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NPCからの脱却

自由バトル時間の調査が始まり、学院のあちこちで黒服の影を追う生徒たち。

その中で今回の視点は――涼太。


「NPCで終わりたくない」という彼の小さな決意と、

どこか不気味で掴みどころのない少女アビゲイルとの奇妙なコンビ。


軽い騒動と予想外の発見の中で、

物語の裏側に隠されていた“何か”が少しずつ姿を見せ始めます。

(涼太)


自由バトル時間を告げるチャイムが廊下に響き渡った瞬間、俺にとってそれはサブクエストの開始テーマみたいなもんだった。席で思いっきり伸びをして、関節をバキバキ鳴らす。これ、カッコよく見えてるよな? まあ、実際は過去二時間、頭の中でRPGやりながらクソみたいな姿勢で座ってただけなんだけど。


よし、パーティメンバー! 偵察ミッション:起動だぜ。ターゲット:謎の黒服野郎ども。隠しボス遭遇確率:73パーセント。これが壮大な罠である確率:99.9パーセント。レッツゴー!


クラスメイトたちが教室を出ていくのを眺めた。みんなそれぞれの動きをするために散っていく。ふと、小次郎が教室を出る直前、そいつを見た。リーダーだよな、あいつは。でも……俺だって、ただのNPCとか、サポート専門キャラで終わりたくねえんだよ。俺も主人公になりてえ……


そんなことを考えてたら、教室に残ってるのは俺と、もう一人だけだった。


チームメイトの……アビゲイルだ。


アビゲイルワトソンは、まるで墓場でピクニックの準備でもするかのような不気味な落ち着きで荷物をまとめてた。あいつがいるだけで気温が数度下がる気がする。マジで。俺、あいつに対して魅了と恐怖が半々なんだよな。あれだ、ゴシック系NPCで、変なクエストくれるけど多分バッドエンド直行なのに、レジェンダリーアイテムくれるタイプ。


教室を出た。廊下はすぐに空っぽになっていく。高い窓から日差しが差し込んで、長い影を作ってる。俺には、この影がめちゃくちゃ怪しい「アグロゾーン」に見えて仕方ねえ。


「周囲を観察しましょう、涼太くん」


アビゲイルが囁いた。あいつの声は、まるで自分の不幸を語るナレーターみたいにメロディアスだ。


「この静寂……凝固した血のように濃密ですわ。捕食者が潜むには完璧ですわね」


「あ、ああ、そうだな……」


俺は思わず、存在しない眼鏡を直す仕草をした。


「ステルスモード:起動! ノイズレベル最小限だぜ!」


食堂に向かって歩いた。閉ざされた教室のドアの前を通り過ぎる。まるで秘密を守る封印された口みたいだ。頭の中はフル回転だ。もしかして黒服どもって、未来から送られたアンドロイドなんじゃね? それか、エーテリアルのエネルギーを吸う吸血鬼とか? だったら、あの青白さも説明つくぜ!


食堂に続く廊下の角を曲がったとき、俺はやたらと大げさにしゃがみ込んで、壁にへばりついた。まるでギアだ。


「発見!」


強めに囁いて、震える指で指差す。


そこ、人気のない食堂の中に、窓から入る灰色の光だけに照らされて、人影があった。完全な黒装束。こっちに背を向けて、壁の何かを調べてる。トレイ置き場の近くだ。


「一匹いるぜ! 敵タイプ『シャドウラーカー』だ!」


息を呑んだ。


「見たか? 言っただろ! 実在してんだから妄想じゃねえんだよ!」


アビゲイルが首を傾げる。彼女の唇にほとんど分からないぐらいの微笑みが浮かんだ。


「あの者のオーラ……冷たいインクの井戸のようですわ。魅惑的ですわね」


興奮のあまり、俺は前に一歩踏み出した。もっとよく見ようとして。


そのとき、足元で何かがクシャッと音を立てた。


忘れられた食べ物の包み紙だ。静寂の森で一万枚の枯れ葉を踏んだみたいな音がした。


黒服が瞬時に振り返った。


ステルスクリティカル失敗!くそっ!


一瞬、機能的なマスクの奥の目が見えた。表情はない。ただの虚無。血が凍りついた。


次の瞬間、そいつが動いた。走るんじゃない。不自然なスピードで移動して、食堂の横の出口……俺たちがいる場所に直行してくる。


「こっち来るぜ! プランB、プランB!」


金切り声を上げたが、体が動かねえ。


男が俺たちのところまで来た。攻撃する代わりに、ただ腕を伸ばして、アビゲイルを力任せに横に突き飛ばした。彼女はよろめいて壁に倒れ込んだ。痛みより驚きって感じの小さな「あら」って声が聞こえた。


俺は本能的に、すでに廊下の向こうに消えかけてる男を追いかけようとした。


でも、アビゲイルが起き上がろうとして、本が床に散らばってるのが見えた。


【サブクエスト:「倒れた仲間を助けろ」!】


これをクリアしないと、ゲームがボス追跡を許してくれねえ!


悔しさで唸りながら、俺は彼女のそばにしゃがんだ。


「おい、大丈夫か?! あいつ完全にブルートタイプだったぜ!」


アビゲイルが俺を見た。暗い瞳に臨床的な好奇心が映ってる。


「無傷ですわ、涼太くん。私の尊厳が少し……衝撃を受けた程度ですわ。でも、心配してくれてありがとう。予想外に……騎士道的ですわね、お前」


「騎士道じゃねえよ、これは……倒れたまま放置したら、ゲームが悪いカルマでペナルティ食らわせるからだよ!」


抗議しながら、起き上がるのを手伝った。手が触れた。冷たい。大理石みたいだ。体温ないの?! 幽霊なのか?!


「失敗しましたわね」


アビゲイルがスカートの埃を払いながら宣言した。


「初めての侵入、無駄になりました。地下墓地で失われた溜息のように……」


「完全な失敗じゃねえよ!」


落ち込んでる自分を奮い立たせた。


「データは集めたぜ! 移動速度:高。行動パターン:回避型、追い詰められない限り非攻撃的。それに俺たちを見た! 奇襲要素はゼロ。このミッション、今や『ステルス:インポッシブル』だぜ」


アビゲイルは何も言わず、ただ俺をじっと見つめてる。その視線があまりにも固定されてて、本能的に視線を逸らして歩き出した。


廊下を歩きながら、俺の士気は地に落ちてた。これがNPCの気分ってやつか? プレイヤーにクエスト無視されるってこういう……。


そのとき、声が聞こえた。


小規模な生徒グループ、多分一年生たちが、階段の近くでペチャクチャ喋ってる。


「……また見たんだ、知ってるか? 東の柵の近く、外周を歩いてたぜ」


一人が言った。


「黒服の変なやつ? 図書館の周りをうろついてるの、何度も見たぜ」


別の男子生徒が声を落として付け加えた。


「外廊下の自販機の近くに、何か黒いの落ちてるの見たよ」


「冬の庭に続く廊下?」


女子生徒が締めくくってから、グループは散っていった。


俺とアビゲイルは顔を見合わせた。俺の目に再び火花が灯る。


「【ミッションアップデート】!」


興奮して囁いた。


「噂クエストが発動したぜ! 新しいウェイポイントだ!」


「興味深いですわ……」


アビゲイルが呟いた。


「筋書きが濃くなってきましたわね……失われた魂の沼地に立ち込める霧のように」


まず外廊下に行くことにした。そこは半分開けた場所で、アーチが色あせた中庭に面してる。古い自販機が二台、疲れたネオンライトで明滅してる。


「エリアを分析するぜ」


探偵ポーズを決めた。


「全てが手がかりになるかもしれねえ! 足跡、布の繊維、隠されたQRコード……それか! あの石とか!」


中央の床にある石を人差し指で指す。


アビゲイルは興味深そうに観察してる。


「この場所の凡庸さ……ほとんど侮辱的ですわね。こんなに深遠な謎には、あまりに平凡な舞台ですわ」


俺は四つん這いになって、床を調べた。


「何もねえ! 痕跡ゼロ! まあ待てよ……」


視線が自販機に向かう。


「定番の隠し場所! 下だ!」


何も考えず、飲料の自販機の下の隙間を覗き込むためにしゃがんだ。


まさにその瞬間、アビゲイルも似たような好奇心か、もっと暗い衝動に駆られて、すぐ隣のスナック自販機で同じことをしようとしゃがみ込んだ。


そして、それは起こった――


何か言おうと頭を回転させたとき、俺の視界は、数センチの距離で、アビゲイルの尻と遭遇した。しゃがんだ姿勢と、制服のスカートが古典的なファンサービスの不変の法則によって、最大限の不快状況を作り出すのにちょうどいいぐらい持ち上がったせいで、完璧にフォーカスされてた。


黒いレースらしき布地と、青白い肌の閃光が視界を侵略した。


【クリティカルK.O.!! 精神ダメージ:9999!!】


俺は電気ショックを受けたかのように飛び上がり、その勢いで自販機の縁に頭をぶつけた。完璧にシンクロした「ボンッ」って音が廊下に響いた。


「うあっ! 悪い! 何も見てねえ! 主人公コードが見ることを禁じてる! あれは敵の陽動攻撃だったろ?!」


叫びながら、両手で目を覆った。でも指の隙間から見えてる。


アビゲイルがゆっくりと体を起こした。不穏なほど冷静だ。スカートを直す気配すらない。爆発寸前のトマトみたいになってる俺を見た。


「何か興味深いものが見えたかしら、涼太くん?」


偽りの無邪気さが滴る声で訊いてくる。


「私の……解剖学的構造に、何か手がかりが隠されていたのかしら?」


「ねえよ! 何もねえ! ゼロ手がかり! ただ……エラー404、ファイルノットファウンド!」


喋りながら大量の汗が出てくる。こいつはラスボスだ! 恥辱攻撃を使うラスボスだ!


アビゲイルが溜息をついた。呆れてるというより楽しんでる感じだ。


「残念ですわ。せっかく、お前がこの瞬間の……ゴシック的美学を評価してくれるかと思ったのに。さあ、進みましょう……」


ふらふらしながら、耳鳴りと共に新たなミッションを心に刻んで、俺はあいつに続いた。「冷静さを取り戻せ 難易度:レジェンダリー」


図書館に向かう途中、アビゲイルは俺の隣を歩いてた。細い影が長く伸びてる。


「涼太くん……」


毒の湖のように静かな声で始めた。


「人間の頬に浮かぶ紅潮を構成するエーテル的物質が何か、考えたことはありますか? あれは実に……儚い反応ですわ。捧げられる前の心臓の最後の鼓動のように」


まだ回復してない俺は、むせた。


「え? 紅潮? そりゃ……血だろ? アドレナリンとか、そういうの……」


「いいえ、哲学的にですわ」


首を傾げて続ける。


「秘密の外在化、脆弱性の表出ですわ。さっきのお前の反応を見るのは……啓発的でした。日の当たるバイオームの生物が、私の世界の冷たさに屈するのを観察するようで」


また顔が赤くなるのを感じた。わざとやってやがる! 俺のリアクションをファーミングしてんだ!


「屈してねえよ! 俺のレンダリングが……予期せぬテクスチャに問題あるだけだ!」


意味不明な抗議をする。


「『テクスチャ』?」


アビゲイルが繰り返す。そして初めて、本物の興味の火花が瞳に宿った気がした。新種の昆虫を前にした科学者みたいに。


「なんとも……技術的な用語ですわね。まさか私をポリゴンモデルとして見ているのかしら、涼太くん? 頂点とマッピング面を持つ?」


「違ええええ!!」


地面に呑み込まれたかった。


「忘れろ! 図書館! 図書館行くぞ!」


アカデミーの図書館は広大で静かな場所だ。書架が暗闇の中に消えていく。この時間、完全に無人。司書すらいない。


「『スプリットアップ』モードだ」


ゲーマーとしての尊厳を少し取り戻して命令した。


「広範囲をカバーするぜ。俺は左、あんたは右。何か見つけたら叫ぶ。いや、待てよ、ステルス破らないようにパーティメッセージ送った方がいいか」


アビゲイルが頷いて、幽霊のように書架の間に滑り込んでいった。埃っぽい本の海に一人取り残された。


数分間、クソつまんねえタイトルをチェックした。『現代農業の歴史』『会計学の基礎』。エピックアイテム出すやつじゃねえな。


突然、アビゲイルが俺の横に再出現した。静かすぎて、俺はビクッと跳ねた。


「そういうのやめろ! カウンター攻撃スキル発動するとこだったぜ!」


「何か見つけましたわ」


派手な表紙の雑誌を何冊か持って言った。学術的なものじゃない。全然。


見た。ファッション雑誌……いや、かなり特定のファッションだ。薄着の女の子が挑発的なポーズをしてる写真。最も恥ずかしいオタクがマットレスの下に隠すタイプのやつ。


「ど、どこで見つけたんだよそれ?」


声が金切り声になった。


「『道徳哲学論』第三巻の後ろの隙間ですわ」


完全に自然体でページをめくりながら答えた。


「予測可能な隠し場所ですわね。博識の外観と抑圧された肉欲の二分法は……詩的に人間的ですわ。手がかりだと思いますか? 隠されたビジュアルコード?」


「手がかりじゃねえ! ゴミだ! 捨てろ!」


懇願しながら奪い取ろうとしたが、アビゲイルは手の届かないところに持っていった。


「なぜですか? 内容は下俗ですが、文化的表現ですわ。これらの写真の光と影の戯れは、哀れですが、人類学的視点からは興味深いですわ」


「そんなもんで人類学するな!」


俺は精神崩壊寸前だ。このミッションは地獄だ。ゴシックで変態な地獄だ。


そのトラウマティックな幕間劇の後――アビゲイルが「後で関連するかもしれませんから」と明らかに残念そうに雑誌を隠し直してから――本物の何かを探すのに集中した。


残ってる場所は一つ。最後列の書架、奥の壁際だ。古くて埃まみれの本のセクション。おそらく何年も触られてない。


腕を組んで前に立った。


「ここには何もねえよ」


敗北感に浸って宣言した。


「袋小路だ。文字通り。壊してコイン出すような壺すらねえ」


「お前の懐疑主義は、さっきの妄想的疑心と同じくらい騒々しいわね、涼太くん」


アビゲイルが本の背表紙に指を滑らせながら呟いた。


「最も深い秘密は、しばしば白日の下に隠されていますわ。平凡さに偽装されて。場違いな本、正しく影を落とさない書架……」


「それって完全に陰謀論だろ!」


不満そうに言い返した。


「ゲームじゃ、秘密の扉にはキラキラエフェクトとか音がするんだよ! これはただの古い木と埃だ!」


「お前の人生の全てに、ユーザーインターフェースが必要なのかしら、涼太くん?」


皮肉を込めて返してきた。


「クエストマーカーと浮かぶ感嘆符? 現実はもっと……繊細ですわ。だからこそ、より美味ですわ」


「GUIなしの現実は、クソみたいなゲームデザインだ!」


書架を指差して反論した。


「見ろよ! 変に繰り返されるテクスチャもねえ、ずれたポリゴンもねえ! 普通のレンダリングだ!」


「『GUI』……『レンダリング』……」


アビゲイルが今度は『アカデミー設立年代記』というタイトルの本の背表紙を撫でながら呟いた。


「お前はデジタルの古代言語で語りますのね。私は囁きと影の言語を好みますわ。例えば、この本……」


「それがどうした?」


「周りより埃が少ないですわ」


俺は瞬きした。近づいた。本当だ。他の本には分厚い埃の層があるのに、この本だけは最近動かされたみたいだ。


「偶然かもしれねえ」


でも確信はなかった。


「それとも鍵かもしれませんわ」


アビゲイルが暗い光を宿した瞳で囁いた。


「ゴシック物語では、禁じられた知識は常に偽の書物の後ろに隠されていますの……」


また抗議する前に、アビゲイルが本を引いた。簡単には出てこない。詰まってるみたいだ。幽霊的な外見に似合わない力強い唸り声を上げながら、強く引っ張った。


カチッ。


機械的な音が、低いけど明瞭に、図書館の静寂に響いた。


本のすぐ右の書架全体が数センチ沈み込んで、それから静かな音を立てて横にスライドし、壁に暗い開口部が現れた。


俺は口をポカンと開けた。


秘密の扉!! リアルワールドに実在した!!


「ほら、涼太くん」


アビゲイルがどこからか取り出した黒いハンカチで手を拭きながら言った。


「時に、インターフェースとは……現実そのものですわ」


覗き込むと、小さな隠し部屋が見えた。大きくはない。ハンガーに、見たのと同じ黒いスーツが吊るされてる。金属製のテーブルには、アカデミーの設計図が何本か巻かれていて、赤でバツ印がついた公式文書、それに見覚えのない奇妙な道具がいくつかあった。


「ジャックポット……」


息を呑んだ。妄想が完全なる勝利に変わった。


「隠れ家だ! 敵の『セーフハウス』だぜ!」


「むしろ巣ですわね」


アビゲイルが恐れずに中に入りながら訂正した。


「闇が脱皮し、計画を練る場所。全て持っていくべきですわ。証拠は重要ですもの」


頷いた。頭の中はすでに「ミッションアイテム収集」モードだ。二人で設計図、文書、そして慎重に黒いスーツを折りたたんで集めた。部屋は金属と何か化学的に酸っぱい臭いがした。


出て、後ろの扉を閉めると、アドレナリンの波が押し寄せてきた。捕獲には失敗したけど、もっと価値のあるものを見つけたかもしれない。情報だ。


「真実はしばしば消化し難いものですわ」


アビゲイルが荷物を整えながら言った。


「影の饗宴のように。でも必要なもの……そう思いませんか、涼太くん?」


俺は彼女を見た。ファンサービスイベントにまだちょっとトラウマってるけど、新たな敬意が芽生えてた。このゴシックで不気味な女は、間違いなく、持てる中で最も壊れてて効果的なパーティメンバーだ。


ふと小さな疑問が湧いて、あまり考えずに本能的に訊いた。


「なあ、なんで俺のこと名前で呼ぶんだ? まだそんな知り合いでもねえだろ……」


彼女は前を見据えて歩いてる。突然、薄い笑みが唇に浮かんだ。立ち止まった。俺も止まった。廊下の真ん中で沈黙の中、見つめ合う。


そして彼女は言った。


「それは……お前の名前の響きが好きだからですわ……涼太くん〜」


最後の名前の発音の仕方が妙に変で、全身に奇妙なくすぐったさが走った。


もう何も訊かないことにした。

次回――


調査を続ける中で、ひめかとりんは

自分たちの胸に抱えていた想いと向き合うことになる。


同じ人を想う気持ち。

それでも――二人は敵ではなく、仲間だった。


しかし調査の最中、

校内で怪しい影を追いかけることになり――。


煙のように消える謎の人物。

そして、思いがけない人物との再会。


揺れる心の中で、

二人が交わす小さな約束とは――。


少女たちの絆が、静かに結ばれる。

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