エッセイランキングの『寡占』について考えたこと
※初稿が書き上がったのは16日。「ちょっと遅かった!『旬』を外しちゃった!」と思い、お蔵入りさせようと考えていたのですが、まだまだこの話題はアツそうです。せっかく書いたのにもったいないので、ちょっといじって投稿しちゃいました。
ちょっと前からエッセイランキングの『寡占』が話題になってますよね。実は、最初にそれを見たとき、私は「そりゃそうだろうな」と思いました。
だって、なろうのエッセイが好きで、普段から読んでいる人なら、常連さんが何人か思い浮かぶでしょ?
ちなみに、この話題の発端となったエッセイの結論は「月間ランキングを詳しく調べたら寡占とは言い切れない」と、いうものでした。
この結論ですが、はっきり言って私には意外でした。
だって、10本ぐらいのエッセイが同時に日間ランク入りしたので書かれた、「ランキングを席巻した」ってエッセイがありましたし、同時に36本のエッセイが日間ランキングに入っている方を見たこともあります。
これらを見たことがあれば「『寡占?』そうだよね!」って思うでしょう?
数字上はどうであれ、私の体感的には、間違いなく3月ぐらいのエッセイジャンルは寡占状態でした。
じゃあ、エッセイジャンルの『寡占?』について、私がどう思うのかと言いますと
「あたりまえだ!」 です。
だって、ランキング上位を占めている方のエッセイは面白いんですもん。
なお、『寡占』のエッセイを読んだ直後に月間ランキングを見たら、載っているものは8割以上が既読でした。主義主張が違ったり、知っている話題だったりして、未評価(※注1)の作品もありますが、少なくても40位までは全部読んでました(※注2)。
ちなみに私は、1日に数回は新着短編のコーナーを見て、エッセイの新作を探しております。そして、「これはすごい!」と思ったら、著者を知っていようが知るまいが評価をしますし、時間があってうまく考えがまとまったら、感想も書きます(※注3)。そんな感じで評価し、感想を書いた作品で月間ランキングに入っている作品も幾つもありました。
ただ、投稿された作品は、全部が全部、評価をしたくなるような作品ばかりではありません。当然、評価できないどころか、きつくて最後まで読めなかった作品も存在します。
『石』もたくさん生産している自分を棚に上げるようでなんですが、まさに玉石混淆状態です。
そんな中、有名どころの作家さんは多作であるうえに、内容も安定している。改行や句読点の配置なんかもしっかりしているので、視覚的にも読みやすい。感想返信も丁寧だから、新規の読者もつかみやすい。
次々にランクインするのも当然のことです。
私が予想するに、月間ランクが寡占状態に見えたは、この1か月、多くの人が読んで興味深いと感じるエッセイを継続的に書き続けていた方が少数だったからでしょう。
実際、年度末・年度始めということもあってか、3月から4月はじめにかけては、エッセイの投稿自体が低調だった気がします。まあ、これは私の体感なので、実際どうだったかはわかりません。たた、おそらく昨秋ごろの月間ランキングであれば、『寡占』を疑う方はいなかったのではないでしょうか。
じゃあ、『寡占』状態を解消するにはどうしたらいいのでしょうか?
それは簡単です。たくさんの人がどんどんエッセイを書けばいいんです。少なくても、2桁ポイントで表紙に載れちゃうとか、★1でも付けばランキング入りの可能性があるとかいう、3月から4月はじめにかけて状況は、ジャンル全体にとって健全なこととは思えません。
でも、そうすると、
『逆お気に入りユーザー』とか知り合いが多くないと、ランキングに載れないんじゃないの?
こんな疑問を抱かれる方も多いでしょう。
そんなことはありません。
確かに日間ランキングだと、名の知られた方の作品は強いです。お気に入りに登録されているユーザーも多いでしょうから、多くの人の目に触れやすいという強みがあります。
逆に、新人さんや、お気に入りユーザーの少ない人は、新作短編でピックアップしてもらうぐらいしか見つけてもらう機会がないので、一気に日間で上位に食い込むことは難しいと考えるのもよくわかります。
でも、本当に面白い作品は、著者が有名であろうがなかろうが、じわじわ伸びていきます。そして、伸び始めたらいつまでもランキングに乗り続けます。そんな作品を見たことはありませんか?
実際、少し前、昨年の春に投稿された作品が、しばらくの間日間ランキングの表紙を飾っていましたよね。面白い作品を書けば、そうなることだってあり得るのです。
よく名前が出てくる著者の作品だからといって、四半期や年間でも上位にランクインしているかと言ったら話は別です。週間・月間・四半期・年間・累計。期間が延びれば延びるほど、その傾向は顕著です。今回は月間の『寡占』が問題になっていましたが、とりあえず、試しに年間ランキングを見てください(※注4)。本当にバラエティに溢れた興味深い作品ばかり。著者も多士済々です。
ただ、四半期や年間ランキングも『寡占』が疑われるような状況に陥ってしまっては話は別です(※注5)。
そうならないようにするためにも、新人さんにはどんどん入っていただきたいですし、ちょっと休んでいた方も、余裕ができたら復帰していただきたいです。そして、色々な考えが飛び交うエッセイジャンルをみんなで作っていけたらいいですね。
追伸:今は月間ランキングも程よくバラけた感じがあります。良い傾向ではないでしょうか。このエッセイの存在意義は問われてしまいますがw
注1:★が少ないと悲しむ人がいるようですので、★4未満の評価は基本的にいたしません。ですから、内容が既知だったとかの理由で評価しないことがあります。
注2:40位以下には、タイトルをみて興味のない話題だったので読んでいないものもありました。
注3:私はmyルールで感想を書いた場合、必ず評価を付けるようにしています。
注4:スマホだと簡単に見られるのは年間ランキングまでなので、とりあえず。
注5:累計は何か異常事態が起こらない限り、寡占にはならないと思います。意味がわからない方はエッセイの累計ポイント数を調べてみてください。そして納得したら、ぜひ1位の作品のブクマと評価を確認してください。きっと何か思うことがあるはずです。