彼女は綺麗だった。

それが二人の出会い(彼にとっての)だった。

まだつづくw

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