宇宙生物タべルンマダイン
掲載日:2023/04/10
新卒入社の夜勤明け。
疲れと共に、帰宅した。
どんよりとした、カラダ。
意識に反して、無駄な横揺れをしていた。
ただいまは、言っていない。
朝、早すぎだから。
まだ、みんな寝ているから。
明かりがついている。
リビングにだけ。
リビングに行った。
そこには、正座した母がいた。
無音で、ゲームをしていた。
不気味で不思議で、しょうがない。
でも、二十年以上たったんだ。
出逢ってから。
そろそろ、慣れてくる頃だろう。
母は、首だけ動かし、こちらを見た。
そして、こう言ってきた。
「タベルンマダイン」
魔法かよ!
そう、心で突っ込んでいた。
意味を理解したのは、何秒も経ってからだ。
ご飯を食べるか、食べないか聞いているんだ。
独特すぎる。
こんな変わっている人は、どこ探してもいない。
地球探しても、地中探してもいない。
お疲れ様でしたね。
食べるものを、用意しようか。
夜勤、かなり疲れているよね。
まだ、食べたくないかな?
それなら、いいんだけど。
どっちなのかな。
どっちの気分かな。
教えてくれる?
その長い言葉を、8文字にした。
すごい発明だ。
そして、早口で言うことで、外国語のように聞こえた。
さすが、母だ。




