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ハーレムですわっっ。デキちゃった婚ですわっっ、どやっ。大宇宙ハーレム奇譚、キバとユキノのハーレムあれや、これや、だぜ。  作者: トウフキヌゴシ
第五章、マッチョハーレム

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第七十三話、夜這い後、祝言

 キバたちが救出されて、約一週間がたっている。

 エリンステーションに帰って、日常が戻りつつあった。


 深夜、ユキノの部屋にキバが訪ねる。

 カーテン越しの月あかりでは部屋は青白かった。


「ユキノ、……夜這いだ」

 キバが言う。


「はいっ、……はい」

 ベットの上に、正座していたユキノが言った。

 ユキメ族が夜這いの時に着る、白い着物を着ている。 


「ふつつかものですが、よろしくお願いします」

 ユキノが三つ指をついて頭を下げた。


 二人は今夜結ばれるのだ。


「ユキノ」

 キバが優しくユキノをベットに横たえる。

 白い髪がベットに広がった。


 シュルリ


 キバが白い着物を脱がせた。

 ユキノが一糸まとわぬ姿になる。

 

「ん、キバ様」

 キバが顔を寄せた。

 ユキノの白い肌は、すでに桜色に染まっている。

 つつましやかだが形の良い胸。

 桜色の肌の中にある淡いピンク色の部分にキバは指を這わせる。


「あっ、あっ、キバさ……ま」


 力を入れれば、折れてしまいそうな細い腰。

 キバの体の下で小さく震えていた。


「んっ、あっ、キバさまああ」


 ユキノがキバにしがみついた。

 キバが体を動かす。

 ユキノが応えた。


 ユキノの甘やかな嬌声が、明け方近くまで続いたのである。



「ふむ、あまりお腹は目立っていないようだな」

 女王ユキナミが言った。


「はい、お義母さま」


「ついにだね」

 父親の、トウマだ。

「キバ君もユキノのことをよろしく頼むよ」


「はい」

 キバが答える。 


 白無垢に角隠しをつけたユキノがこたえる。

 白無垢の帯は、お腹のことを考えてゆるくしめている。

 今日は、キバとユキノの祝言の日である。

 出産のための入院を考えて、少し早めに祝言を上げたのだ。

 ヤマは双子の女の子を、ミユキは女の子一人を腕に抱いている。

 シュラや、カーリーも参加していた。


 紋付羽織はかまのキバが、白無垢姿のユキノの横に並んで座った。


 三々九度のかための盃。

 

「ユキノ、これからも末永くよろしく頼む」


「はいっ、キバ様、ふつつかものですが、これからも末永くお付き合いください」


 二人は晴れて夫婦になった。


「この手を離さない」

「この手を離しませんわ」

 二人はそっと手をつなぐ。

 いつの間にか指を絡めるつなぎ方に変わっていた。 


キバ君はユキノさんを抱きつぶさないように。

コルトバ星人、信頼と実績の”できちゃった婚。

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