第七十四話、その後
キバとユキノは、祝言を終えた。
ユキノたちは出産予定日三カ月前まで、エリンステーションで過ごすつもりである。
ヤマは、元気な双子の女の子を産んだ。
一人は、メタリッカ星系人で、”ヤヌス”
もう一人は、スノーオーガーで、”パールパティ”と名付けた。
ミユキは、ユキメ族の女の子を一人産み、”ハルユキ”と名付けた。
「がははは、そりゃあ、痛かったさあ」
「何せ、スイカを出すようなもんなんだぜ」
ヤマだ。
「ん、痛かった」
ミユキである。
二人とも出産を終え、”宇宙一、恋人や妻にしたい妊婦さん”状態は解除されている。
元に戻っていた。
ロイヤルなんちゃら風の朝食が少し懐かしいユキノであった。
「フギャア、フギャア」
「お~、よしよし」
ぽろり
ヤマが豪快に胸をはだけ、授乳しようとする。
「ちょおおおっと待ったああ」
監察官を含む、酒場のごろつきたちがストップをかける。
大慌てで、酒場の片隅に授乳スペースが創られた。
ミユキも同じ流れで、ハロクに止められていた。
酒場が、甘い赤ちゃんと母親の匂いに包まれる。
「ほら、飲め」
ヤマが、ヤヌスとパティ、ハルユキに母乳を与える。
「ついでだ、ついで」
ミユキの子供である、ハルユキにも母乳を与えていた。
スノーオーガーの母乳は栄養満点である。
玉のような丈夫な子が育つはずだ。
「ふふふ、キバ様」
ユキノが自分のお腹を優しく撫でる。
「あの子たちと一つ下になるのですわね」
「そうだな」
キバが優しく笑いかけた。
「フェリシアもあんな感じでしたよ」
マリアとネコタロウが、フェリシアを連れて酒場に来ていた。
マリアも、ネコタロウの子を宿している。
「そうなの~」
フェリシアが、おっかなびっくり赤ちゃんの顔を覗き込む。
「騒がしいことだな」
ミケだ。
「そうですにゃあ」
「いいことですにゃあ」
キジとクロだ。
三人ともオシメを変えたり、夜中に赤ちゃんの様子を見たり(ネコは夜目がきくのだ)と、こまめに協力をしている。
「まあ、赤ちゃんが生活の中心にはなるよ」
三人の赤ちゃんを世話した経験のあるキバが言った。
ちなみに、首だけになったR-66は、バーサーカーの機動要塞に修理に帰っている。
近いうちに帰ってくるだろう。
「ん、キバも鮮やかな、”デキちゃった婚”」
「やりますね」
グッ
ミユキが無表情に親指を上げてきた。
「確かにやるなあ、キバッ」
バンバンッ
ヤマが肩を叩いててきた。
「もうっ、お姉さまがたったら」
ユキノが真っ赤になる。
「ユキノ」
「はいっ」
キバが優しくユキノのお腹を撫でた。
これからも、騒がしくも楽しい日々が続いていくのだろう。
最後に、キバとユキノは男の子を生み、将来立派なハーレムマスターになった。
了
ユキノの歴史がもう一ページ。




