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二輪の花、ひとつの光

クラスや立場を越えて広がっていく、奇妙な連帯。


それぞれの想いと不安を胸に、彼らは今日も学園の裏側を追い続ける。


しかし、共に行動する中で見えてくるのは、事件の真相だけではない。

心の奥に隠していた感情も、少しずつ浮かび上がっていく。


静かな中庭で交わされる言葉が、

やがて大きな変化の始まりになるかもしれない――。

(ひめか)


最後の授業をサボるなんて、わたくしの習慣ではなかったわ。実のところ、これが初めてだった。でも、何かが……規則への恐れや、非難されることへの恐怖よりも強い何かが、わたくしを突き動かしていた。もしかしたら、それはグループの役に立ちたい、何か貢献したいという欲求だったのかもしれない……アレンのために。あるいは、ただりんと一緒に歩きたいという願望だったのかも。彼女の太陽のようなエネルギーと決意は、わたくしの不安という永遠の霧の中の灯台のようだった。


アカデミーの脇の廊下を歩いていた。人通りの多い場所を避けながら。午後の光が、金色で重く、高い窓から差し込んで、石造りの床に長い影を描いていた。


横目でりんを観察していた。彼女の歩みは確かで、その目はアスリートのような集中力であらゆる場所をスキャンしていた。わたくしとは、あまりにも違う。りんは炎であり動きだった。わたくしは静寂であり静止だった。


りんは、アレンに何を感じているのかしら?


置いていかれることが怖かった。忘れられることが。ようやくアレンとの友情を取り戻し始めたばかりなのに。ただの幼馴染でいることは、もうわたくしが望むものではなかった……アレンにとって、もっと何かでありたいの。


でも、りんは……急流になっていた。誰もが見ることのできる奔流に。


わたくしはアレンを愛している。骨折が皮膚の下で痛み続けるような、静かな激しさで。幼い頃からの感情のこだまが、決して枯れることなく、ただ深く、痛々しくなっていった。


内庭に着いた。いくつかの建物が繋がる静かな空間。既に花のない古い桜の木が、石のベンチの上に斑点状の影を落としていた。


「ひめかさん」


突然、りんが立ち止まって言った。いつもより柔らかい声だった。


「大丈夫? 何だか……遠くにいるみたいだよ」


瞬きをした。驚いて。りんはエネルギーだけじゃない。洞察力もある人だった。


「ただ……考えていただけですわ。これら全てのことを。わたくしたちがしていることを」


りんはベンチに座り、ジェスチャーで誘ってくれた。わたくしも隣に座った。二人の間に礼儀正しい空間を残して。


「ちょっと怖いよね?」

りんさんは自分の手を見ながら告白した。

「でも、ワクワクもするの! 初めて、あたし、本当に大事なことをしてるって感じるんだ。何か本物のことを。そしてそれは、アレンくんのため。彼は……あたしに勇気をくれたの、あたしが持ってなかった時に。あたしが強くなれるって見せてくれた、あたしの……恐怖があっても」


胸に鋭い痛みを感じた。


それ。それこそがアレンがすることだった。人々を照らす。人々をより良くなりたいと思わせる。


りんも、わたくしがアレンに見たものと同じものを見ていた。わたくしを惹きつけたその同じもの。そしてアレンは彼女を立ち上がらせる手助けをした。


わたくしには、幼い頃、孤独に名前をつけてくれた。そして今、この混沌の中で、わたくしを再び彼の側に連れ戻してくれた。


「分かりますわ」

スカートの裾で遊びながらつぶやいた。

「アレンは……あの光を持っていらっしゃる。人々を惹きつける。人々に……見られていると感じさせる」


りんはわたくしを直接見た。そして初めて、わたくしは目をそらさなかった。りんの温かい瞳には挑戦ではなく、ただ正直な認識があった。


「ひめかさんも、アレンくんのこと好きなんだよね?」


その質問は空中に浮かんだ。シンプルで、壊滅的。非難はなく、ただ好奇心と共有された悲しみがあった。


唾を飲み込んだ。時々使っていた冷たさの仮面が崩れた。一度、ほとんど気づかないほど小さく頷いた。


りんがアレンにとても近い人で、間違いなく彼女も彼のことが好きなのだろうとは予感していた。でも、りんがこんなにも率直に、そんなことを言ってくるとは思わなかった。


「ええ……」

膝の上の自分の手を見つめながら囁いた。

「ずっと……ずっと昔から……好きでしたの」


りんは長いため息をついた。怒りではなく、諦めのような。


「あたしも。好きにならずにいられないよね? 彼は……太陽みたい。向かわずにいられないんだ……」


続いた沈黙は心地よかった。二人を隔てるどんな競争心よりも、二人を結びつける相互告白に満ちていた。わたくしたちは異なる二輪の花。どちらも同じ光に向かって傾いている。


「残酷ですわね、時々……」

少し力を得た声で言った。

「心は。絶対的な忠誠で愛することができる。でも、その忠誠は独占的ではない。全存在で誰かを愛することができる……そして、その感情が、おそらく同じ輝きで、別の人の心の中にも生きていることを知る。愛は一つの鍵だけの宝物ではない。それは多くの花が咲くことのできる庭。でも最後に、庭師は両手で一つだけに水をやることしかできない……」


詩的で、悲しい言葉だった。空中に答えのない質問を残した。アレンは一輪の花の庭師になるのか、それとも庭全体を世話できるのか?


わたくしには分からなかった。そしてこの瞬間、りんの誠実さを目の前にして、ほとんどどうでもよかった。この秘密を、この甘い痛みを共有することは、わたくしを孤独でないと感じさせた。


その時、視線が――常に場違いな細部に敏感な視線が――動きを捉えた。一年生の建物の明るい石に対して黒い染み。急いで走る人影が、脇の廊下に滑り込んでいく。


「りんさん! あそこ!」


二人ともベンチから飛び上がった。感傷的な共犯関係が瞬時に鋭い集中に変わった。りんはバネのように走り出した。彼女の足取りは速く力強い。陸上部のランナーのそれだった。


後を追った。心臓が激しく鼓動していた。努力だけでなく、アドレナリンのせいでも。


人気のない廊下で人影を追いかけた。りんは印象的なスピードの爆発で距離を詰め、完璧なタックルで逃亡者を床に倒した。黒い服の男――男なのか?――は鈍い音を立てて倒れた。


「動くな!」


りんが命じた。彼女の手には、彼女のデジタルの弓が現れた。青いエネルギーのエレガントな曲線と、既に張られた矢が侵入者の胸に向けられていた。


わたくしも彼女のそばに着いた。手のジェスチャーで、わたくし自身の武器が実体化した。鞭。空中で電気の蛇のようにうねっている。床の近くで鳴らした。警告。


床の上の人物は動かなかった。立ち上がろうとしなかった。シンプルで特徴のないマスク越しに……わたくしたちを観察しているようだった。


そしてわたくしは気づいた。体格。大人の広い体格ではない。肩幅は狭く、身長も、横たわっていても……若いように見えた。


生徒なのかしら?


「あんた、誰?」りんさんが毅然とした声で尋ねた。


答える前に、近くの柱の影から濃い灰色の煙が足元で爆発した。咳き込み、涙目になりながら、りんとわたくしは後退した。方向感覚を失って。


煙が晴れた時、床は空っぽだった。


人物は消えていた。


誰かが彼を逃がすのを手伝った。


「くっそー!」りんが壁を叩いて叫んだ。欲求不満で。


こんなに欲求不満な彼女を見たことがなかった。


近くのベンチに再び座って、今度は息を整えるために。失望は明白だった。午後の光はオレンジ色になり始め、すべてを憂鬱な色合いで染めていた。


「失敗しましたわ……」つぶやいた。


「でも、何か見たよ」

りんさんが訂正した。あまり確信はなさそうだったけれど。

「違ってた。小さかった。気づいた?」


頷いた。


「大人には見えなかったわ。まるで……生徒のよう、もしかしたら一年生の」


互いを見た。その可能性はさらに不穏だった。生徒が関与している? それとももっと何か?


「りんさん、アレンはわたくしたちの失敗にがっかりなさると思って?」


「まさか。ひめかさんも彼のこと、よく分かってるでしょ?」


なぜ最初にそんなことを考えたのか分からなかった。りんの言葉を聞いて、冷静さを取り戻し、アレンが悪い人ではないことを思い出した。


沈黙が戻ってきた。でも今は最近の告白と共有された欲求不満に満ちていた。


りんが最初に話した。地平線を見ながら。


「変な感じ、知ってる? 好きな人を、別の良い人も好きだって知ってるのって……怒りは感じない。怖いんだ……」


「怖い?」


「十分じゃないんじゃないかって怖いの」

りんさんは、めったに見せない脆さで告白した。

「アレンくんはすごく……素晴らしいから。あたしはただ、速く走れる女の子。ひめかさんは……頭が良くて、ミステリアスで、これら全てとの不思議な繋がりがある。彼とはずっと昔からの知り合い。あたしはただの……りん」


共感の波がわたくしを襲った。息ができなくなるほど強く。


「それは真実ではありませんわ、りんさん。あなたは……勇敢。そして忠実。あなたの光は他の誰のものと同じくらい本物ですの。アレンはあなたを見ている。あなたを、偽物の女の子としてではなく。そしてわたくしを……」


声が少し震えた。


「わたくしを、彼は解決すべき問題として見ている。彼の過去のミステリーとして。どちらがより悪いのか、時々分からなくなりますわ……」


手を取り合った。自発的で慰めに満ちたジェスチャー。この瞬間、わたくしたちはライバルではなかった。二人の同盟者。二人の友達。心という同じ戦場を共有している。


授業の終わりを告げるチャイムの音が、わたくしたちの泡から引き出した。最後の手の握りしめで、秘密基地に向かった。


基地の雰囲気は緊張していて陰鬱だった。Fクラスの一年生全員がここに来ていた。


アレンは中央のテーブルの前に立っていた。彼の顔は深刻だった。


エドワーのニュースは重い石のように落ちた。怪我をした。黒い服の男の一人によって。


りんの拳が白くなるまで握りしめられるのを見た。わたくし自身も、胃の中に冷たい空虚を感じた。マリはエドワーと一緒に保健室にいる。


危険の現実が具体的になっていた。血を流して。


緊張を破ったのはりんだった。怒りというよりは決意の咆哮のような叫びで。


「このままじゃダメだよ! 何かしなきゃ!」


彼女の熱意は、怯えさせるのではなく、他の皆の神経を落ち着かせた。恐怖で凍りつかないために必要な炎だった。


それから情報の雨が来た。イワンはアカデミーを囲む森の最も深い場所、東側のエリアで消えた一人との遭遇について語った。涼太とアビゲイルは発見した設計図を広げ、図書館での発見をビデオゲームへの言及で飾った涼太の語りと、アビゲイルが補完した不気味な分析で説明した。


エドワーはマリを通じたメッセージで、衣服と奇妙な杖を提供した。


わたくしは、期待していたよりも強い声で、中庭で起こったことを語った。容疑者の若々しい身長を強調して。


アレンと小次郎は、物体の静かな分析に没頭した。二人の心が連動して作業している。二人のストラテジストが点を結びつける電気を感じた。


最終的に、アレンは疲れているが決意した様子で顔を上げた。


「今日は十分だ。皆、僕が頼めた以上のことをしてくれた。休んでくれ。明日……明日、次の動きを決めよう……」


皆が去るのを待った。りんは、わたくしを待っていて一緒に帰るつもりのようだった。


基地を出て、りんとわたくしは既に紫に染まった空の下、寮に向かって一緒に歩いた。二人の間の信頼は完全に花開いていた。シンプルなことについて話していた。夢について。


りんは愛する人たちを守るために強くなりたかった。わたくしはただ、閉じ込められている世界を理解したかった。そしておそらく、属する場所を見つけたい……彼の側に。


「時々思うんだ」

りんさんが恥ずかしそうな笑みで言った。

「もし……もし物事が違ってたらってさ。もし、その……わかんないけど。幸せになれたらって。みんな」


微笑んだ。悲しいけれど本物の笑顔。


「それは夏の夢のように聞こえますわ。甘いけれど、秋と共に消えてしまう」


その時、木の影から人影が現れて、わたくしたちの道を塞いだ。


全身が緊張するのを感じた。馴染みのある冷たさが背骨を伝った。


わたくしたちの前にいたのは――


アルさん。


驚いた。アルさんがここに何を? この時間に? もしかして何か知っている? もしかしてわたくしを待っていた? なぜアルさんが今、まさにわたくしの前にいるのか理解できなかった。


横目でりんを見た。パニックを感じた。りんがアルさんのせいで何か起きてほしくない。傷ついてほしくない……再びアルさんを見て、恐怖を感じた……恐怖。なぜなら、わたくしの現在の状況では……アルさんこそが、わたくし自身についての真実を教えてくれた人だと知っているから。偽物の誰かであることの真実を。友情についての真実を。アルさんはわたくしが間違っていたと見せてくれた人だった。でも……同時に、皆をわたくしから遠ざけることを引き起こした人でもあった。


彼女の笑みは氷のナイフだった。


「ひめかちゃん。それに新しいお友達。感動的だねぇ」


「アル……さん」小さな声でささやいた。声が小ささに後退していく。


「見て、どれだけ落ちぶれたか。最後の授業サボって、Fクラスの後輩と一緒にいるなんてぇ……」

アルさんが毒のように甘い声で言った。

「Fクラスのクズどもとつるんでるんだ。もう諦めちゃったの? いつも影だったことを受け入れたの? それとも、あたしの提案を受け入れるべきかなぁ。少なくとも、あたしの召使いとしてなら、何か価値があるよぉ。だって一人じゃ……何もないもん。元友達のマウロくんと竜也くんの愛情も失った可愛い女の子。哀れだねぇ」


一つ一つの言葉が正確な打撃だった。頭を下げた。古い悪魔たちがアルさんが正しいとささやいていた。わたくしはりんにも、アレンにも、誰にも値しないと。


「ひめかちゃん、あたしたちもう三年生だよぉ。アカデミーのあのモンスターの問題で、やることいっぱいあるんだからぁ。今、答えを聞かせてよぉ」


でも、りんは十分聞いていた。素早く抑えられた怒りに満ちた動きで、アルさんとわたくしの間に割って入った。


「黙れ」

低いが、わたくしがりんから聞いたことのない権威に満ちた声で言った。

「あなたはひめかさんの価値なんて分かってない」


アルさんは笑った。偽物で耳障りな音。


「で、あなたは誰なのぉ? このひめかちゃんの無能な子犬?」


衝撃の音は乾いて鈍かった。りんの手が空中を飛び、全力でアルさんを平手打ちしていた。


世界が止まったように見えた。


アルさんは手を頬に当て、目を大きく見開いて信じられないという表情から、純粋な憎しみへと変わった。


「あんた……あんたたち、このこと後悔するからねぇ!」

吐き捨てて、後退した。

「二人とも! あたしを侮ったこと、絶対後悔させてやるぅ!」


そしてその脅威を空中に漂わせたまま、暗闇の中に消えた。


りんを見つめた。震えながら。アルさんへの恐怖ではなく、わたくしを襲った感情の嵐のせいで。


誰かがわたくしのために戦ってくれた。誰かがわたくしを守ってくれた。


りんは振り返り、怒りが消えて心配を見せた。


「大丈夫、ひめかさん?」


涙が目に浮かびながら、すべてを話した。アルさんが提示した屈辱的な取引を。アレンに負けた後のクラスでの失墜を。孤独を。アルさんから感じた操作を。


りんは聞いていた。そしてわたくしが話し終えた時、しっかりと手を取った。


「聞いて、ひめかさん。あなたは思ってるより強いよ。影なんかじゃない。あなた自身も理解してない力を持ってる。そして、アルみたいな人の偽物の輝きよりも価値のある心を持ってる。誰にも、誰にも、そうじゃないなんて言わせないで。そして、一人じゃないよ。約束する」


涙が頬を自由に転がった。久しぶりに、それは恐怖や悲しみの涙ではなく、圧倒的な安堵の涙だった。


りんは小指を伸ばした。


「友達になることを約束しよう。ただの仲間じゃなくて。本当の友達。一緒にアレンくんを守って、お互いを守り合おう。何よりも」


その伸ばされた小指を見つめた。幼稚で、深く誠実なジェスチャー。震える微笑みが顔を照らした。自分の小指をりんの小指と絡めた。


「約束いたしますわ」指切りを小指の握りで封印しながら言った。


指切りは、夜の最初の星の下で封印された。それは誰かに対する契約ではなく、誰かのため、そしてわたくしたち自身のための約束だった。黒い服の男たちとの戦場だけでなく、最も裏切りに満ちた、最も勇気ある領域――心の領域で築かれた同盟だった。

次回――


作戦開始。

アレンたちはついに「黒い服の男」を捕らえるため動き出す。


しかし、その結果は思いもよらない方向へ――。


一方その頃、別の場所では

もう一つの作戦が静かに進行していた。


そして明らかになる、

エーテリアル事件の背後に潜む“名前”。


学園の戦いは、

ついに人間同士の駆け引きへと変わっていく。


だがそんな緊張の中で、

全員に平等に訪れる恐怖があった――


中間試験。

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